フロントスピーカーが、もう20年も前のモデルであり、それをgivenとする限り、
センタースピーカーに現代最先端のスピーカーをあてがうことは、高域が出過ぎで
無理があることがわかりはじめた。
結構長いみちのりだったけども。
古いフロントスピーカー、これが最大のネックになっているようなのだ。
でも、気に入っているのだから仕方ない。
いままで、多くのハイエンドスピーカーは聞いてきたが、僕にとって、
これより魅力的なものは、ほとんどなかった。
このスピーカーを前提とする限り、今後さらに候補スピーカーを買い付けて、どんどん試すのは無駄であろう。
いつかは出会いがあると思うが、僕には時間の制約がある。
年内にこのシステムを、完成したいのだ。
だからもう、センタースピーカーに関しては市販のスピーカーは、期待しない。
実は、以前から考えていた、バックアップソリューションがある。
自作スピーカーだ。
自作といっても、市販キットになっている。
音工房zという、マニアでは有名な工房の、ハイエンド機 Z800-DW168HR.
ハイエンドユニットを使った最高のスピーカー、
であり、
BW 805を寄せ付けない
数百万円の既製品に負けない
とHPでは豪語している。
実際、自作SPで良い音を出している友人がいるので、自分でも試してみたかった。
ここのSPは以前から興味があったので、完成品もあるけど、自分で組み立てるのも楽しいと思い
すでに購入し、キットで組み立てているのだ。
キットなので、数時間で組み上げられるけれど、実際には接着が乾くまで1週間はかかる。
配線も、丁寧にやるので、案外時間がかかった。
いま、ネットワークを配線して、まさに組み込んだところだ。
いずれは、ネットワークを外に出して、金属削り出しのシャーシで外付けとするが、
まずは、音を聞きたいぞ、と思ったもので。
ところで、ムンドルフのネットワークをオプションで追加したのだが、
ムンドルフ社の高級パーツは、美しい。ほれぼれする。
これ。SP内部の大きさは、23cm x24cm程度
パーツがいかにでかいか、わかる。
いかにも良い音の出そうなパーツではないか。
で、音を聞いた途端、おどろいた。
音色が、グランドユートピアとそっくりなのだ。
いや、微視的にみると、低域は伸びていないし、中域の厚みも足りない。
でも、まずは文句のない素晴らしい音。
他のスピーカーでは、こんなことを思ってもみなかったけれど、
2chで、片方をグランドユートピア、片方がこのスピーカーとして、
音量をそろえてステレオ再生すると、きっちり、サウンドステージが表れ、ボーカルも定位する。
こんどは、LRの真ん中に置いて聞く。
すばらしい。
リンダは、一人しか現れない。
成功だ。
センタースピーカーは、これで決まった。
フォーカルの言う通り、高域がLRと同じ程度で収まったスピーカーの方が良いらしい。
考えてみると、このセンタースピーカーのツぃーターはチタン。
グランドユートピアも、硬化処理しているとはいえ、同じチタン。
わずかにグランドユートピアの方が特性は広域まで伸びていると思うが同等だろう。
これ、案外お安いので、このスピーカーを必要なだけ作って、天吊りしたらオシマイ、
フッフッフ。
と思ったのであるが。。。