「松任谷由実」の06年5月発表、34th「A GIRL IN SUMMER」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

松任谷由実34

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信でされているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、頑張って聴いています。

このアルバムは、33rd「VIVA! 6×7(ビバ・シックス・バイ・セブン)」から1年6ヶ月振りに発表された34作目(オリコン3位)。
プロデューサーは、松任谷正隆。

1曲目「Blue Planet」は、波の音や鳥の鳴き声で始まる曲。間奏のソプラノサックスが心地良い、快調なテンポの曲。
2曲目「海に来て」は、イントロや中間部、エンディングにこれまた波の音が被るミディアムテンポの曲。
3曲目「哀しみのルート16」は、チープなキーボードが印象的な曲。ルート16は、八王子も通る国道16号線ですね。
4曲目「もうここには何もない」は、イントロにサーキットの自動車の音が挿入されます。オペラのアリア風のコーラスが入ったドラマチックな曲。
5曲目「あなたに届くように(Album Version)」は、10曲目のシングル・カップリング。NHK「探検ロマン世界遺産」主題歌。アコースティックギターやガットギターの響きが美しい曲。歌詞が二箇所だけ変更されたアルバム・ヴァージョン。
6曲目「Many is the time」は、これまたアコースティックな曲。
7曲目「虹の下のどしゃ降りで」は、38thシングル(オリコン22位)。ベースやキーボードで、心地良いグルーヴを生み出す曲。間奏のサックスも良いです。JR東日本「モバイルSuicaキャンペーン」とau「モバイルSuicaキャンペーン」CMソング。MVは、パパイヤ鈴木が振り付けを演出し、ダンサーとして片瀬ゆきとパパイヤ鈴木自身も出演。
8曲目「Escape」は、軽快なホーンやストリングスが入った賑やかな曲。イントロに海外風のパトカーのサイレンが挿入され、間奏にはテレフォンコールと会話が被りますが、そちらはなぜか日本語でちょっとちぐはぐです。
9曲目「Forgiveness」は、シンプルなアコースティック・ソング。MVを制作。ハウス「北海道シチュー」「北海道チャウダー」CMソング。
10曲目「ついてゆくわ(Album Version)」は、37thシングル(オリコン13位)。TBS系ドラマ「夢で逢いましょう」主題歌。シングルはドラマの主題に沿った「父と娘」の歌詞でしたが、アルバムはそれとは全く異なる「恋人同士」の歌詞に置き換わっています。エンディングから次の曲に掛けて、1曲目と同じ波の音や鳥の鳴き声が入ります。
11曲目「時空のダンス」は、曲名の原型は、29th「スユアの波」の仮タイトルだった「時空のサーファー」らしいです。確かに、歌詞に「伝説の波」が登場するなど、サーフィンをテーマにしております。個人的には、12th「昨晩お会いしましょう」とジャケットのデザインを争ったピンク・フロイドのベスト盤「時空の舞踏(A Collection Of Great Dance Songs) 」を思いだしました。「三菱・i」CMイメージソング。
12曲目「Smile again(Yuming Version)」は、アジアのアーティスト4人(ディック・リー、シュイ・クー、amin(アミン)、イム・ヒョンジュ)と結成した「松任谷由実 with Friends Of Love The Earth」で発表した曲のソロバージョン。この曲はボーナストラック扱いで、オリジナル・ヴァージョンは7曲目のシングル・カップリング。エンディングに相応しい、ゆったりとしたテンポで進む壮大な曲。

サブタイトル「HERE COMES THE WAVE」やジャケット写真で分かるように、海をテーマにしたアルバム。
その通りに、波の音等の効果音も入ります。
前作「VIVA! 6×7(ビバ・シックス・バイ・セブン)」よりは、各曲の出来が良く、コンセプト・アルバムとしても完成度が高いと思います。

Youtubeで「ついてゆくわ」のMV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「虹の下のどしゃ降りで」のMV映像です。
 


同じくYoutubeの「Forgiveness」のMV映像です。