福島県郡山市にある老舗、笹の川酒造。
tvk(テレビ神奈川)の『酒(しゅ)に交われば』という番組で、
案内役の福島県出身の俳優、神尾佑さんが訪れたとき、
「瞬香秀凍(しゅんかしゅうとう)」という、-30℃の液体に入れて、急速冷凍させた大吟醸搾りたて生原酒を試飲させてもらいました。
大吟醸は、華やかに香り立つフルーティさが特徴ですが、搾りたて生原酒は、それにフレッシュさが加わります。
それを超低温で急速凍結し、搾りたてそのままに瓶の中に閉じ込めてあります。
その華やかさゆえか、笹の川酒造の人は、乾杯のお酒、場を盛り上げるお酒として、最適だとすすめていました。
大手の日本酒メーカーでは1年中搾っているところもありますが、
ほとんどの酒蔵は寒搾りで、寒い時期にしか搾りません。
たまたまその時期に巡り合えた幸運な人しか、搾りたて生原酒は口にできないわけです。
では、どれくらいうまいのか。
人それぞれ好みがあるので、こればかりは飲んでみないとわかりません。
ニューヨークのブルックリンで、日本酒を造っているアメリカ人たちがいます。
日本を旅行した時に酒蔵で飲んだ、できたての日本酒のおいさが忘れられず、
アメリカでも飲みたいと思って醸造所を造ったというのです。
アメリカでも日本酒を造りたい、と発起させるほどの衝撃的うまさだったようです。
『日本酒が世界酒になる? 今、世界で日本酒革命が起きている! そうです。』でこのことを紹介してありますので、見てください。
笹の川酒造といえば、ウイスキーファンにとっては、なじみのある名前かもしれません。
笹の川酒造がなければ、海外でウイスキーの賞を総なめにしているイチローズモルトの秩父蒸留所は、存在していなかったかもしれないのです。
世界でも人気の高いジャパニーズクラフトウイスキーの登場は、30年以上遅れていたかもしれません。
それくらい浅からぬかかわりがあり、
その原点が、郡山の笹の川酒造にあるのです。
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急速凍結については、
『全国の隠れた"うまい"に出会えるサイト/急速凍結』を見てください。