十二封信⭐︎Twelve Letters
※本日こちらのドラマ《十二封信》が大好きな方、そしてネタバレ厳禁な方はここでお戻りくださいませ。(コメント欄を含む)このドラマはネタバレしない方が楽しめます。またドラマ自体は面白かったと思っていますので、青春切ない系がお好きな方にはオススメです。監督が沙维琪で脚本が程小猫他2名で全12話。登場人物&あらすじ1991年梅湾镇と呼ばれる地方の小さな町で幼い頃に母親が蒸発し家に残され、ギャンブル中毒の父親に虐待されながら育った叶海棠(王影璐)は、ただ1人自分を気にかけてくれていた祖母の死を境にますます窮地に陥っていく。そんな中、父親の借金の取り立てに来た同級生の唐亦寻(周翊然)と親しくなっていく。共に幸せとは言えない孤独な幼少期を過ごして育ってきた2人はある日海棠がアルバイトをしている本屋の横に突然現れたポストを通じてなぜか古びたポストに固執していた父親の余志勇が突如失踪してしまった余念と海棠の息子で、同じく姿を消してしまった母の海棠を探す沈程ら2026年の北星市の人物たちと文通ができることに気づく。自分たちと関係があり未来を知る彼らからの手紙を受けとることで、2人の未来はより良く切り開いていくことができるのか。感想※ここからはもう少しネタバレ的な人物紹介もありますので以下ご注意ください。なぜ《十二封信》を見始めたか?それはワタクシが好きなテイストであろう予感がしたから。好きなドラマの一つ《我的未来已签收》に似ていそうな感じだったのよねー。そして12話とちょうどヨイ長さ。で、結論面白いとは思ったんです。映像も美しいです。そんなワタクシがとっても残念だなーと思ったのが、現実離れしたその設定。これが1991年だということを鑑みても①海棠の父親がご近所で良い人扱いになっている海棠の父叶一波(李易祥)あんな田舎で隣に家もあるのに、父親が毎日大声をあげて「お前のバイト代を寄越せ」だのと娘を殴っているのに周りが気付かないなんて無理な話。この環境なら声は筒抜けであろうそもそもあんな小さなコミュニティなんだから父親が賭場に入り浸ってるなんてすぐ噂になるだろ…市原悦子的存在は必ずどこにでもいるのだ。そして田舎の情報網を甘く見てはいけない。海棠の母親も顔とか怪我してるんだから、仮に時代的にそれがまかり通っているのだとしても決してイイ人とはならず「麻雀で借金ばかり増やしているくせに、威張り散らしてしょうもない男」と噂になること間違いなしの男である。②高校の先生が班長である海棠を1mmも信用していない問題があれば海棠の父親の話だけを鵜呑みにしている。そんなに信用していないのならば、なぜ彼女をクラス委員にしたのか?あれほど殴られて顔に傷を負っていても教師は何かおかしいとは思わないのか?③海棠もまた教師を1mmも信用していないと思われるどういう親なのかわかっているのに班费を家に持ち帰るし、班费を紛失した理由を聞かれても父親に奪われたと打ち明けない海棠はその日は帰る前に担任の先生と話している。賢い学生だということなので、経験上そこで班費を担任に預けて帰るのが筋ではないか。封筒に入れただけで隠したつもりになっている意味が分からない。④このブログでは多くを語れないが、治安を守る部署どうなってるん?という疑問賭場とか輩とか全く把握してないん??などなどなどなど。細かく書いたら「それ現実とかけ離れすぎてる」という設定が多すぎるんです。1つのポストを通じて時空を超えて文通が始まるというのはファンタジーとしてもちろんアリなのだけれど、現実の部分での設定がおかしすぎる。「そんなワケないじゃん…」っ気持ちが冷めちゃうんだよなぁ。主人公を不幸にしたいのは分かる。彼女たちの人生が好転するかもしれないという期待は物語を盛り上げるから。でもそのためにあまりにも現実を無視した作りにしたら冷めるんですヨ。そんな気持ちでやめようかどうしようかと迷っている私を完走させた要因はたった一つ。演者さんたちが良かったのよねー。主演の2人は瑞々しくて可愛らしい♡王影璐ちゃんはこういう飾り気のない役の方が個人的に好き。声もキャラに合っててイイ。周翊然くんも仕方なくとはいえ半グレなのに正義感と爽やかさを失っていない感じがよく出ていて、この2人がお互いを唯一の家族だと思い大切にしているところはなかなかにジー〜んと来るものがある。それぞれが孤独や屈託を抱えていても溢れかえる青春風味。そして2026年のポストがある現場の守衛の張泉(张百乔)この人がまた「the 好人」なの。だけど、わたしが一番上手いなーって思ったのが余志勇の娘役余念を演じた郑合惠子。失踪してしまった父親を本当に大切に思っていたという気持ちが泣きの演技で伝わってくる。「なんでお父さんとあの時喧嘩しちゃったの。なんでわたしは…」と泣きながら何度も自分を責めるんです。このシーンの郑合惠子がすごく良かったのよね。まさかいなくなるなんて、もう二度と会えなくなるなんて思わなかったという後悔がものすごく伝わってくる。で、後半に余志勇だと思っていた父親の真の正体が明かされるんだけど、みんな想像ついてると思うから写真載せるね。正体と共に父親のスゴさが明かされるんです。どれだけ愛情を持って育ててくれたのか。もちろん彼女はそれをちゃんと感じていたからあんなにも必死になって父親を探したんだと思うんだけども。主演2人の絆も良かったけど、わたしは現代組の余念親子の絆の方がジーンと来たかも。で、全体的に懐疑的な気持ちが先立ちそれがストレスでもあったんだけど、エンディングは良かったと思ってマス。ってことで以下ラストについて書きます。お気をつけください。過去と現在で文通を続けて、危機を回避した海棠と唐亦寻の人生は当然変化するわけです。2人の最終的な結末は手紙形式でラストに知ることができます。過去が変化をすれば現在に存在した関係は消滅してしまう。それが分かっていて2026年の沈程は自分の母親が幸せな人生を送ることを選択するんです。海棠の息子の沈程(任宥纶)沈程はそれから起こる出来事を母に知らせることで、父と母が結婚することはなくなる→自分が生まれてくることはなくなるということをはっきり理解した上で、母親に避けるべき出来事を知らせます。これは私の個人的な意見ですが母親と唐亦寻の関係を知れば知るほど、母親が本当に一緒にいたかったのは誰かということを痛感したからだと思うんです。だからといって自分が存在しなくなるかもしれないという選択はなかなかできないですよね。でもドラマだからって片付けるのも味気ないですから、そこは彼の気持ちに没入したいところ。沈程が自分のこれまでの人生を振り返って余念に話してるとこ、うるっとくるよね。「全てが変わった時、みんなは僕のことは覚えていないと思うけど」っていうのを前提に。最初はただのうるさい男だったのに。そして、朝起きて自分の父親のことも忘れてしまったであろう余念の、あのすっきりとしない表情。父親の愛を失って彼女がここまでどうやって生きてきたのか、それが気になり過ぎるよ…父との大切な思い出が全て消えてしまったなんて。で、このエンディングの何が良かったかって、時空は超えても世界線は同じだったこと。「いろいろいじっちゃったけど実は並行世界でしたー」ではなく、過去を変えれば未来もそれに合わせて必ず変化することだったと思います。2026年の子世代にとってはBEになったと言えるかもしれません。(ただ、はっきりとはしてないので、確認のため最後だけもう一度見直そうか思案中)エンディング曲《春暖花开去见你》もその歌詞が回を追うごとに印象深くなりましたよね。たった1人の相手を思い続けることの凄さがよく表れていて、主要キャラ全員の会いたいと思う強い気持ちと重なります。豆瓣でも評価高いみたいですし、きっとイイドラマなんです。なので再度になりますが、青春切ない系がお好きな方機会がありましたらぜひご覧くださいませ。一応、私がこんなドラマだったらイイなと期待していた元ドラマ貼っときます。『你的未来已签收』記録しておきたいドラマや書きかけもたくさんあるし、全く書けていない映画の数々もあるんだけれどこちらを先にご紹介したいなぁと思って。优酷独占配信のインターネット…ameblo.jp