今日3月17日は、セントパトリックデー。

ロンドンのあちこちで、パレード(行列が動いているだけという言い方が適切かな)があった。

その行列の参加者は、緑の色を体のどこかにまとっている。

この緑が何を意味するのか僕はよくわからないのだけれど、要するにお祭りである。
意味はわからなくて良い。その行列に参加する人にきいても、どうせ誰も答えられない。

日本の各地にも、あれこれお祭りはあるが、いちいち、ねぶたの起源は。。。とか、調べてうんちく語る人はいない。それと同じだ

さて、この行列、どこにいくかというと、かならずアイリッシュパブにいく。

みどりの色をまとっていると、1杯ビールをおごってくれるのだ。
それだけのことなのだが、発祥の地、アイルランドでは祝日となっている。
https://stpatricksfestival.ie/

たぶん、表参道あたりでは、行列があったことと思う。
この感じになったはずだ。
https://www.ireland.ie/en/japan/tokyo/news-and-events/news-archive/ambassador-of-ireland-announces-2025-programme-for-st-patricks-day-in-japan/

アイリッシュパブは、どこにいってもものすごい賑わいで、皆がビール片手に、
コンビーフと芋を食っている。イギリスだとフィッシュ&チップスだが、アイリッシュは、
コンビーフ&キャベツという料理で、コンビーフとふかし芋のようなもの。
できたてなので、とてもうまい。

良い日だった。
 

3月6日の話なので、もう10日以上も前の話なのだけど、我が家でオフミをした。
かなり日が開いてしまったのは、移動していたり、仕事があって、なかなか、手が回らなかったからだ。

4人来てくれたので、合計5人がこの部屋に集合したことになる。
エアボリウムは大きめの部屋ではあるが、これだけ大人が集まると、当然に再生音には影響が出るけれど、

一気にきてもらった方が、迎える側としては効率が良い。

 

内容は、AtmosとAuro-3D中心の音楽再生だけ、

のつもりだったけど、
基準信号の再生とか、
2chでガンガン聞くとか、
はたまた、
映像出して映画のズゴーン、バゴーンのシーンを大音量で再生する(110dBくらい出ていたな)とか、

案外盛りだくさんになって、楽しかった。

少なくとも判明したのは、昨年の今頃のマルチchの音よりは、いまの方がずっとよくなっていたことだ。
そりゃ、あたりまえだ、適当に転がっているSPを、なんの考えもなく、取り付けやすい適当な位置に設置しただけ。

数だけはいちおうそろっている、そんな適当なシステムであったのだ。

 

 それを、10カ月かけて、2層3層を中心に大半を、ひとつひとつ検証し、コツコツと交換、インストールしたのがよかったと思う。

よしよし。

でも、
欠点もあれこれ、受けた。

これは今後の糧となるので、備忘として記録しておきたい。

1 リアch(1層 side ch)の右側は、ツィータが僕の仕事用のdisplayに妨害されて、高域は音が耳に入らない。
→ これは、まったく気にしていなかった。いわれると気になる。いずれ、レイアウト替えをしよう。

2 ウィーンフィルとベルリンフィルの音の違いが出ない
→ 自分自身、なにをどうすれば解決できるかわかっていない。ホールトーンの違いであれば、当然に録音に入っているから再生できている。そういう意味でもあるまい。ウィーンもべリリンも、どちらの音もいつでも聴きにいけるので、それを聞くことから始めてみよう。そもそも、解決できるのだろうか。不明.

3 右LFE周辺でなにかが共振している
→ 発信機を使って、低域の共振周波数を少しづつ変化させると、びりびりいう個所は必ず特定できる。ひまを見つけて、犯人を特定して除去したい

こんなところかな。

当日は、シャンパン、ワイン、ブランデー、スコッチ、各種おつまみ、おかず、食事、あれこれ(もう忘れた)
出したが、ランプレドットは好評だった。トスカーナ、いや、フィレンツェの名物料理。
結構簡単に作れる。

 先週、DeqX(model HDP-5)による、スピーカーの調整をしてもらった。

DeqXは、スピーカーマネジメントとか、サウンドオプティマイザとも呼ばれるが、
スピーカーの測定をもとに、ルームコレクションまで行うプロ用のイコライザだ。
スピーカーマネジメントなどとも呼ばれる。

同種のものに、トリノフやストームオーディオがある。

こうした本格的なイコライザと同列に論じるつもりはないが、AVアンプを買うと、まず間違いなく、
類似の機能がついている。パイオニアのMCACCproやヤマハのYPAO、DENONのAudysseyなどだ。

また、ピュアオーディオ用途には、アキュフェーズのグライコ DG-68などもある。

こうした製品群は、3つの機能がある。

1 スピーカー特性測定
  スピーカーの裸特性を測定する。スピーカーを部屋の真ん中に移動して部屋の影響をないようにしたうえで、
スピーカーユニットに1m以下にマイクを近寄せて、L/Rそれぞれ測定する。大型SPでは、移動を伴う大変な作業になる。

2 ルームコレクション
  リスニングポジションで、スピーカーが発生する音を、部屋の音響特性ごと測定する。ここで1次反射の影響を除去する、つまり、位相の補正を行う。スピーカーの裸特性がわかっていないと、出す能力がないのに無理に補正することになる。

3 イコライジング/ボイシング
  主に周波数特性を平たんに、あるいは、狙ったカーブに整える。
 AVアンプでは、多数のスピーカーの音量をそろえたり、メインchの特性に合わせたりもできるが、基本はグライコの機能で行っていると思う。アキュフェーズのグライコができるのは、3の機能だけである。


AVアンプでは、こうして整えた音に対して、ドルビー処理、Auro-3D処理のデコーダーを加えて、さらにコンサートホールとか、ライブハウスの響きを加えたりもできる。

さて、1ができるのは、DeqXだけである。というより、行う必要がある。

 また、イコライジングでも、ターゲットカーブにそろえたあとに、本当にターゲットカーブになっているかどうか、再測定して検証し、必要に応じて追加補正できる機能があるのも、DeqXだけである。

優れた機能をもつDeqXであるが、先週の調整の最中に、異常動作をきたした。

マザーボードの異常とみられる、明確な不調である。

電源リブートなどの処置で、1-3までの作業はなんとか終えることができたが、作業終了後、また異常をきたした。

仕方がないので、代理店に送付したところ、マザーボードには、168pinの接点があり、その接点が長年の使用で汚れていたようだ。念入りな洗浄で、念のためファームの再インストールで復活したという。

僕のピュアオーディオ装置では、このDeqXがマルチチャネルデバイダを兼ねており、これがないと、音を出すことができない。しかも、AVマルチチャネルのLFEはDeqXにつながっており、AVも満足な低音を再生できなくなる。

来週に、我が家でオフ会があるのだが、中止のお知らせ、を出そうかと考えていた。

壊れていれば、マザーボードの入れ替えだし、そうなると日程アレンジが見えなくなるうえ、deqXの部屋での再調整も必要になる。それに僕自身もあれこれ出張や日程が決まっているため、次回は、あるとしても、半年は先になるだろう。

そう思っていて、困ったなと思っていたのだけど、復活したとの連絡を受けたことで、決行できそうだ。まずは良かった。

この週末に、センドバックされるので、音だししてみることにしている。
 

ドルビーATMOSのスピーカー配列に関しては、数々の文献がたくさん参照できる。
論文も、ホワイトペーパーも、たっくさんある。

でも、ほぼ、シアターに関するもので、内容は業務用だ。

家庭用の、いろいろな事例というのは、見たことがない。

ところで、家庭用として限定したとき,プリアンプの制約で、設置できるスピーカー数が変わる。

今使っている、デノンのAVCA1Hは、ch数は日本製としては最大で、ATMOS時 9.1.6ch、Auro-3D時13ch、

LFEは4chまで拡張できる。

この機種がスマートなのは、パワーアンプchは15chしかないが、SP端子が17ch分あって、
ATMOS時はトップミドル2ch、Auro-3D時は Ch,Tsの2chを鳴らしわけることができることだ。
 

そうか、スピーカーケーブルは、物理的に独立しているのか。


ここで、一つ、思いついた。

ドルビーATMOSトップミドルSPは、頭に真上の左右に設置する。

その左右chの真ん中に君臨するのは、Auro-3DのTsだ。

別名VoG.

このSPが鳴ると、気持ちがよくなる。

この気持ちよさを、ATMOSで体感したい。

鳴らす方法はないものか。

ある。


トップミドル左右の間に、センターchを作ればよい。

トップミドルセンターのスピーカーはL/Rのワイヤリングだけで合成できる。

ブライアンイーノがアンビエントミュージックレーベルの時代に提唱した、マトリクス配線だ。

長岡鉄男も、たしか、オレの方がイーノより早かったと何かの記事で書いていた気もする。

配線は、こうなる。

すっごい簡単。


問題は、Auro-3DのTsスピーカーと、ATMOS用のTsスピーカーの位置が重なってしまうことだが、、

これもシンプルに解決できる。

ATMOSの時は、50cm程度、体をスクリーンに近づけることで、VoGより50cm前方にATMOS用のTsを設置できる。

こんなことやっているやつ、いるかな。

やってみよう。

 

同じ考えで、サラウンドバックL/Rには、バックセンターSPを鳴らすことが可能だろう。
 

これがうまくいったら、バックセンターも試してみよう。

 


TEACという会社に、エソテリックというブランドがある。

高級オーディオのみを出し続けている、日本でも数少ない会社の、最高ブランドだ。

その中でも、トップラインが、Grandioso というシリーズで、エレクトロニクス機器、アナログターンテーブル
を発売している。

なぜかスピーカーを出していないのが不思議。

このたび、Grandioso N1Tというとネットワークトランスポートが出た。

ネットワークサーバーから音を取得し、それをDACに送り込むだけの機能なので、ニーズは極端に少ない。

いまのDACは、だいたい、直接ネットワークサーバから音を取得できる。

 

サーバは、サーバで、直にDACに接続できる。

 

つまり、サーバとDACをつなぐこんな製品は、相当なマニアでも、ほとんど必要ないのだ。

たぶん、日本メーカーでは、過去にsfzのDST-01しかなかったと思う。

もう10年以上前の製品だが、DST-01を上回るネットワークトランスポートは、sfz自身も出せていない。

さて、エソテリックの新製品なので、マニアからは注目される。

僕にも、販売店からあれこれ案内が来るのだが、スペックをみて驚いた。

これでは、、、

DST01より劣っている.


昨今の製品なので、当然にHDMI 入出力がついていると思いこんでいた。

ネットワーク配信の再生では、必須といえる端子である。

TEACは、倒産寸前だったオンキョーやパイオニアのAV機器の、日本代理店を務めているから、当然にあるはず、
と思っていたのだ。

当初は2chかもしれないけれど、HDMI音声出力はあると思っていた。

さらに、勝手に期待したのは、マルチch デコードをしたうえで、すべてのchをPCMにして送り出す機能くらい

エソテリックならつけているだろうな、と勝手に期待していた。

ない。

オプションで付けるスペースも確保されていない。

一気に興ざめした。


DST01は、AES/EBU規格として、XLRデジタルの左右独立出力があるが、そんな気の利いた機能もない。

当然にDACも内蔵されない。

クロックinはあるが、そんなの当然だ。

音がよい?

そんなこともなさそうだ。

聞く前から思い込みで書くのはよくないのだが、

断じていう。

ネットワーク再生は、CDのディスクを使った再生より音が悪いと思っている。
 

ものすごい装置を使ったところを何度も聞いたことがあるが、

 

roonだろうが、zero linkだろうが、なんだろうが、

 

しょせんネットワークが介在するインダイレクトな音に感じる。

特にエソテリックのディスクトランスポートを使うと、ディスクの良さが際立つ。

僕も普段はネットワーク再生をしているが、これが手軽なだけである。

 

そもそも、音楽を聴くために、CDをいちいち探して聞くのがおっくうになる。
 

楽な方に体がなびくので、そうしているに過ぎない。

でも、真剣に音を聞きたいときは、ビニールレコードでも、CDでも、引っ張り出して

きちんと聞く。

 

そうした環境を、持っているか否かの違いは大きいのだ。


話をN1Tに戻すと、これ、ネットワーク再生専門でデジタル出力はあるが、HDMIなし。

それでいて 300万円する。

いまどき、こんな、トランスポート、一体、だれが買うんだろうか。

といいつつも、一応 音を聞きに店に行ってみるかと思っているけれど。
 

2/3(mon)、wowowで開催された、マルチチャネル再生極意のセミナーに参加した。

2時間の予定が3時間になったのだが、実に密度の濃い、有用な情報だった。

マルチchの再生は、マルチchで、スピーカーを設置しておかないと体験できない。
しかも、ATMOS、Auro-3D、NHKの22chと、それぞれ流派ごとにスピーカーの設置基準が異なっているため、これにすべて対応できている環境でないと、あれこれ比較できぬ。

そんなことができるのは、wowowの広いスタジオがあってこそであり、しかも、第一人者の入交先生が自ら、その説明を、理論編、体験編、とわけて提示してくれる、素晴らしい時間だった。

頭で知っていることもあったけれど、それを耳や目で確認できるということは初めてだったので、僕自身の今後の取り組みへも、貴重なノウハウとして取り入れられるというものである。

とりわけ、NHK 22ch、Auro-3D、DD(5ch)、2ch、それぞれのフォーマットで同じソースを聴き比べられたのは、貴重な、初めての体験だった。

ほぼ最高の位置で聞いていた僕には22chが最も自然だった。ただ、Auro-3Dに切り替えても、それほど落差は感じなかった。それを5chに切り替えたとたん、まったくレベルの低い音に成り下がった。
 ただ、2chに切り替えたら論外なほどに醜い音になってしまったが、これは、2chを担当するSPのクォリティが低いからだろう。

いずれにしても、5.1では全く不十分であることがよく分かる。

2人の(有名な)オーディオ評論家の方が感想を述べられていた中で、Auro-3Dが自然でよかったと言ってた。ひとりの先生は、完全にセンターで聞いての感想だった。僕自身はその隣であったが、ほぼセンターという理想的な席で聞いており、22chが一番よく、Auro-3Dに切り替えると大きな落差はないが、やはり差があった。その差は、しいて言えば、同じソースをSACDとCDで聞く感じ程度の差である。

それを、圧倒的と感じるか、似たようなもの、と感じるかは人次第だけれど、音だけを聞くのではなく、映像がある中での音、という前提では、映像に支配されるので大差なかったともいえるかな。

あ、少しばかり気になったところも言っておきたい。
 十分に広いスペースのスタジオで、申し分ない設備ではあるが、低域の質が悪く、その割に量が出すぎる。オルガンの低音にそれを感じた。キースエマーソンがハモンドオルガンで出したかのような不自然な音が、盛大に出るので参った。本来のオルガンの低音は、あんな出方は決してしない。音楽ではなく、映画であればゴジラの足音程度の話なので気にならないのだけれど。


 また、そのシーンに限らず、全時間を通して音量が大きすぎた。85dBは超えていたと思う。85dBは映画館が基準とする音量であるが、家庭で聞く音量より10dBはでかい。
 たとえば、森の中でひとりアカペラで歌うシーンは鳥のさえずりの遠近感が非常に魅力的だったが、音量が大きく、鳥のさえずりというよりはカラスの叫びのような音量であった。

 あれだけの音量を出さなければ、プロ用のスピーカーの力量が発揮できないのだろうか。あるいは、デモンストレーション効果としての意味合いをもとめたのだろうか。
 
話を戻すと、こうした、体験イベントは必要だと思った。体験しないとわからないのである。これだけのセミナーが、不思議なことに無料であったが、有料でよいのでは、とも思う。


いまや、オーディオショップはほとんど消え失せたのだけれど、ステレオ装置が日本に入りだした昭和50年代は、あちこちの電気屋にオーディオコーナーがあって、少し静かな視聴室があって、実際に装置を聞きながら、いじりながら、素晴らしさを体験して購入していたものだった。

AVもしかり、なのだ。こうしたセミナーは、かなり準備に時間がかかるものであるはず。有料でよいから、各地のAVショップで体験できるようになることを望む。
 

(もう絶滅しつつあるけれど)AV雑誌をみると、新機種や新ソフトの評論ばかりである。

雑誌=新製品のPRという面があるので、当然ではある。

残念ながら、イマーシブサウンドの正しい再生というのは、なかなか接する機会がない。

これは、日本だけではなくって、英国でも、米国でも同じ状況だ。

マルチch再生、正確にいうなら、5.1chや7.1ch(1層)の情報は十分にあった。

しかし、これはドルビーデジタルの時代の情報で止まっている。

ATMOSとかDTS-HD、Auro-3Dの再生に関する、正しい情報は、ほとんどない。

現代マルチチャネルは、立体的なスピーカーレイアウトになっていて、2層,3層まである。

スピーカー設置や音響調整のバリエーションは、1層という平面に比べると2乗,3乗に膨れ上がり、
次元が変わっているのだ。

正しい情報なんて、雑誌をきちんと購入していた僕自身も知らなかったから、
なかなか手に入らない、と断言できる。

情報なくして理解はない。

興味ある人は、webで文献を探せばかなりヒットする。

でも、大半が論文や白書で、しかも、英文だ。

と思っていたのだけど、

WOWOWのスタジオ(たぶん日本で一番優れたマルチch再生が聞けるスタジオ)で、
プロが再生技法について教えてくれるという。

講師は、wowowのエグゼクティブディレクターである入交さん。

凄いぞ。

入交さんといえば、冨田勲の遺作、『源氏物語幻想構想絵巻』とか、
昨年末に 出たばかりの Mr.BIGの『Finish live』 の録音を手掛けた方だ。

高名なオーディオ評論家もゾロゾロ参加するので、行けばおもしろい話が聞けるだろう。

価値があるこのセミナー、なぜか無料。

これで行かない、などという選択肢はあるまい。

2/2もしくは2/3に都内のwowowのスタジオで開催される。

詳しい案内を張り付けときます。
万難排していくべし。

欧州(&米国)と、日本の文化が違うなぁ、ということが、終わりと始まり、で強く感じる。

たとえば年末年始の音楽。

日本では年末にベートーベンの第九がどこでも演奏される。

欧米だと、年末に第九、という感じはない。

あれはお祝いの音楽であり、年末に〆の音楽ではないのだ。

と思っていたら、昨年末、ロイヤルフィルの演奏で、第九があった。

なんとLSOの本拠地、バービカンホール。

クリスマスフェスというタイトルだったから、〆ではなく、
クリスマスのお祝いだったのだろう。

なるほど。

ドイツに限定するならば、年始の音楽になっている。

新年のお祝いということであれば、やはり、お祝いの音楽ともいえる。

戦後、1951年にバイロイト音楽祭は再開されたが、こけら落としは第九だった。

バイロイト祝祭合唱団をフルベンが振ったその録音は、第九の中でも特別な音源だ。

サントリーホールの落成記念でも第9が演奏された。
サバリッシュがN響を振ったと記憶している。

週の終わりと始まりという点では、仕事の流儀としても違いがある。

欧米流では、週の終わり、金曜日に1週間のサマライズを行う。
アジェンダがメンバーから出るので、それに関して必要に応じてシェアするなり、ディスカッションしてoutput(=意思決定)が行われる。

 だから、週末はゆっくり、仕事のことを気にせずに過ごせる。
気分もあらたに、週初からアゲーの気持ちで仕事に入れる、というものだ。

日本流だと、シェアなり、ディスカッションは、週の最初、月曜に行われる。アジェンダもない。

月曜日は、週のスタートであり、特に午前は連絡ごとが最も多いので、そんな忙しい中で、意思決定を伴わない、意味のない社内会議に午前から参加するのは効率が下がる。

週の最初から、サゲーの気持ちが入るのだから、どうしようもない。

先進国最悪のビジネス効率の悪さが、こんなところにも出ている。

 

いままで、音楽をステレオで再生することに注力していた。

その延長で、AVアンプでマルチチャンネル再生も一応やっていたけれど、あくまでも映像のおまけとしての音声を再生するだけであり、ソースに対する理解がまるでなかった。

昨年から、音楽もマルチチャネルで再生することに興味をもちはじめ、いまさらながらなのだけれど、マルチチャンネル再生における基本を勉強している。

いろいろな文献がwebで公開されていて、論文やホワイトペーパーもあって読みごたえがある。

ものすごく数が多い文献を読み漁ったが、知っておいた方がよいことを、ピックしてメモしたので、それを自身の備忘として記録した。

ここでは、それを紹介しておきたい。

<LFE>

 ディスクメディアに記録される帯域は、ドルビーでは上限は120Hz, DTSでは80Hzに制限される。欧州のデジタル放送でも、ドルビーに準ずる。

つまり、それ以下の音声は、LFEとして記録するので、再生時には、LFEが必須となる。
これは、2chステレオには存在しない制約条件といえる。

<再生周波数特性>

 ダビングスタジオや映画館では、Xカーブが基準となっている。
Xカーブとは、63Hzから2kHzまでがフラット、63Hz以下は40Hzで-2dBまでリニアに減衰、2kHz以上は、10Khz で-7dBまでリニアに減衰、10kHz以上になると、減衰量が少し増して16kHzで-11dBまで減衰するカーブだ。この周波数特性を、自分の部屋のリスニングポイントで実現するのは、ひとつの基準になると思う。

<スピーカーの距離>

 LPとの距離は3m以上が理想。それが難しくても、2m以下になると、不安定になりやすい、としている。

各SPがリスニングポイントからの距離差が8mmを超えるばあい、20kHz以下にディップが生じる。
30cm以上の距離差がある場合、近い方の音源に定位を強く感じるハース効果が起こる。
SPとサブウーハとの距離差が1mを超える場合、ディップを生じる。

こうした問題を解決するために、タイムアライメント調整と、ベースマネジメントが必要になる。

<タイムアライメント>

 普通AVアンプ自動調整するのだけど、8mmの精度となると、レーザーポインタで測定して、自分で距離を手入力するのがよいことになる。

<ベースマネジメント>

アンプ側で用意されるLFEのローパスフィルタは、24dB/oct に固定される。
(AVアンプでは、クロスオーバー周波数が各SPごとに設定できる事が多いが、-24dB/octということになる)
 

LFEにはメインchに対して+10dBのゲインが要求される。

プロが行うミキシングの過程では、80Hz以上のLFE信号は定位感が出やすいために避けられており、ローパスフィルタは80Hz になることが多い。

 ということは、できれば、マルチchを再生するすべてのSPに対して、LFEを80Hzで設定できるのが理想になると思う。実際には、部屋のスペースや天井に吊る設置上のサイズや重量の制約もあって、難しいとは思うけれど。

 このとき、ベースマネジメントで改善が図れる帯域は、80Hz以下であり、それ以上の低域帯域では、室内音響処理が必要である。

<マルチchのレベルバランス>

このように調整される。
5ch(L C R )における音圧レベルを85dBとする。
音圧は、サウンドプレッシャーメータ(slow , c特性)で測定する。つまり、単位はdBCとなる。
 

レベルバランスは、ベースマネジメントを終えた後にを行う。
LS Rsに関しては、音楽ソースでは 85dBC、映画ソースでは82dBCとする

これは、映画再生時と音楽再生時は、マルチチャネル音量バランスは異なることを意味する。
こんな重要なSP設置調整時の約束事は初耳であった。

 

僕が使っているDENON AVC-A1Hでは、同じソースに対して、音楽モードのサラウンドモードと、映画モードのサラウンドモードで、(たとえばDTS-HDモードとして)、音楽モードでは映画モードに対してLs/Rsが3dB下がっているかどうか、こんど確認してみたい。


2つのチャネル間のタイムアライメントは、8mm(0.025msec以下)精度で調整する.

ここまで追い込んでディレイを調整する必要があるのか。うーん、DENONでは難しいかもしれない。


なるほど、ね。