超前で見終わっていましたが、これを2023年〆ドラマ記事としたかったので(実際そうなので)ちょいと寝かしてました。

が、記事自体は見終わってそれほど間を空けずに書いています。

中盤までのあらすじには極力触れないようにしていますが、個々のキャラとラストを書かないと、感想としてどうしても成立しないドラマだったため

なるべくぼかす、もしくは言葉少なめにしておりますが

本日はネタバレありです!未視聴の方は以下立ち入りご注意ください。

監督が周、脚本が张巍で全40話。


 登場人物とあらすじ


安国のスパイで暗殺者組織朱衣卫の幹部だった任辛/如意(刘诗诗)は

母とも慕う皇后の死をきっかけに、自らも死を偽装し、皇后に何があったのかを探ろうと


朱衣卫の1番下の階層に扮して梧国に潜入していたが

仲間が全員命を奪われたことをきっかけに、その黒幕も追うことになる。


そんな時、逃げ込んだ先の家主であり

梧国の同じく暗躍組織である六道堂の元副堂主で、現在は隠居している宁远舟(刘宇宁)と出会う。

表舞台からは姿を消していた宁远舟だったが、安国と梧国の戦で殉職したにも関わらず国を裏切ったと言われている仲間の潔白を

その戦いで敗れ敵国の捕虜となっている梧帝に証明してもらうため、六道堂の仲間や


梧帝引き取りの条件として出された「お金と皇子」の皇子礼王に扮する

公主の杨盈(何蓝逗)らと共に安国に向かう。


そこに安国の朱衣卫の真相を暴こうとする任辛が任如意と名乗り

礼王の教育係として同行することになり


任務と仇打ちという目的を果たすため、共に協力しながら進んでいくという武侠ドラマ。





 感想


武侠ドラマとして、エンタメ性も高くとても面白かったので、日本に来た際は是非ご覧くださいませ。


と、先にお伝えさせていただいて、もう一度言います。


微博等でさんざん話題になったのでもう知ってる方もいらっしゃるかと思いますけど、ラストについてなんとなく触れています。


以下立ち入りご注意ください。


まず

・武侠ドラマで重要な殺陣がカッコよくて

・主演の2人がとてもお似合いで

・ドラマの始めから困難の中に笑いも交えながらの展開が、テンポ良く進み

・若者達の成長を見られる

ので


一般的に面白くて見やすいと感じる要素は全て満たしていると思いました。

刘诗诗の古装というかドラマ自体久しぶりに見た気がするけど、イケメンすぎる暗殺者役が似合う!カッコよかったし、同性でも惚れるわ♡


この方元々舞踊系なので、アクションも美しいのよねー。


ほんで男主刘宇宁の演技ってさ、ものすごくお上手とは言わないけど、なんか独特の味があるよねぇ。

キャラによって何かが変わるって感じでもないからいつも刘宇宁なんだけど、今回は造形も良かったし女優さんを際立たせるっていう意味で、ものすごく役割果たしてる気がする。

そのままだと、優しそうで、可愛らしいけど大人な雰囲気があるし、単純に背が高くイケメンっちゃイケメン(その微妙さがいいところでもある)だし。

ただキスシーンになるとなぜか色気が消失。ってか、単なる好みの問題って分かってるけど言わせてもらうと、彼のキスシーンには1mmもエロを感じない。なんでだ。

それでもよかったと思える恋愛風景ではあったので、全然アリなんですけども。

さて、このドラマは、それぞれのキャラがとても良く練られていて

六道堂のメンバー同志のやり取りや


人物それぞれの成長物語がちゃんと描かれているので


視聴者が本気でキャラを応援したくなるんですよねー。クズだと思ってた人物の中にもしっかりやり直す姿も見られるし。

こういう、登場人物それぞれが端まで生き生きしているドラマはやっぱり面白いですよね。


で、ですよ。先に書いちゃうけど、このドラマのラストのラスト…


主要キャラの最期については、私としては納得できるし中途半端に丸く収めるよりずっとよかったと考えています。


戦争とはそういうものなのだということも改めて考えさせられて大変よかったと思うんです。


ただ、後日談がヒドイ。男女主がひょっとして生きているのかも?っていうのを匂わせていますよね。いわゆる開放式になっていて、やっぱり中途半端なのかとがっかりです。


あの状態で生きていられたらそれこそチャイドラあるあるになってしまう。


彼らが命を賭して守った世界で、残された人たちがその平和を必死に大切に守っているという後日談でよかったと思うんですけどダメですかね⁇


そもそもなぜ初月(陈昊宇)なのよ。ぼかすけど、そこは安国と梧国の同盟の証で、なんか上手くいきそうだったあの2人でしょ〜!ワタクシあちらのお2人の未来が見たかった!!!


まぁ、愚痴はそのくらいにしておきますが、ものすごく面白かったのに最後の収め方が残念だなぁと思った次第。


今回目が離せなかった俳優さんはそれこそ何人もいらっしゃって、抜き出すのは難しいですが少しだけ…


礼王を演じた何蓝逗を初めてお見かけしたのは映画《最好的我们》でした。


見た目に派手さはないのにすごく魅力的な輝きある女優さんであったと当時の記事にも書いてますね。今回もその印象通り


頼りない甘えが残る公主から、しなやかでしたたかな大人の女性への見事な変身ぶりとか目が離せなかったし

そんな公主を励まし見守る元禄(陈宥维)の健気さもまた良かったのです。ラストの旅立ちのシーン、ものすごーーーく胸に迫るものありました。


お2人とも専科卒じゃないけどお上手ですよね。


では、長くなってきてしまったので、このドラマで大注目を集めた2人を敢えてあげるならで、終わりたいと思います。


お1人目は六道堂の仲間で、宁远舟とは一番付き合いの長い


于十三を演じた方逸伦。最近は不憫な役で光を放っていたのだけれど、今回は最高の役どころ。ヒーローですよ。


今年30話くらい見たのにも関わらず完走できなかった《玉骨遥》でも、不憫だけど1番好きなキャラだったし、日本でも放送のあった《長歌行》でも徹底して家門第一な小物を印象深く演じていましたが、やっと英雄役キタ!


もともとすごい甘いお顔のイケメンな上に演技がお上手なので、このブレイクはさほど不思議でもなく、今後のご活躍に期待しております。


もうお1人は师父である如意に執着しまくるメンヘラボーイ

李同光を演じた常华森かな。そのキモい狂いっぷりも良かったけど、ワタクシこの方の口のサイズがわりと好き♡


ってな感じで、ここにはとてもじゃないけど書ききれないほど若手からベテランまでキャストが豪華だったので


武侠ドラマがそんなに得意でない方にも是非ご覧になっていただきたい楽しさが詰まった《一念关山》なのでした。




年内はひとまずこれにて終了で、総括は毎年のことながら年明けといたします。


今年は視聴も記事もものすごくスローペースになりましたが、ここまでお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました♡


2023年も残りわずか、良いお年をお迎えください🎵


新年快乐!