「松任谷由実」の07年3月発表、「SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

松任谷由実春夏

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信されているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、頑張って聞いています。

このアルバムは、34th「A GIRL IN SUMMER」から10ヶ月で発表された、「四季」をテーマにしたベスト・アルバム第1弾(オリコン6位)。
プロデューサーは、松任谷由実。

デビュー35周年企画で、ベスト・アルバムとしては、01年の「sweet, bitter sweet~YUMING BALLAD BEST」以来となります。
この後、第2弾として「SEASONS COLOURS -秋冬撰曲集-」が発表されますが、以降40周年企画で「日本の恋と、ユーミンと。」、45周年企画で「ユーミンからの、恋のうた。」、50周年企画で「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」と、5年刻みでベスト盤が乱発されます。

Disc1-
Spring Selection-
1曲目「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」は、19thシングル(オリコン9位)。原田知世への提供曲のセルフ・カバー。原田の曲は、主演ミュージカル「マクドナルドミュージカル あしながおじさん」の主題歌。15th「VOYAGER」収録曲。
2曲目「卒業写真」は、ハイ・ファイ・セットへの提供曲のセルフカバー。

3rd「COBALT HOUR」収録曲。
3曲目「最後の春休み」は、ハイ・ファイ・セットへの提供曲のセルフカバー。両者とも、ほぼ同時期に発表されています。ユーミンの卒業ソングと言えば、2曲目が有名ですが、卒業そのものの情景を歌っているのはこちらです。7th「OLIVE」収録曲。
4曲目「ハルジョオン・ヒメジョオン」は、10thシングル(オリコン80位)。マンドリンやケーナなどを使ったフォルクローレ調の曲。5th「紅雀(べにすずめ)」収録曲。
5曲目「花紀行」は、金沢の浅野川をイメージした、静かな和風調の曲。

3rd「COBALT HOUR」収録曲。
6曲目「大連慕情」は、77年に萩尾みどりへ提供した曲のセルフカバー。

11th「水の中のASIAへ」収録曲。
7曲目「acacia [アカシア]」は、ヴァイオリンが印象的なアコースティック・ポップ。31st「acacia(アケイシャ)」収録曲。曲名はフランス語、アルバム・タイトルは英語です。
8曲目「緑の町に舞い降りて」は、盛岡への旅行をテーマにしたご当地ソング。

8th「悲しいほどお天気」収録曲。
9曲目「丘の上の光」は、6分を超す壮大な曲。8th「悲しいほどお天気」収録曲。
10曲目「まぶしい草野球」は、80年不二家「ソフトエクレア」CMソング。野球場の歓声や拍手などの効果音が大きな音で入っています。10th「SURF&SNOW」収録曲。
11曲目「サンドキャッスル」は、砂浜で作った砂の城をモチーフにした別れの歌。23rd「DAWN PURPLE」収録曲。
12曲目「潮風にちぎれて」は、8thシングル(オリコン31位)。オリジナル・アルバム未収録。松任谷由実の最初のシングル
13曲目「ランチタイムが終わる頃」は、日比谷公園を舞台にした曲。82年TBS「風の鳴る国境 明子と早苗」テーマソング。13th「PEARL PIERCE」収録曲。
14曲目「ベルベット・イースター」は、7thシングル「翳りゆく部屋」のB面。

1st「ひこうき雲」収録曲。
15曲目「経(ふ)る時」は、語り掛けるようにしっとりと歌われる曲。歌詞のホテルは千鳥ヶ淵沿いに02年まであったフェヤーモントホテルで、ティールームはそこにあった「ブラスリー・ドゥ・ラ・ヴェルデュール」。14th「REINCARNATION」収録曲。
16曲目「春よ、来い」は、26thシングル(オリコン1位)。和テイストの名曲で、終盤に童謡「春よ来い」が重なる凝ったアレンジです。NHK連続テレビ小説「春よ、来い」主題歌。26th「THE DANCING SUN」収録曲。

Disc2-
Summer Selection-
1曲目「海に来て」は、34th「A GIRL IN SUMMER」収録曲。
2曲目「やさしさに包まれたなら」は、3rdシングル。イントロがギターでシングルよりアップテンポのアルバム・ヴァージョン。2nd「MISSLIM」収録曲。
3曲目「雨のステイション」は、JR青梅線・西立川駅がモデルで、駅には歌碑が建立され、発着ベルもこの曲を使用。3rd「COBALT HOUR」収録曲。
4曲目「悲しいほどお天気」は、玉川上水沿いの小径を舞台に、美大時代の想い出を綴った曲。8th「悲しいほどお天気」収録曲。
5曲目「遠雷」は、23rd「DAWN PURPLE」収録曲。
6曲目「夕涼み」は、13th「PEARL PIERCE」収録曲。
7曲目「月夜のロケット花火」は、軽快でファンキーなソウル・ナンバー。

17th「DA・DI・DA」収録曲。
8曲目「カンナ8号線」は、中央分離帯で咲いていたカンナの花と環状8号線を掛けた曲名。コーラスアレンジを杉真理が担当。12th「昨晩お会いしましょう」収録曲。
9曲目「哀しみのルート16」は、34th「A GIRL IN SUMMER」収録曲。
10曲目「真夏の夜の夢」は、24thシングル(オリコン1位)。アルバム・ミックス。TBS系ドラマ「誰にも言えない」主題歌。最大のヒットシングル。

25th「U-miz」収録曲。
11曲目「恋の一時間は孤独の千年」は、麗美の84年シングル「残暑」B面曲のセルフカバー。24th「TEARS AND REASONS」収録曲。
12曲目「DANG DANG」は、非売品のサンプル盤としてシングル・カット。84年富士フイルム「ビデオテープスーパーHG HiFi」CMソング。

13th「PEARL PIERCE」収録曲。
13曲目「LATE SUMMER LAKE」は、デジタルなイントロで始まる、ホーンが入ったスリリングな曲。中間部で、雷や雨音をバックにユーミンのセリフが入ります。

19th「ダイアモンドダストが消えぬまに」収録曲。
14曲目「Hello, my friend」は、25thシングル(オリコン1位)。フジテレビ系月9ドラマ「君といた夏」主題歌。26th「THE DANCING SUN」収録曲。
15曲目「残暑」は、84年に麗美へ提供した曲のセルフ・カバー。

22nd「天国のドア」収録曲。
16曲目「晩夏(ひとりの季節)」は、NHK銀河小説「夏の故郷」「幻のぶどう園」主題歌。4th「14番目の月」収録曲。

真相は分かりませんが、前作「A GIRL IN SUMMER」で夏や海をコンセプトにしたので、四季にまつわる曲を集めたベスト盤を作ったのではないかと思います。