与凤行
ご無沙汰しております。いくつか見終わったものがあるんですけど、作品の好みに関わらず記事を書き終えることができず、ご無沙汰になっちゃって。原作を読んでいたこちらから。ただでさえ毎回ふんわりな感想なのに、この先はさらに新鮮な気持ちがやや抜けた記事が続きそうです💦監督が邓科で脚本が九鹭非香で全39話。原作は九鹭非香の同名小説(原題は《本王在此》ですが微信读书ではだいぶ前から《与凤行》になっています)。原作者が脚本も担当しています。登場人物&あらすじ最後にかけてそれぞれのキャラの背景が見えてくるドラマなのであらすじは入りの部分のみ書いています。灵界の碧苍王・沈璃(赵丽颖)は灵界と仙界の関係強化のためあてがわれた天君の孫、佛容君(何与)との結婚から逃れようと逃げた際逃亡に協力した部下の墨方(辛云来)から、際どい攻撃を受け命からがら下界へと落ちるが、深い傷を負っていたため人の姿を保てず、原型の鳥となってしまう。そんな沈璃を拾い飼うことになるのが、暇だったのでなんとなーく下凡して人間界で生活していた数多の上古神でたった1人生き残っている行止/人間界では行云(林更新)共に生活するうちに人間である行云の作ったご飯と行云本人に惹かれていく沈璃だったが、人間と灵族、ましてや逃婚中で追われる身の上だったので沈璃の育ての親である灵尊沈木月(曾黎)が率いる追手に捕まり灵界に連れ戻されてしまう。沈璃が去った後、寿命を全うし天界に戻った行止神君と沈璃は再会を果たすが…魑魅族の封印が解けそうになり、危機に瀕する灵界と併せて2人の関係がどのように変化して行くのかという物語。感想現在は微信读书の会員ではないため詳細については再確認できないのですが、数年前に原作を読んでいて、その薄い記憶を辿るとドラマとほぼ相違がなく「原作に忠実に丁寧に作られてるなー」というのがまず第一の感想。原作で感じたワクワク感とかスケールがはっきりと映像化されて「あー、あの場所はこんな感じだったのか」と腑に落ちる感じ。今作はなんと主演の赵丽颖が监制(プロデューサー)も兼任している。もちろん彼女のキャリア設計に基づくものだと思いますが原作に敬意を感じるこの作りは、同じく赵丽颖が主演した《有翡》の苦い経験から来ている拘りも大きく影響しているのではないかと邪推している。話の流れも映像も、仕事全体が「漂亮!」って感じ。笑いもあるし、39話という長さの中で各キャラの背景や唯一の神君の孤独などもきちんと伝わってきて過不足がないというか。なんにしても仙侠ドラマの名作リストにまた一つタイトルが増えたなと思うし、このてのドラマがお好きな方にはオススメしたいドラマになりました。残念だったのは《梦回》の時から主演より好きだと推していた辛云来くんの、演技が追いつかないほど複雑なキャラと造形(とくに魑魅メイクがひどい)。キャラについて詳しく書くとネタバレになってしまうのでこれ以上書けないんだけど、ご覧になられた方、残念に思いませんでした?私だけかな。頑張ってたけど、いろんな要素が詰まりすぎてどこにも行き場がなくなってしまった感じがします😢反面最初は碌でもないクズ天孫だった佛容君を演じた何与は、最後はかわいく逞しくで好感度かなり高かったのでは。お顔のカテゴリーも辛云来と近くて、やんちゃっぽさもあって今後の活躍を期待したくなる。2人とももっと他のドラマでもお見かけしたいな。さて、主演のお2人には《楚乔传》でかなりの消化不良をおこさせられましたが別作品とはいえ楚乔传のあの湖ラストの続きを思わせるシーン盛り込んであったりと、この《与凤行》で十分見せていただいたので、もうあっちはあのままでもいいやという気持ち。神君なんか1000年前にはすっかり大人で大活躍してたくらいだし、基本神設定は見た目は若くても人間からしたらかなりお年寄りなので主演2人の歳を重ねた落ち着きにぴったりだったし、CP感も言うことなし。赵丽颖はお若い頃から殺陣も自身でこなされてて、そこも感心してしまう。女が惚れちゃう女、とっても男前な王爷の似合うことといったら…♡ただ、食べ方!頼む、そこは男前風に演じなくてもいいんだ!!(特に序盤の肉シーン…)男前というより下品になってしまうではないか〜。そう言えばお2人とも配音でしたね。個人的には林更新は配音で良かったと思っています。原声だとちょっと神っぽさが減りそうなんだよなー。林更新の演技に、飄々としていて凡人には本心が伺えない、万能な嫁溺愛キャラがピッタリだったしいつも始まりは眉毛が気になっちゃうんだけど、見れば見るほどイケメン♡に感じるようになっていくのも毎度のパターン。最後の流れもとても良かったんです。昨年からワタクシなんぞが吠えても仕方ないと知りながらも批判を繰り返している番外編。最終話は他のドラマならともすれば番外となりそうな内容ですが、これをきっちり本編に入れてくれているのは好感度高い!ということで、久々に仙侠モノでときめいた気がする《与凤行》なのでした。