「荒井由実」の74年10月発表、2nd「MISSLIM」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

荒井由実2

 

グランド・ピアノに座るモノトーンの印象的なジャケット写真。

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信されているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、とりあえず荒井由実名義の5作から聴いています。

このアルバムは、1st「ひこうき雲」に続く2作目(オリコン8位)。

1曲目「生まれた街で」は、ユーミンの故郷、八王子について歌った曲。斬新なフルート・ソロに圧倒されます。
2曲目「瞳を閉じて」は、5曲目のシングルB面。長崎県立奈留高等学校から校歌作成の依頼を受けて作られた曲。シュガー・ベイブ(山下達郎、大貫妙子、村松邦男)がコーラスで参加。
3曲目「やさしさに包まれたなら」は、3rdシングル。シングルとは別ヴァージョン。シングルはイントロがピアノなのに対し、アルバムはギターでシングルよりアップテンポのカントリー調。
4曲目「海を見ていた午後」は、実在のレストラン「ドルフィン」が歌詞に登場。山手では無く根岸だったり、三浦半島を三浦岬とは呼ばなかったりと、わざとか単なる思い違いか分かりませんが、情景描写に長けた歌詞はユーミンの真骨頂だと思います。この曲は大好きです。
5曲目「12月の雨」は、4thシングル。ほぼ「アー」しか歌っていない気もしますが、これもシュガー・ベイブのコーラスが美しいです。
6曲目「あなただけのもの」は、ワウワウギター、ホーン、パーカッション、ソウルフルなコーラスによる異色のファンク・ナンバー。山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子、矢野顕子がコーラスで参加。
7曲目「魔法の鏡」は、3曲目のシングルB面。シングルとは別ヴァージョン。二番の出だしの歌詞が異なり(シングルは「きょうもおんなじ街の何処か」、アルバムは「きょうもおんなじ夜空の下」)、松任谷正隆が弾くマンドリンを全面的に追加。
8曲目「たぶんあなたはむかえに来ない」は、オーソドックスな曲ながら、これまたシュガー・ベイブのコーラスが魅力的な曲。
9曲目「私のフランソワーズ」は、ストリングスをバックに独特の雰囲気で熱唱する、フランスの歌手フランソワーズ・アルディについて歌った曲。
10曲目「旅立つ秋」は、悲しげな雰囲気のアコースティック・ナンバー。74年8月にTBSラジオ「林美雄のパックインミュージック」が最終回を迎えるに当たって作られた曲。

前作に続いて、バックの演奏は、キャラメル・ママ改めティン・パン・アレー(細野晴臣、松任谷正隆、鈴木茂、林立夫)。
このアルバムは、早くもユーミン・サウンドを確立した名作だと思います。

Youtubeで「やさしさに包まれたなら」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「12月の雨」のライヴ映像です。

 


同じくYoutubeの「瞳を閉じて」のドキュメンタリー映像です。