テtvk(テレビ神奈川)の『酒(しゅ)に交われば』という番組で、
福島県郡山市にある笹の川酒造が紹介されました。
明和2(1765)年創業の老舗酒蔵ですが、
明治の初めごろまで、郡山は宿場町として栄えていただけで、
現在の郡山のような大都市になるとは、想像もできなかったかもしれません。
西側には、安積原野という水利が悪い広大な荒れ地が広がっているばかりでした。
明治の初めに、ここを開発しようという一大プロジェクトがおこり、地元の商人たちの有志が集まり、「開成社」が結成されました。
創立メンバーは25人。
その中の一人に、笹の川酒造の5代目当主も入っていたそうです。
笹の川酒造は、この5代目のDNAを引きついているらしく、
伝統的、保守的傾向の強い酒造業界にいおいて、いろいろ新しいことにチャレンジする開拓者精神が旺盛だといいます。
その一つが、液体急速冷凍。
搾りたてのお酒を、-30℃の液体に入れて、急速冷凍させたものです。
急速冷凍は、お酒よりも、食材の新鮮さを保つために、いろいろ開発されていますが、
詳しくは、『全国の隠れた"うまい"に出会えるサイト/急速凍結』で紹介していますので、見てください。
「開成社」は、猪苗代湖から水を引く安積疎水を完成させ、
原野を一大穀倉地帯に変えました。
これがいまの郡山の発展の基となりました。
日本酒ではあまり耳にしない液体急速冷凍ですが、
当ブログでは、液体急速冷凍について紹介しています。
『液体(-35℃のアルコール)で、生凍結パック!!!!』
それを日本酒に使ったのは、アル中ル氏が知る限りほかには聞きませんが、
ほかの酒蔵でも使っているかもしれません。
お肉やお魚では、解凍してもドリップがきわめて少ない優れもので、
特に液体急速凍結は、フルーツに使われることが多くなっています。
これで日本酒を造るということは、酒蔵でしか飲めない搾りたてのお酒を、
フレッシュさそのまま飲めるという、やや贅沢な体験ができるということです。
採れたのフレッシュさそのままが凍結保存。
別の言い方をすれば、“おいしさ”の時間を止めるわけです。
生産地で止められて時間が、家庭で溶けて、動き出す。
なんともロマンチックな話です。
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