朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -118ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

地政学的に大切な場所があるのです。

地政学の重要性を知りませんでした。

地政学を知ると、世界の姿が見えてきます。

地政学は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響をマクロの視点で研究されてきたものです。

歴史学、政治学、地理学、経済学、軍事学、文化学、文明、宗教学、哲学など様々な見地から研究を行うため広範な知識が必要となります。

例えば、アメリカと中国の関係や沖縄基地や北方領土の問題、中国の一帯一路政策などの理解には、この知識があれば理解がしやすくなります。

カラーのイラストや図説でわかりやすく世界情勢を解説しています。

 

 <目次>

はじめに 

1 Basic Knowledge―地政学のルールを理解せよ!基本的な6つの概念(基本的な概念1 地政学を駆使すれば世界を「コントロール」できる!?、基本的な概念2 他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、要するに猿山理論 ほか)

2 Japanese Geopolitics―関係国とのリアルな情勢を知る 日本の地政学(地政学で考える日本の特徴)

3 Great power Geopolitics―世界を動かす大国の戦略が見える アメリカ・ロシア・中国の地政学(地政学で考えるアメリカの特徴、地政学で考えるロシアの特徴 ほか)

4 Other places Geopolitics―さまざまな思惑が複雑に絡み合う アジア・中東・ヨーロッパの地政学(地政学で考えるアジアの特徴、地政学で考える中東の特徴 ほか)

おわりに

 

1972年横浜市生まれ。地政学・戦略学者。戦略学Ph.D.(Strategic Studies)。国際地政学研究所上席研究員。戦略研究学会編集委員。日本クラウゼヴィッツ学会理事。カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学(BA)卒業後、英国レディング大学院で、戦略学の第一人者コリン・グレイ博士(レーガン政権の核戦略アドバイザー)に師事。地政学者の旗手として期待されており、ブログ「地政学を英国で学んだ」は、国内外を問わず多くの専門家からも注目され、最新の国家戦略論を紹介している。現在、防衛省の幹部学校で地政学や戦略論を教えている。また、国際関係論、戦略学などの翻訳を中心に、セミナーなどで若者に国際政治を教えている。

1章と2章とに分かれています。

劇場型犯罪です。

第1章では、松下和夫、田中修、影山貞夫、高井田康、大友孝光、石垣勝男のホームレス6人の前代未聞の誘拐事件の発生から始まり、それを取り巻く警視庁京橋署など警察や週刊文砲、東光新聞社、大和テレビ、常日新聞社、JHKなどのメディア、世論の動きが細やかに描かれています。

第2章からは、犯人の視点で物語が進みます。6人のホームレスたちの生い立ちや犯人が犯行に至った経緯がだんだんと判明していくのです。

 

世間は、ネットを通じてショーのように盛り上がり、飽きれば冷めていくものです。

そうしたものを犯人がうまく利用しメディアが躍らされ事件が動いていくのでした。

飽きさせないくらいの進行状況で、捕まるか捕まらないかの頭脳戦や心理戦が繰り広げられています。

犯人が捕まるのか逃げ切るのか、どのように展開するのか。もうハラハラドキドキです。

一気に最後まで読み切り。百田さんものは面白い。

犯人の表と裏の動きが見ものでした。

 

1956年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などのテレビ番組で活躍後、2006年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。2013年に『海賊とよばれた男』で第十回本屋大賞を受賞

古典を題材にしてしたたかに貪欲に歴史を生き抜いたおじいさんとおばあさんに対してそんなにみそくそに酷く言わないで。

コロナ禍の下で彼らを笑い飛ばすくらいにして、卑下しない余裕感を日本人は持っていけたら!

 

日本の歴史を真面目過ぎずに、別途面白くおかしく愉しく学ぶ機会があったらよいと思います。

じつは一休さんはエロ爺でした。

若さを貪る爺婆や婚活詐欺婆、押しかけ婚熟女もいました。

あの後白河院との若き日のスキャンダルを暴露したのは、待宵小侍従です。

一寸法師を厄介者扱いにしたことや竹取の翁のかぐや姫へのセクハラ発言もありました。

昔話に出てくるおじいさんとおばあさんには、意外とよい人が少ないのがわかりました。

 

 <目次>

はじめに くそ爺婆はかっこいい

第1章  正史に残る最高齢者は「くそじじい」だった

第2章  「ルポライターばばあ」が歴史を作る

第3章  爺婆は最高の「歴史の証人」だ

第4章  凄まじきは老人の権勢欲

第5章  八十一で政界デビュー!!百歳過ぎても政界に君臨

第6章  一休さんはエロじじいだった

第7章  平安・鎌倉時代のアンチエイジングばばあ

第8章  戦国時代に「老人科」を作った老医師がいた

第9章  昔もいた「迷惑じじい」

第10章  西鶴の見たくそばばあたち

第11章  昔話のおじいさんとおばあさんは意外と「いい人」が少ない

第12章  「鬼婆」の正体

第13章  前近代の8050問題?『浦島太郎』の真実

第14章  昔の人は短命はウソ!ヤバい老人クリエーター

 

1961年生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。古典エッセイスト。著書に「本当はひどかった昔の日本」「女系図でみる驚きの日本史」など。

城郭考古学者の千田嘉博さんをテレビで見ている限り、彼は口角を上げて笑顔が絶えません。また、人との対応や口調、仕草などを見ていると謙虚な方ではないかなと思います。

 

彼はとても幸せな人だと思います。

自分が好きなこと、興味があること、面白いと思うことを仕事にしているからです。

中学生のときの姫路駅から見た姫路城の美しさと強さに彼は魅了されたのでした。

旅行から帰って来てすぐに図書館に行き姫路城を調べはじめました。それ以来ずっと城の虜となりました。そのまま大人となって城の考古学を研究する城郭考古学者となったのです。

 

ぼくも千田さんも好きな歴史家である磯田道史さんといっしょに、千田さんが比叡山延暦寺の山城散策をしていた番組がありました。それを見たことを思い出します。

「ここに障子堀があった」とか「すごい曲輪だ」、「この石垣は●●積み」、「鉄砲や弓矢で狙い撃たれてここに来るまでに何回も死んでいますよ」などと叫びながら走り回って口から泡を飛ばしながら解説されている姿は、とても楽しそうなのです。こちらも見ていて感化されて同時に楽しくなります。

山地は当然に高低差があるので、本当は歩くのにしんどくて苦しいのにもかかわらず、彼は楽しそうにして歴史のお話をするのです。

そうなると、視聴者の一人としてなおさら興味を抱くようになります。

 

ぼくは、考古学や歴史地理学、建築史、史跡整備などの文理にまたがる多様な学問分野を、城を中心に総合して学融合分野として研究していく「城郭考古学」という学問分野が、千田さんを存じあげていないときには全く知りませんでした。

 

城跡から日本のいろいろな歴史を考えていく志向は、多面的に歴史状況を検討できる面白いやり方だと思います。

文章のいたるところからは、千田さんの城への熱い気持ちがひしひしと伝わってきました。

千田さんの冒険はこれからも続きます。

陰ながら、テレビを見ながら応援していきたいと思います。

289-290P

歴史を考えるのに、本から学ぶのは大切である。しかし自分自身で城を訪ねて、本物の城から五感で考えるのも、とても大切である。誰もが本物の考古資料である城跡に接し、専門家でなくても実物から直接考えられるというのは、歴史研究では城の分野以外では考えられない。

だから城の冒険は誰にも等しく魅力的で、どこまででも深めていける。そうした城の魅力は世界に広がる。世界の城を知ることは、日本の城をより深く理解することにつながっていく。城郭考古学の冒険はなんと楽しいのだろう。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 城へのいざない(城の世界へ、城のシンボルは天守か ほか)

第2章 城の探険から歴史を読む(戦いの考古学、城の「鑑賞術」1―櫓や門を読み解く ほか)

第3章 城から考える天下統一の時代(戦国から近世への城郭変化、国際的視点の城郭象徴論へ ほか)

第4章 比較城郭考古学でひもとく日本と世界の城(日本の城と西洋の城、世界のなかの日本の城 ほか)

第5章 考古学の現場から見る城の復元(二一世紀の城人気、平面プランと考古学 ほか)

おわりに

引用・参考文献

初出一覧

 

1963年、愛知県生まれ。城郭考古学者、大阪大学博士(文学)。名古屋市見晴台考古資料館学芸員、国立歴史民俗博物館考古研究部助教授などを経て現在、奈良大学文学部文化財学科教授。日本と世界の城を城郭考古学の立場から研究。特別史跡熊本城跡の文化財修復委員や特別史跡名古屋城跡石垣部会委員をはじめ、日本各地の城跡の調査と整備・活用の委員を務めている。2015年に第二八回濱田青陵賞を受賞。2016年にはNHK大河ドラマ「真田丸」の真田丸城郭考証を務めた。

「古典から学べ」

ぼくは、現在の立ち位置を考えて未来を志向するためには、過去に学ぶことが重要だと思っています。

「彰往察来」過去に学んで未来を予想すること(易経)

「温故知新」前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして新たな道理や知識を見出し自分のものとすること(論語)

 

吾十有五にして学に志す(論語)や学びて思わざれば、則ち罔し(論語)、五十歩百歩(孟子)、胡蝶の夢(荘子)、出藍の誉れ(荀子)、株を守る(韓非子)など、高校の教科書に載っているような有名な故事成語が掲載されていました。

 

現代に起きている事象に対応するための普遍的な肝のようなものは、過去に起きていることからその心が学べるものです。

せっかく現在まで伝わってきた叡智を知らずにして徒手空拳で戦えば、敗れるのは必至です。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

ドイツ初代宰相ビスマルクのこの言葉をよく頭に思い浮かびます。

過去から学ぶことによってあらかじめ失敗しないようによりよい判断をしていきたいものです。

 

 

 <目次>

まえがき 越智光夫

朋有り遠方より来たる(論語)

吾十有五にして学に志す(論語)

後生 畏るべし(論語)

剛毅木訥、仁に近し(論語)

憤せずんば啓せず、はいせずんば発せず(論語)

学びて思わざれば、則ち罔し(論語)

伯牛 疾有り。子 之を問う(論語)

助長(孟子)

五十歩百歩(孟子)

其の天爵を修めて、人爵 之に従う(孟子)

是れ為さざるなり。能わざるに非ざるなり(孟子)

天網恢恢、疎にして失わず(老子)

小国寡民(老子)

胡蝶の夢(荘子)

吾は将に尾を塗中に曳かんとす(荘子) ほか

 

 

佐藤利行

1957年、広島県生まれ。漢文学者、専門は中国六朝文学。比較文化学。広島大学副学長・理事。80年広島大学文学部文学科中国語学中国文学専攻卒業。85年同大学院文学研究科博士課程満期退学。93年広島大学文学博士。2001年から広島大学大学院文学研究科教授。中国首都師範大学特聘教授、外交学院客員教授などを務める。

 

越智光夫

1952年、愛媛県生まれ。広島大学学長。専門は膝関節外科。広島大学医学部卒業後、島根医科大学教授などを経て、2002年広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授就任。三次元自家培養軟骨移植の開発などの功績で04年に内閣府の産学官連携功労者表彰「日本学術会議会長賞」、12年に中国文化賞(中国新聞社)を受賞、15年に紫綬褒章を受章。

ケント・ギルバートさんのぼくのイメージは、テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』にレギュラー出演していたときの大橋巨泉さんとの丁々発止、柔らかい朗らかな気性のままです。

しかし、この中ではそうではありませんでした。

世界の安定のため強い自己主張がたくさんありました。

日米安全保障条約は、アメリカの国益に適っているから結んでいる、日本ももっと国益である安全保障を考えて発言や行動すべき。日本はこの条約の恩恵にあずかっていることをつよく認識すべきだ……。

近隣諸国や諸情勢、条約が締結された歴史的な背景などとともに、日米同盟の重要性や意義を熱く強い口調で説き伏せられていたのが印象的でした。

 

はじめに 

序章 世界の安全を脅かす、平和主義者なる人々

第1章 安全保障を日本人が考えない理由

第2章 中国、ロシア、北朝鮮に向き合う自衛隊と在日米軍

第3章 誤解だらけの日米安全保障条約

第4章 日本の美点とアメリカの欠点

第5章 日本の欠点とアメリカの美点

第6章 世界の平和の鍵を握る日本

 

1952年、米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。70年、米ブリガムヤング大学に入学。翌71年、初来日。経営学修士号(MBA)と法務博士号(JD)を取得したあと国際法律事務所に就職、企業への法律コンサルトとして再来日。弁護士業と並行し、83年、テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。2015年、公益財団法人アパ日本再興財団による『第8回「真の近現代史観」懸賞論文』の最優秀藤誠志賞を受賞。

ベンジャミン・フランクリンの格言に「時は金なり」がある。

逆もまた真なりと思った。

この本を読み終えると「金は時間なり」と言い換えたくなった。

時間は、貴賤には関係なく人に平等に与えられたものだ。

お金は使えば減るし使わなければ減らない。

時間は使っても使わなくても減るものだ。

人は誰でも同じ時間が過ぎていくものだと思っていた。

「時間の長さはこころで決まる」

幸いにもそうではないことがこの中で証明されていた。

ぼくには目から鱗が落ちるほどの思考法だった。

 

アインシュタインの相対性理論によると、全ての基準は光である。時間も伸びたり縮んだりする。例えば、動く物体は止まっている物体よりも時間がゆっくりと進む。仮に高速に近いロケットに乗って地球を出発して何年かして地球に戻ってくるとロケットに乗っていた人は地球にいた人よりも歳を取っていない。この時間の差は、ロケットの速度と航行時間から正確に求められた。

アインシュタインの相対性理論と百田尚樹さんの新・相対性理論はともに時間の概念を変えていたものだ。

百田尚樹さんのこの新・相対性理論は、時間に関する一問一答集のようであった。

 

以下に印象に残った箇所をいくつか取りあげた。

12P「物理的な時間を長く生きても長生きにはならない」

充実した時間や喜びにあふれた時間を持っているかどうか。

 

「楽しい時間が増えれば寿命が延びたことと同じである」

物理的に短い人生であっても、楽しい時間が多かったならば太く短い寿命でもよいのか!

 

36P「なぜ年齢で時間の流れの速さが変わるのか」

「感動と記憶」、人間は人生の中で感動したり驚いたりすると、その出来事が強く心に残る。喜んだり泣いたり怒ったりしても同様に。人生を振り返った時、そうした出来事が多かった時代は「長い時間」に感じるのではないか。逆にそうした出来事が少なかった時代は「短い時間」に感じるのではないか。つまり「時間の濃淡」に差が出るのだ。

 

42P 楽しい時間が早く過ぎるのはなぜか?

つまらない時間を過ごしている時の時間の速度を遅く感じるのは、自らの体内時計の針の動きをじっと見つめているからに他ならない。

 

59P 人間社会は「時間」の売買で成り立っている

私たちは生きるために仕事をする。一日のうちの何時間かを仕事に費やし、そうして得た金で生活している。サラリーマンは会社や経営者に自分の大切な時間を売っている。つまり「仕事」というのは、「時間の売買」だった。

楽しい時間を買うために苦しい時間を売る。

コンサート、芝居や寄席、プロスポーツ観戦、レストランでの食事、旅行、カラオケ、スキーなど。自分の時間を売って得た金で、他人の時間を買う。私たちの社会はその繰り返しで成りたっている。

 

72P 殺人は「時間」を奪う究極の犯罪

殺人犯が消し去った時間は、「未来」だけではなく、被害者が生きてきた「過去」も消し去ることとなる。

 

82P 「才能」とは、同じことを他人よりも短い時間でやれる能力である

 

108P 私たちが所有しているすべての品物は「時間」を換えたものである

 

134P 現代人が最も恐れるのは「退屈」である

有限である時間が全く無駄なものとしてなくなっていくから。

140P 娯楽の多くは退屈を恐れるために作られた

152P 「時間」はあらゆること(金、物、楽しみ、感動、評価、成果等)に交換可能だが、それを再び「時間」に戻すことはできない

 

177P 恋愛の悦びは「時間の共有」である

楽しさを共有できると「時間」は濃くなる。

 

194P 芸術のみが「エネルギー保存の法則」を超える

絵は「瞬間の時間」を映像で、物語は「切り取られた時間」を言葉で残したもの。古い絵画や文学は、「時間」を閉じ込めようとした人類の執念だ

 

204P 「今やるべきことを、今やる」

人生の成功の秘訣は、時間を無駄にしない生き方をしていること。やることの優先順位を間違えないことだ。

 

 

宅地建物取引士試験合格には、通常300から400時間かかると言われていました。行政書士は、700時間、社会保険労務士は1000時間ほどの量の勉強時間が必要です。

それを見越して一日何時間勉強できるのか、一週間ではどれだけ、そして1カ月では?

そうすると試験合格に向けて、社労士では1年半以上はかかるのではと推測できました。

 

単に資格の勉強法や目指し方、取得方法だけでなく、その資格を実際に仕事に活かすやり方までを総合的に紹介された優れた本です。

仕事が終わったあとや休みのときに勉強を続けるのは大変です。

また資格取得のモチベーションの継続も簡単ではありません。

「自分はなぜ勉強するのか」「資格を取ってどう役に立てるのか」などのマインドが大切ではないかと思うのです。

 

この著者は5回転職しているふつうの冴えないおじさんだ卑下されていますがそうではありませんでした。

新卒で入社した印刷会社で課長になりたかったけれども、窓際係長として40代半ばまで働いていました。4年間の努力後、社労士試験合格を機に50歳から社会保険労務士として活動されています。

彼が言う「地味な資格」とは「法人に必要とされる資格」のことです。

働きながら取得できる、行政書士や社労士、土地家屋調査士など独立できる資格のことです。加えて無資格者の実施が禁止されている業務をその名称を用いて行うことが許される宅地建物取引士も含めて独占業務であることでした。

 

試験対策として最大に重要なのは「継続」することです。

試験に合格できなかった人の多くは、問題が解けなかったというよりも十分に勉強できなかったことが要因です。

たとえ一度や二度ダメでも、自分の可能性を信じてあきらめずに何回も挑戦し続けることが資格を取得するための近道だと思います。

 

各章ごとの大まかな内容です。

第一は、地味な資格を取ることが有効である理由。資格の役立て方や時間の有効性を

第二は、取得を薦める「地味な資格」。人生挽回を狙える資格の紹介

第三は、試験勉強を始める前の必要な準備や心構え。最初の一歩と継続性が大切。

第四は、社会人に適した勉強法。継続できて力を発揮できる勉強の方法を。

第五は、資格を活かして仕事を見つける方法。資格を仕事に繋げる秘策とは。

第六は、顧客を増やす営業の仕方。効率よく紹介をもらう営業ノウハウ

第七は、資格を使い稼げる人になる心がまえ。マインドが大切

 

 <目次>

はじめに 冴えないおじさんが人生挽回した「世界でいちばん地味」な方法

第1章 おじさんを救う、たったひとつの方法

第2章 知っておきたい、資格のリアル

第3章 合格に必要な、「継続力」を手に入れる

第4章 実力を超えた、「底力」を手に入れる

第5章 自分を変える、「行動力」を手に入れる

第6章 誰にもひるまない、「営業力」を手に入れる

第7章 自分らしくいるための、「生きる力」を手に入れる

おわりに 資格は人生の敗者復活戦

佐藤 敦規

 

社会保険労務士。中央大学文学部卒。新卒での就職活動に失敗。印刷業界などを中心に転職を繰り返す。窓際族同然の扱いに嫌気がさし、50歳目前で社会保険労務士試験に挑戦し合格。三井住友海上あいおい生命保険を経て、現在では社会保険労務士として活動。企業を相手に、就業規則や賃金テーブルの作成、助成金の申請などの相談を受けている。資格取得によって収入が200万円アップするとともに、クライアントの役に立っていることを実感し、充実した生活を手に入れた。お金の知識を活かして、セミナー活動や、「週刊現代」「マネー現代」「THE21」などの週刊誌やWebメディアの記事も執筆している。

 

【No.744】おじさんは、地味な資格で稼いでく。 佐藤敦規 クロスメディア・パブリッシング(2021/02)

渋沢栄一さんの玄孫にあたる渋澤健さんです。

噛み砕いたわかりやすい知識を仕入れてから「論語と算盤」を読みます。

渋沢栄一さんの系譜や略歴なども書かれています。

それらを知ると大河ドラマを継続して見ていくのも楽しくなります。

土地やお金、会社などではなく、「渋沢栄一の言葉」という財産が残されたと健さんが気づいたのは、素晴らしい視点と思いました。

5P 渋沢栄一は財産を残さず言葉を残した

私は、栄一は子孫に財産も残すことなく、1931年にこの世を去ったと思っていましたが、自分が40歳になって独立して会社を興したことをきっかけに、実は、大切な財産を残してくれたことに気づきました。相続税もかかりません。

それが「言葉」です。

 

渋沢栄一の言葉は、重く心に響きました。

その中で選りすぐりの言葉を取りあげました。

細部に彼の魂が宿っていると思います。

彼が残した財産を活用してぼくらはどう生きるか。

 

59P 「か」ではなく「と」の精神を持て!

飛躍は、矛盾するものを掛け合わせることで生まれる。

論語と算盤

何かを薦めるに際して、物事を区別し、選別して進めることで効率性を高めることができます。それが「か」の力です。

一方、「との力」は、一見すると矛盾しているようなもの同士を組み合わせることによって、そこにある条件が整うと、化学反応が起こり、それまで考え付かなかったような新しいものを生み出すことができます。

 

76P 人生は現状に満足したときに終わる

不満を持つのは成功へのパスポートを持っているのと同じ。努力を辞めると知力も気力も衰える。

 

102P 成功者の形ではなく心を真似ろ!

「真似はその形を真似ずして、その心を真似よ」

本質を見極めないと実践では何の役にも立たない。真似るべきは、ビジネスモデルではなく、企業理念。

 

130P 知情意をバランス良く持った常識人になれ!

思いやりと意志があなたの信用を高める。

完き人は知情意という3つの側面をバランス良く持ちつつ、それらを均等に大きくしていける能力を持った人だと思うのです。

 

155P 成功するほどに謙虚さを忘れるな!

あなたの実力と仲間の協力との掛け算が成功を導く。

慎み深く、自分の能力や地位をひけらかすことなく、相手のことを見下さず、そして相手の言う事にしっかり耳を傾ける人というのが、謙虚な人。

 

166P 運も不運も自らの行動の結果である。天命とは違い、運命は自分の力で変えられる。運の良い人と会うと、あなたの運も良くなる。

※天命、宿命、使命、運命

 

第1章 未来への希望を持っているか

 教え1 幸せになりたいなら夢を持て!

 教え2 いまの仕事が天命とは限らない

 教え3 得意なことよりも、好きなことをやれ!

 教え4 死ぬときの名声を考えるな!

 教え5 「か」ではなく「と」の精神を持て!

 教え6 大丈夫の試金石が不安を消し去る

第2章 現状に不満を持っているか

 教え7 人生は現状に満足したときに終わるもって

 教え8 社会への怒りが道を切り開く

 教え9 良い金儲けと悪い金儲けを見分けろ!

 教え10 小さなことにこだわるな!

 教え11 成功者の形ではなく心を真似ろ!

教え12 「お金がないからできない」を禁句にしろ!

 教え13 日常に流されるな! 自分の頭で考えろ!

第3章 同じ志を持つ仲間がいるか

 教え14 仲間が欲しければ信用を得ることを考えろ!

 教え15 知情意をバランス良く持った常識人になれ!

 教え16 感謝の気持ちを相手の心に届けろ!

 教え17 反対者に怒っても何も解決しない

 教え18 人を選ばず、大勢の人と会え!

 教え19 成功するほどに謙虚さを忘れるな!

第4章 運を自ら引き寄せているか

 教え20 運も不運も自らの行動の結果である

 教え21 自分を信じて機を熟すのを待て!

 教え22 有言実行! やらないことは口にするな!

 教え23 自分だけでなく仲間の失敗も責任をとれ!

 教え24 お金よりも信用を有効に活用しろ!

 教え25 正しか、正しくないか、常に問いかけろ!

 教え26 無駄な努力はするな!

第5章 君の夢は社会に役立つことか

 教え27 多くの人に幸福を与えることを考えろ!

 教え28 お金をたくさん儲けて、たくさん使え!

 教え29 世の中の役に立てれば、心は常に楽しめる

 教え30 社会に尽くさなければ成功はない

 教え31 道徳に基づかなければ永くは続かない

 教え32 君がやるべきことはまだまだある

 教え33 理想の夢は叶うまであきらめるな!

 

<目次>

はじめに

第1章 未来への希望を持っているか(幸せになりたいなら夢を持て!―夢こそ、渋沢栄一が三度の挫折を乗り越えた原動力、いまの仕事が天命とは限らない―不安を抱えるよりも、与えられた人生を楽しんだほうがいい ほか)

第2章 現状に不満を持っているか(人生は現状に満足したときに終わる―不満を持つのは成功へのパスポートを持っているのと同じ、社会への怒りが道を切り開く―渋沢栄一も岩崎弥太郎も原動力は不条理への怒り ほか)

第3章 同じ志を持つ仲間はいるか(仲間が欲しければ信用を得ることを考えろ!―相手を信用するから、自分も信用してもらえる、知情意をバランス良く持った常識人になれ!―思いやりと意志が、あなたの信用を高める ほか)

第4章 運を自ら引き寄せているか(運も不運も自らの行動の結果である―天命とは違い、運命は自分の力で変えられる、自分を信じて機が熟すのを待て!―世の中には、思い通りに進まないことがたくさんある ほか)

第5章 君の夢は社会に役立つことか(多くの人に幸福を与えることを考えろ!―人の幸せにつながると信じていれば、苦しくてもがんばれる、お金をたくさん儲けて、たくさん使え!―お金が世の中を駆け巡ると、社会が元気になる ほか)

参考文献

 

「日本の資本主義の父」といわれる渋沢栄一の玄孫。シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役、コモンズ投信取締役会長。国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で金融市場の業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ(現コモンズ投信)を設立。今年で12期を迎える「論語と算盤」経営塾を主宰し、渋沢栄一の思想の現代意義を主なテーマとする講演活動・企業研修で全国を巡る。経済同友会幹事、UNDP(国連開発計画)SDG Impact Steering Committee Group委員、外務省SDGsの達成のための新たな資金を考える有識者懇談会座長などを務める。

 

【No.743】33歳の決断で有名企業500社を育てた渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え 渋澤 健 東洋経済新報社(2020/06)

パワハラやセクハラのほか、コロハラ(新型コロナ)、趣味の押し付けと同調圧力のキメハラ(鬼滅の刃)、文章・報告書・企画書とにかくダメ出しのテクハラ(テクスチュアル)、性的少数派を貶めるソジハラ(SOGI)、LINEのやりとりを強要する嫌がらせのLINEハラ等々、上司と部下、職場、男女・性、ネット、日常生活でのハラスメントが多々書かれてありました。

 

ハラスメント(harassment)とは、嫌がらせ、苦しませること、ひるますことと訳されています。

 

これは、見落としていました。知りませんでした。

でも、責任は問われます。

人が何を不快と感じるのかを知ることがまずは大切なのかと思います。

人間関係のトラブルを未然に防いだり、人を無意識のうちに傷つけたりしないために、ハラスメントとは何なのかを知っておくのは良いと思います。

ハラスメントとは、会社だけでなく日常生活の様々な場面で行われる嫌がらせの言動のことを言います。

セクハラなどの一発退場はもってのほか、ハラスメントの一部に当てはまることとしては、それがハラスメントかどうかは、同じ行動でも受けた方がハラスメントと感じたらそうであり、そう感じなければそうならないのです。

日頃から相手との付き合い方によって決まるのではないか、

相手との信頼関係や信用の問題なのではないのかなと思うのです。

 

大手企業は2020年6月から、中小企業では2022年4月からハラスメント防止法(改正労働施策総合推進法)が義務化されます。

事業主は職場においてパワハラ防止のため、雇用管理上必要な措置(労働者に周知啓発、相談窓口の設置、事後の迅速適切な対応等)を講じることが義務付けられました。

適切な措置が講じられていないと国等から指導の対象となります。

 

 <目次>

監修者まえがき

本書の読み方

序章 ハラスメントとは何か

1章 つい、うっかりではすまされない―「上司と部下」のハラスメント

2章 かつてのジョークは、今は犯罪に!?―「職場」のハラスメント

3章 それは、コミュニケーションではありません―「男と女・性」のハラスメント

4章 悪気はなくとも、取り返しがつかなくなります―「ネット」のハラスメント

5章 あれも、これも、実はやってはいけない―「日常生活」のハラスメント

6章 その嫌がらせ、相手の一生を台無しに―学校・公共の場のハラスメント

コラム

ハラスメントが罪になるとき

ハラスメントが「ある企業」と「ない企業」の違い

「知らなかった」ではすまされない理由

ハラスメントの減らし方

参考になる海外のハラスメント事情

ハラスメントがなくなる解決策は?

付録 相談窓口一覧

 

(株)日本産業カウンセリングセンター理事長。埼玉大学卒業。教職を経て1976年日本産業カウンセリングセンター設立。企業でのカウンセリングのほか、メンタルヘルスの相談、管理者の対応相談、官公庁・大学などでの講演、研修に従事。労働省(現厚生労働省)セクシュアル・ハラスメント調査研究会委員などを歴任。臨床心理士