宅地建物取引士試験合格には、通常300から400時間かかると言われていました。行政書士は、700時間、社会保険労務士は1000時間ほどの量の勉強時間が必要です。
それを見越して一日何時間勉強できるのか、一週間ではどれだけ、そして1カ月では?
そうすると試験合格に向けて、社労士では1年半以上はかかるのではと推測できました。
単に資格の勉強法や目指し方、取得方法だけでなく、その資格を実際に仕事に活かすやり方までを総合的に紹介された優れた本です。
仕事が終わったあとや休みのときに勉強を続けるのは大変です。
また資格取得のモチベーションの継続も簡単ではありません。
「自分はなぜ勉強するのか」「資格を取ってどう役に立てるのか」などのマインドが大切ではないかと思うのです。
この著者は5回転職しているふつうの冴えないおじさんだ卑下されていますがそうではありませんでした。
新卒で入社した印刷会社で課長になりたかったけれども、窓際係長として40代半ばまで働いていました。4年間の努力後、社労士試験合格を機に50歳から社会保険労務士として活動されています。
彼が言う「地味な資格」とは「法人に必要とされる資格」のことです。
働きながら取得できる、行政書士や社労士、土地家屋調査士など独立できる資格のことです。加えて無資格者の実施が禁止されている業務をその名称を用いて行うことが許される宅地建物取引士も含めて独占業務であることでした。
試験対策として最大に重要なのは「継続」することです。
試験に合格できなかった人の多くは、問題が解けなかったというよりも十分に勉強できなかったことが要因です。
たとえ一度や二度ダメでも、自分の可能性を信じてあきらめずに何回も挑戦し続けることが資格を取得するための近道だと思います。
各章ごとの大まかな内容です。
第一は、地味な資格を取ることが有効である理由。資格の役立て方や時間の有効性を
第二は、取得を薦める「地味な資格」。人生挽回を狙える資格の紹介
第三は、試験勉強を始める前の必要な準備や心構え。最初の一歩と継続性が大切。
第四は、社会人に適した勉強法。継続できて力を発揮できる勉強の方法を。
第五は、資格を活かして仕事を見つける方法。資格を仕事に繋げる秘策とは。
第六は、顧客を増やす営業の仕方。効率よく紹介をもらう営業ノウハウ
第七は、資格を使い稼げる人になる心がまえ。マインドが大切
<目次>
はじめに 冴えないおじさんが人生挽回した「世界でいちばん地味」な方法
第1章 おじさんを救う、たったひとつの方法
第2章 知っておきたい、資格のリアル
第3章 合格に必要な、「継続力」を手に入れる
第4章 実力を超えた、「底力」を手に入れる
第5章 自分を変える、「行動力」を手に入れる
第6章 誰にもひるまない、「営業力」を手に入れる
第7章 自分らしくいるための、「生きる力」を手に入れる
おわりに 資格は人生の敗者復活戦
佐藤 敦規
社会保険労務士。中央大学文学部卒。新卒での就職活動に失敗。印刷業界などを中心に転職を繰り返す。窓際族同然の扱いに嫌気がさし、50歳目前で社会保険労務士試験に挑戦し合格。三井住友海上あいおい生命保険を経て、現在では社会保険労務士として活動。企業を相手に、就業規則や賃金テーブルの作成、助成金の申請などの相談を受けている。資格取得によって収入が200万円アップするとともに、クライアントの役に立っていることを実感し、充実した生活を手に入れた。お金の知識を活かして、セミナー活動や、「週刊現代」「マネー現代」「THE21」などの週刊誌やWebメディアの記事も執筆している。
【No.744】おじさんは、地味な資格で稼いでく。 佐藤敦規 クロスメディア・パブリッシング(2021/02)
