男女の脳の作り自体には差がありません。
ほとんどの女性は「プロセス指向共感型」であり、だいたいの男性は「ゴール指向問題解決型」と言われています。
しかし、それぞれ人によって、脳が緊張した時とっさに使う機能の初期設定が違うのです。
「プロセス指向共感型」は、感情によって記憶を想起し、プロセスを解析することによって、深い気づきを生み出す。平時でのリスクヘッジ(危機回避力)に長けているのだ。
「ゴール指向問題解決型」は、事実を客観的に把握し、ゴールを決め、問題解決を急ぐ。有事での素早い判断と危機対応力に長けているのだ。
例えば、自分がどのタイプに近いのか知ることで客観的に判断や行動をすることができます。
また相手がどのタイプなのか気づくことでアプローチや対応の仕方が違ってコミュニケーションがうまくいくようになるのです。
男性に話しかけるときの「3秒ルール」がありました。
1 視界に入る場所に立つ
2 名前を読んで、2から3秒空ける
3 ゆっくりと本題に入る
これは納得できます。相手に気を使えるかどうか。
急に話しかけるのではなく、できればこうしてくれたならばちゃんと話を聞く態勢ができて、日頃のコミュニケーション・ストレスがすこし軽減できるのにと思います。
<目次>
はじめに 人生最大の謎
第1章 男女の脳は違うのか、違わないのか
第2章 感性のしくみ(プロセス指向共感型、ゴール指向問題解決型、感性の呪縛)
第3章 対話ストレス(心の文脈、事実文脈)
第4章 対話外コミュニケーション・ストレス(ストレス・イーブンの原理1 見えないタスク、ストレス・イーブンの原理2 「できない」には理由がある、ストレス・イーブンの原理3 脳には欠点だけの機能はない、ものの見方の違いから生じるストレス)
第5章 共感障害―新たなコミュニケーション・ストレスの火種
おわりに 21世紀人類の必須科目
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1983年奈良女子大学理学部物理学科を卒業。コンピュータ・メーカーに就職し、人工知能(AI)エンジニアを経て、2003年より現職。大塚製薬「SoyJoy」のネーミングなど、多くの商品名の感性分析に貢献。また男女の脳の「とっさの使い方」の違いを発見、その研究成果を元にベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(以上、講談社+α新書)などの著作を発表。
【No.634】コミュニケーション・ストレス 男女のミゾを科学する 黒川伊保子 PHP研究所(2020/04)









