山口萩ビールが醸造している”ちょんまげビール”は、
お土産用として人気がありますが、
たんにお土産用のご当地ビールというわけではありません。
女優の伊藤かずえさんが、
BSテレ東「ニッポン銘酒探訪」という番組でブルワリーを訪ねると、
社長が製造工程を案内しながら、説明してくれました。
発酵させたビールは、
貯酒タンクに入れておきますが、
大手のビールメーカーのほとんどは、
出荷の時、ろ過して酵母などを取り除きます。
”ちょんまげビール”は、粗目のフィルターを使い、
酵母を残すようにしているといいます。
酵母には、
タンパク質、アミノ酸、食物繊維など栄養が豊富に残されているので、
その栄養素をたっぷりビールの中に溶け込ませ、
うまいだけではない、健康的なビールを目指すといってました。
古代エジプトでは、
ピラミッド建設の賃金に、ビールも含まれていたといいます。
ビールでも飲んで疲れを取ってくれ、
というようなねぎらい賃ではなく、
栄養食として支払われていたと思われます。
それくらい、
発酵飲料としての栄養価が高かったと思われます。
以前、ワインに含まれるポリフェノールが話題になりましたが、
お酒は、ただの酔っ払いのための飲み物ではなかったようです。
世の中が複雑になり、
ストレスがたまるようになったので、
”やってられるけぇ!”
と、酩酊のほうに比重が移っていったのかもしれません。
さて、
”伊藤ざるえ”さんお待ちかねの、
”ちょんまげビール”試飲タイムですが、
人気ビールは「ウィート」だそうです。
特に女性に人気で、
苦味が少なく、さわやかなフルーティさのあるビールということです。
大麦麦芽と小麦麦芽を使い、
色が薄いので、ブルワリーによってはホワイト(白)ビールといったり、
小麦を表わすドイツ語のヴァイツェンと呼んだりもします。
六角精児さんも、NHKの「呑み鉄の旅」で北海道のブルワリーを訪れた時、
フルーティで飲みやすいといってスーツと飲んじゃいました。
ついついグビグビいってしまう、
”危ない酒”の部類に入るかもしれません。
日本のクラフトビール
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