【No.627】首里の馬 高山羽根子 新潮社(2020/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

浦添の外人住宅街にある古びた郷土資料館で資料整理の仕事を手伝っている未名子。

この資料館の民俗学研究者の順(より)さんと彼女の娘の途(みち)さん。

東京で暮らし働いている職場の責任者で上司のカンベ主任。

仕事のお客さんである宇宙空間のヴァンダと南極の深海のポーラと戦争危険地帯のシェルター内にいるギバノ。未名子は、宇宙や海底や戦地にいる彼らに対してオンライン通話でクイズを出題する仕事もしている。

44P

「ここの解答者が選びとる解答は、その人自身の、人生の反映なんです。」

 

双子の台風が接近した晩に幻の宮古馬・ヒコーキが未名子の家の庭に迷いこんでくる。

未名子は、こっそりと外に連れ出してしまった。

ガマ(洞窟)にこの馬を放したが、未名子が飼うこととなる。

この馬が意味するものは何だろう。

孤独の象徴?

未名子とこの馬との関係はよくて依存関係もない。

知識は孤独を解消するのだろうか。

ギバノの知識で、未名子がヒコーキにうまく乗れるようになった。

沖縄の文化や歴史に想いを馳せるシーンがあった。

ヒコーキの登場からは、さらに一種のファンタジーか幻を見ているような感じだった。

 

1975年富山県生まれ。「太陽の側の島」で林芙美子文学賞、「首里の馬」で芥川賞を受賞。