【No.626】破局 遠野 遥 河出書房新社(2020/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

性が原因とする破局へ。

卒業した高校のラグビー部で後輩たちの指導をしながら公務員試験に臨んでいる慶応大4年生の陽介と議員志望の彼女、麻衣子との破局、麻衣子とある政治家との破局、陽介と友人の膝の最後のネタライブで偶然知り合った大学1年生の灯との破局、そして陽介の暴力による人間的な破局……。

 

ストイックなくらい陽介の鍛え上げた体、友人の膝の独白、高校ラグビー部の恩師佐々木との関係、麻衣子の幼少時代の告白などは印象に残るエピソードだった。

 

当たり前にしていると気づかなかった素晴らしい空を見ることができたのは、陽介のさいごの救いになるのか。

139P

「私は仰向けに倒れた。警官の方の向こう、雲ひとつないよく晴れた空が、私の上にあった。」

 

芥川賞163回受賞作

 

1991年神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。2019年、「改良」で第56回文藝賞を受賞。