スペインから日本へ海上輸送したオートバイの受け取り
海外ツーリングに使用した当方のオートバイを日本へ海上輸送するため、帰国直前の7/14にマドリッドの梱包業者の倉庫へ持ち込んだ。
梱包業者の倉庫にてオートバイを木枠梱包後、スペインの輸送業者はオートバイを陸路マドリッドからバレンシアへ輸送。そして同地で輸出通関後、当方のオートバイは7月末に海上輸送する本船に船積された。
当方のオートバイは途中経由地のシンガポールにて日本行きの船に積み替えられた後、9/13に東京港(大井)にて陸揚げされ、9/21に東京港からトラック便で保税輸送(未通関のまま輸送)され横浜港の本牧ふ頭にある輸入倉庫に搬入された。
スペインのマドリッドにてオートバイを梱包業者へ引き渡してから2ヶ月以上が経過して横浜港の輸入倉庫へ搬入されたことになる。
今回で3回目となるオートバイの輸入手続きは、過去2回と同様にすべて自分で行った。
手続きは以下の通り簡単である。
①
本船が日本の到着港(東京港)に到着する3日位前に、日本側の輸送業者から貨物のアライバル・ノティース(Arrival Notice)がメール送付される。
②
日本側の輸送業者に貨物輸入の陸揚げに関わる費用=CFSチャージ等(約3.7万円)を銀行送金後、デリバリー・オーダー(Delivery Order)という貨物の受取り指図書を発行してもらう。
③
横浜港の本牧ふ頭にある輸入倉庫のオペレーターに事前に貨物の引取り日を連絡。
④
貨物引き取りの当日、まず税関事務所(横浜税関・本牧出張所)へ赴き、貨物の輸入手続きを開始する。
個人輸入の場合、税関事務所の輸入第6課の係官が丁寧に手続き方法を教えてくれる。
税関では貨物のX線検査を行うため、税関が発行する貨物の<X線検査の書類>と上述のデリバリー・オーダーを持参してトラックで輸入倉庫へ貨物を引き取りに行く。
⑤
輸入倉庫のオペレーターに上記④の書類を手渡し、貨物の搬出入手数料1,300円を現金で支払う。そして、倉庫オペレーターにフォークリフトでトラックに貨物を載せてもらい、貨物を税関のX線検査施設へ運ぶ。
⑥税関ではトラックに貨物を載せたままX線検査を行う。X線検査終了後、税関係官がオートバイのシャーシー番号を確認して荷物の検査は終了。
⑦
その後、税関事務所で輸入許可書を発行してもらう。
⑧
税関事務所の総務課に輸入許可書と海外ツーリングに使用したカルネを提出して、カルネ内の所在地証明用紙に税関の押印を受ける。所在地証明にかかわる印紙代は400円。収入印紙は事前に郵便局等で買っておく。
所在地証明証はカルネ発行の際にJAFへ寄託した担保金及びクレーム処理金を返却してもらうために必要な書類だ。
海外ツーリングにカルネを使用していない場合は、上記⑧の手続きは不要だ。
税関での輸入手続きに必要な書類は以下の通り
・アライバルノティース
・デリバリーオーダー
・貨物のB/L
・日本から輸出した際の(税関の)輸出許可書とインボイス及びパッキングリスト
・輸入貨物のインボイスとパッキングリスト
・帰国時の<携帯品・別送品申告書>(帰国した際の空港税関で申請)
・運転免許証等の本人確認のための書類
・カルネ(カルネを使用して海外ツーリングをした場合)
・400円の収入印紙(カルネ内の所在地証明に税関の押印が必要な場合)
海外ツーリングで使用した衣服をオートバイと一緒に輸入貨物に同梱した場合、<携帯品・別送品申告書>があれば、関税無しで輸入通関できる。 <携帯品・別送品申告書>がない場合には、中古衣類の輸入として関税が徴収される。
輸入通関に要した時間は輸入倉庫での貨物の引き取りに要した時間も含め約3時間程だった。
輸入通関終了後、オートバイを知人宅まで運び、知人宅で木枠梱包をバールを使って壊し、オートバイを取り出す。
木枠梱包の廃材は横浜市資源循環局の粉砕機がある処分工場へ持ち込み処理を依頼する。
横浜市の場合、粉砕機がある工場へ廃材を持ち込む場合には、持ち込む6日前までに資源循環局の事務所にて廃材処理の申請が必要だった。
廃材持ち込み後に、処分工場で廃材約100kgの処分料金1,300円を現金で支払い、オートバイ引き取りに関する作業を終了する。
(横浜港本牧ふ頭の輸入倉庫でオートバイを梱包した木箱を受け取る小型トラック。背後ベイブリッジ)
以上