五感教育研究所-j
「たかが不眠、少し眠れないだけだ」そう悔るなかれ。
「睡眠は食事同様、生命現象の基本中の基本。睡眠不足は栄養不足と同じようなもの」と国立精神神経センター保健研究所の白川修一研究員、眠りの質の低下は様々な病気に繋がると警告する。
特に注意が必要なのは高血圧だ。睡眠不足は心臓に負担がかかり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳出血、クモ膜出血、脳梗塞)などによる突然死のリスクを高めることが研究で分かっている。
肥満が気になる人も要注意だ。米コロンビア大学が約8000人に実施した研究の結果によると、睡眠が5時間以下の人は、7~9時間の人に比べて73%と太りやすかった。これはは「睡眠不足になると、食欲を抑えるレペチンという物質が減り、逆に食欲を高めるグレリンという物質が増えるため」(し白川氏)である。
「理想の睡眠は7時間、6時間半~8時間眠る人は健康リスクが低い」と白川氏。人間は寝ている間に溜まったストレスを解消させたり、脳の機能を回復させている。睡眠時間が5時間以下になると、脳の前頭葉の働きが障害を受け、注意、集中力、判断力、記憶、学習力、感情のコントロール、意欲など認知機能全般が低下する。10/1/9号週刊ダイヤモンド新年号より抜粋引用。
次に資料、アテネス不眠尺度(AIS)に基づく「不眠度の自己診断」を紹介しよう。
合計点、合計が3点以下→睡眠障害の心配なし、合計点が4~5点→不眠の疑いが少しあり。合計点が6点以上→不眠症の疑いがあり。
下記の質問について過去1ヶ月に少なくとも、週3回以上経験したものを選び、その点数を合計して下さい。
1(寝つきは) □いつも良い→0点、□いつもより少し時間がかかった→1点、□いつもより可成り時間がかかった→2点、□いつもより非常に時間がかかった→3点。
2(夜間、睡眠途中に目がさめることは?)
□問題になるほどのことはなかった→0点、□少し困ることがあった→1点、□かなり困っている→2点、□深刻な状態か、まったく眠れない→3点。
3(希望する起床時間より早く目覚め、それ以上眠れなかった?)
□そのようなことはなかった→0点、□少し早かった→1点、□かなり早かった→2点、□非常に早かったが、まったく眠れない→3点。
4(睡眠時間は?) □充分である→0点、□少し足りない→1点、□かなり足りない→2点、□全く足りないか、全く眠れない→3点。
5(全体的な睡眠の質は?) □満足している→0点、□少し不満→1点、□かなり不満→2点、□非常に不満か、まったく眠れなかった→3点。
6(日中の気分は?) □いつもどおり→0点、□少し低下→1点、□かなり減った→2点、□非常に減った→3点。
7(日中の活動については?) いつもどおり→0点、□少し低下→1点、
□かなり低下→2点、□非常に低下→3点。
8(日中の眠気は?) □まったくない→0点、□少しある→1点、□かなりある→2点、□激しい→3点。
私のブロクでも何度も紹介して来た現代人の睡眠、特に睡眠時間が年々に短くなってきている。以前に私が大手タクシー会社の依頼で「睡眠と安全について講演と指導をし、調査をしたことがある」。実はタクシードライバーの多くは、心筋梗塞や脳卒中で死亡する人たちが事故死する人より遙かに多いのである。これらはすばり寝不足状態が考えている。タクシードライバーの多くは、深夜2時過ぎに車庫(会社)に戻り、それから精算し、日報を書き、洗車する。既にこれで夏場などは日が昇ってしまう。
会社で仮眠をとる人、早朝すぐに帰宅する人たちなど様々だが、昼過ぎまで睡眠を取り、翌朝早朝に勤務するのである。これらの環境では慢性的な睡眠不足に成っている。
また、タクシードライバーも平均して肥満体型の人も多い。これらに睡眠不足から50歳代で心筋梗塞や脳卒中に疾患するリスクが高くなっている。
また、極度の睡眠不足が継続的に続くと脳のダメージが大きく、脳機能の回復も低下するのである。
不健康のスパイラルに入ってしまう結果になるのです。
業務によっては深夜遅くまで連続した残業、月に100時間を超える残業をこなしている人も睡眠不足が考えられ、精神的な障害「鬱病」などのリスクも高まるのである。人はなぜ睡眠をしなければならないのか?身体の疲れを癒すだけでなく、脳の休息、人の脳は睡眠中に記憶を定着させたり、コントロールしている。意外と活発に働いている。そして毎日夢を見て、精神状態を安定させるのです。私は夢を見たことがないという人は覚えていない、記憶にないだけである。
脳と睡眠に関しては私のブログでも詳しく、実験した内容など説明しております。そちらを御参照下さい。つまり、人は睡眠によって翌日の脳活動を活発にさせるために眠りが必要であることを私から提言致します。