無差別大量殺人の犯人は、小学校のときに苛めたことのあった同級生だった。
自分の苛めをきっかけに小学校から不登校となり、彼は人生の歯車が大きく変わってしまったのだ。
全ては自分の他愛もない渾名が端緒だったとすれば、何か止める方法はなかったのかと思った。
犯人の小学校時代の同級生や事件の模様を撮影した男、事件の被害者遺族という視点から登場人物たちが様々な人と出会うことで心に変化が生じていく。
動機が不明であり怒りの矛先も不明といったモヤモヤな心境なので、はっきりしようとして奔走するのだ。
人々の心の揺れ動きを丁寧に描い出して段々と惹きこまれた。
「悪の芽」を育てるのではなく、「善の芽」が育つ世界であって欲しい。
これは新聞に書評が載っていたものだった。
書評で紹介されたなかから選ぶと、内容には間違いが少なく面白いものが多いと思う。
