娘はドイツ人、日本人のミックス。スイス在住。

15歳の彼女の使う言語は、標準ドイツ語、スイスドイツ語、英語、日本語、フランス語です。

 

幼児の時は日本語が強く出ていましたが、幼稚園に行くようになると、幼稚園でDaZ(Deutsch als Zweitesprache)というドイツ語強化コースを受けて、それは小学校3年生まで続きました。

Dazは娘のような、多文化のバックグラウンドを持つ子供のためのドイツ語の補習コースです。

 

チューリッヒにある日本語学校は二種類あります。

 

・1975年からある日本人学校補習校

(毎週土曜日に2時間)

日本の国語の教科書を使って勉強し、週1にもかかわらず、日本の生徒と同程度の習得を目指す。なので、宿題もたくさんあり、家庭学習のあり方で習得の差がでる。

 

・スイスの教育庁下の母国語習得コース 『HSK』

(公立校のカリキュラムの一環で、登録された各言語である、学校運営は各言語の団体に任されている。成績は学校の通知表に載せられる)

学ぶ日本語はチューリッヒの学習要綱と連動しなければならない、つまり、学びがゆっくりで、マルチリンガルである前提で日本語を学んでいく

 

娘は、幼稚園からHSKの日本語学校に通い、小学校2年生の2学期から日本人学校補習校へ転校しました。5年生2学期で辞めました。

 

そのほかに、日本で買い揃えた、絵本、本、ひらがな、漢字練習帳などを与えました。

 

読み聞かせもたくさんしたと思います。

 

結果、日本語学校に通っている間は、そこそこ、できていましたが、辞めた途端に、まず、読み書きができくなり、学んだ漢字なども消えて行きました。

聞く、話すことは、現在もわりとできますが、難しい言葉は使えません。

 

地元の学校では、小学校2年生から英語、5年生からフランス語が始まります。

彼女があまり日本語に興味がないのと、ヨーロッパの言語を優先してあげるのがいいかなと、しぶしぶ、日本語の学校をやめることを承諾しました。

 

Netflixが普及して、日本のアニメが海外でも人気なので、

中学生になって、彼女も徐々に日本のアニメにハマって、

日本語で聞いて、ドイツ語字幕で見るようになると、

日本語への興味が復活して、また日本語を勉強したいと言い始めました。

 

そんな強い意欲がでたのですが、コロナ で日本に約3年帰れていません。

日本語への興味が続いているうちに日本に行けたらいいなーと。