「荒井由実」の76年11月発表、4th「14番目の月」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

荒井由実4

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信されているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、とりあえず荒井由実名義の5作から聴いています。

このアルバムは、ベスト・アルバム「YUMING BRAND」に続く4作目(オリコン1位)。
松任谷正隆がプロデュースした、初のユーミンのアルバム。
また、独身(荒井由実)時代、最後のアルバムでもあります。

1曲目「さざ波」は、歌詞に「十月」が登場する秋がテーマの曲。
2曲目「14番目の月」は、アルバム・タイトル曲。「つぎの夜から欠ける満月より 14番目の月がいちばん好き」という歌詞が秀逸です。
3曲目「さみしさのゆくえ」は、軽快なタッチの曲。歌詞にちらっと「冬」が登場。
4曲目「朝陽の中で微笑んで」は、ハイ・ファイ・セットへの提供曲のセルフ・カバー。アルペジオ・ギターによる静かな歌い出しから、徐々に盛り上がる曲。歌詞は、結婚への不安を綴ったような感じがします。映画「凍河」主題歌。
5曲目「中央フリーウェイ」は、代表作。曲名は中央自動車道の事ですが、厳密に言えばフリーウェイではありません。調布基地や競馬場、ビール工場など、風景描写が印象的です。
6曲目「何もなかったように」は、透明感のある静かな曲。ピアノを弾いているのはユーミン。歌詞にも登場しますが、飼い犬のシェパードを亡くして、供養のために作られた曲。
7曲目「天気雨」は、松任谷正隆のキーボード・ソロや山下達郎たちのコーラスも軽快な曲。日本テレビ系「遠くへ行きたい」へ出演した際に、湘南地方をロケして作られた曲。歌詞に、茅ヶ崎のサーフショップ「ゴッデス」「相模線」「茅ヶ崎」が登場。
8曲目「避暑地の出来事」は、カリプソ・サウンド。細野晴臣がスチールドラムを演奏。76年伊勢丹CMソング。
9曲目「グッド・ラック・アンド・グッドバイ」は、岡崎友紀への提供曲のセルフ・カバー。ストリングスやハープ、雑踏らしき効果音入り。
10曲目「晩夏(ひとりの季節)」は、NHK銀河小説「夏の故郷」「幻のぶどう園」主題歌。平原綾香がカバー。

秋で始まり晩夏で終わる、季節感のある作品。
結婚を機に引退する可能性もあったようで、そういう意味では一区切りを付けたアルバムでもあります。

Youtubeで「中央フリーウェイ」のTVライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「14番目の月」のスタジオ・ライヴ映像です。