禅を理解するためのフェスタだけあって、外国人も多く見られました!体験型のワークショップもあり、精進料理の京おばんざいなどのフードもあり、1日楽しめる内容でした。最も印象に残ったセミナーは【禅と脳科学】でした。臨済宗の僧侶と脳科学者のトークショーで、大変興味深いものでした。座禅し、心を落ち着かせると脳内でセロトニンが増えるそうです。セロトニンを分解する酵素は人によって異なり、分解酵素が多いと不安を感じやすくなるそうです。面白いことに、人種や遺伝によって違いがあるそうです。日本人は、分解酵素が多いため、不安を感じやすく、周りの環境に敏感に反応してしまう傾向があるようです。民族に特徴があるそうで、農耕民族であった日本人は、生き残るために強い個体というより、和による共生が求められたのではないかと言われているようです。「空」(くう)の状態は、何も感じないというわけではなく、主観をなくし、客観視している状態を指しているそうです。瞑想の状態がそのようです。脳科学的にはセロトニンの分泌がされて、安定思考の状態になっているそうです。「悟り」の時は、ドーパミンの分泌が盛んで、快楽状態ではないかと考えられています。若しくは、さらにエンドルフィンという脳内麻薬が分泌されているのかもしれません。意識と無意識の違いはどうなのでしょうか?禅の修行には、1週間座禅して過ごす期間があります。冬のさなかに行われる修行だそうです。かなり厳しい環境の中でも、インフルエンザにかかる人はほとんどいないそうです。何故でしょうか?NK細胞が盛んになっているそうです。松山僧侶の話によると、意識が朦朧としてくる中で、無意識と意識の境目がわからなくなる時があるそうです。中野先生の説明によると、恐らく脳内でエンドルフィンが分泌されていて、NK細胞と結びつき、免疫力を高めているのではないかということでした。恐るべし、人間の脳‼︎
環境の変化に応じて、生体が反応する本能でしょうか?遺伝子の働きは素晴らしい‼︎
脳と遺伝子の解明は、今後益々進んでいくでしょう。脳が環境によってどこまで変化していくのか分かりません。しかし、禅の心、精神は修行を通して脈々と受け継がれていくことは確かです。