単なる定例の定年後の指南本ではありませんでした。
複雑に悩むよりシンプルに考えるようにして。
体の感覚から自分の感情に気付いていく方法として、マインドフルネスを取り入れる。
周囲の出来事や自分の身に起きていることに十分な注意を向けるために。
自分の中の声に耳を傾けて、それに思いやりの心を持って大切にしていこう!(セルフ・コンパッション-慈悲)
会社務めではタテ社会であり、定年後の付き合いはヨコ社会になります。
仕事を中心にして数十年間生きてきたならば、定年後の突然の変化には心も体もついていけないだろう。
老後をより自分らしく生きたいのなら、今のうちからそのように生きていこう。
人には、それぞれ考え方のクセに原因があります。
心理学の認知行動療法の視点から、老後の人生を豊かで実り多いものにするために二つの勧めがありました。
一つ目は「ヨコの繋がりの中で人との親密さを高めて人間関係を持続していく方法」で、孤独な状態をそもそも作らず親密で豊かなヨコの人間関係を築く方法です。
そして、二つ目は「自分で自分を評価する仕組み」で、孤独を無視せず自分を見つめ、自分で孤独を癒す方法でした。
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老後の不安と孤独感の問題は、ご自身の「認知」と「行動」を見つめなおすだけで、とてもシンプルに、どう付き合っていけばよいかが見えてきます。ほんのちょっとのコツで、定年後の長い時間を充実したものできるのです。
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認知行動療法では、あなたの行動パターンに気づいて、悩みの解決につながり、もっと気持ちがラクになる行動を選ぶようになることを目指します。
認知行動療法は、このように考え方と行動パターンに注目して、つらい気持ちを少しでもラクにして、直面している問題を解決するのに役立つ方法なのです。
<目次>
はじめに
第1章 定年後の人生はどうなっているのか?
第2章 老後の孤独感の正体
第3章 あなたを支配する「考え方のクセ」(ヨコの人間関係を築けない、なぜ感情に蓋をしてしまうのか)
第4章 親密なヨコのつながりを築く方法(親密度を高める第一歩、親密さを高める行動のとり方、対話して関係を続ける)
第5章 自分で自分を評価する生き方(自己評価システムを見直す、なりたい自分を明確にする、自分に親切になる)
おわりに
主な参考文献
公認心理師、臨床心理士。心理学博士。九州大学大学院人間環境学府人間共生システム専攻博士後期課程修了。肥前精神医療センター、東京大学、福岡大学、福岡県職員相談所などでの勤務を経て、現在は九州大学および肥前精神医療センター臨床研究部にて集団認知行動療法の研究や職場のメンタルヘルス対策に従事している.。









