古道具店主の兄、纐纈(こうけつ)太郎、
ものに触れることで秘められた記憶が見えてしまう弟、纐纈散多(サンタ)。
そして、アーティストのDAIGOこと醍醐覇南子(だいごはなこ)と彼ら兄弟との繋がりは。
廃ビルに現れる季節外れの麦わら帽子をかぶった白いワンピースの少女。
この都市伝説があった。
「スキマワラシ」と名づけたこの少女は一体誰なのか、
なんのために現れるのかを巡るファンタジーミステリー。
462ページの大作。
でも長く感じられずサクサクと最後まで読むことができました。
なにか夢を見ているような雰囲気でした。
終わりにはそれらの意味がわかって納得してふんわりした心地よい幸せな気分になりました。
<目次>
第一章 兄のこと、名前のこと
第二章 壁の色のこと、茶碗の帰還のこと
第三章 ジローのこと、発見のこと
第四章 チーズケーキのこと、N町のこと
第五章 落語CDのこと、トンネルのこと
第六章 銭湯のこと、動乱のこと
第七章 坂道の先のこと、黄色いテープのこと
第八章 風景印のこと、「ゆるさ」のこと
第九章 兄が遭遇すること、その反応のこと
第十章 「ダイゴ」のこと、「ハナコ」のこと
第十一章 準備のこと、もう一匹のこと
第十二章 ドアを探すこと、消防署のこと
第十三章 ちょっとした寄り道のこと、世間での呼び名のこと
第十四章 みんなのこと、僕らのこと
1964年、宮城県生まれ。92年に『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と二度目の本屋大賞をそれぞれ受賞。
近著に『祝祭と予感』『歩道橋シネマ』『ドミノin上海』など。
