ミッキーです。
先月の「絵本は生命のバトン文庫の贈呈式」で、2年近く尽力してきた絵本学会上川大会も一区切りをつけました。
その活動の中で、2年前までやっていたミッキー絵本ゼミを続けてほしい、という声をいただき嬉しく思います

絵本探究講座、通称ミッキー絵本ゼミは、2022年4月~2024年2月までの2年にわたり、半年ごとの区切りをつけて、第1期~第4期を行い、のべで100人以上の方にご参加いただきました。
今回、2年半ぶりに復活するにあたり、やるからには以前よりバージョンアップしたものにしたいと考えました。バージョンアップの要素を3つ挙げます。
1. 絵本道(寺子屋方式)
ミッキーゼミで学んだ絵本仲間たちは、中断している間に活躍の場を広げています。絵本学会北海道上川大会実行委員やBOOKENDの編集や執筆、自分のテリトリーでの絵本講師やイベント主催など、その活動を聞き、誇らし思います。
だからこそ、その人たちの学びに応えられる新講座にしたい。
また、絵本学会大会実行委員やサポ―ターなど、絵本ゼミ以外でもご一緒させていただいた絵本仲間もいます。初めてミッキー絵本ゼミに参加する人でも、一緒に学べるといいな。
そんなことを考えて思いついたのが「絵本道」です。
剣道、柔道など日本の武道は、初心者も有段者も同じ道場で稽古をします。
現在の学校教育では、学習スタートからの時間で区切るので、1年生のクラスメートは1年生だけです。かつての寺子屋は異年齢の子どもが集い、下級生は上級生の背中を見て学び、上級生が下級生をサポートし、人に教えることで自らの学びを深めました。
新しいミッキー絵本ゼミは、私が講師になるのと並行して、学びの経験の異なる者同士が教え合い、学びを深めていく。道場のようなコミュニティを目指します。
2. AI時代だからこその学び方
変化の大きい現在、時代にのり遅れないようにするためには、AIなど新技術に対応すること必要だと言われています。そして、そのことに不安を覚えている人も多いのではないでしょうか。しかし、技術者だけが新しい時代に生き残れるのでしょうか。
AIなど技術は進化していきます。それを追いかけていける最先端の技術者はごくわずかです。私たちが目指すべきことは、そこではない。
AIや新技術がどれほど進んでも、人間にしかできないことがある
そこにフォーカスする、と少し光が見えてきます。
では、AIにできないことは何か?
AI時代に、アナログの絵本は不要なのか?
必どうすれば生き残れるのか?
答えは、「自分の頭で考える」ことにあると私は思います。
インターネットの海の中に情報はあふれています。しかし、情報とは死体です。
情報は変化しない。切り取った時点のまま、変化しません。
故人の動画がいつまでも検索、視聴できるのがいい例でしょう。
しかし、私たちは日々、生きています。
子どもたちは、毎日を生きて、成長していきます。
生きるためには、今必要な知恵が、自分で使えなければなりません。
それには、生きた知恵が必要です。
死んだ情報ではなく、そこに自分の経験をプラスし、生きるための知恵にする
そのためには、主体的な学びが必要です。
あなたは、なぜ、絵本を学びたいのですか?
子どもにいい本を選書したい。絵本を深く読めるようになりたい。絵本の講師をやっているが、受講者のためになる講義をしたい……
それぞれ、目指すところがあるでしょう。
そう、学びの目的は、成長です。
今の仕事をうまくやりたい。そのために、もっと実力をつけたい。
今の生活を充実させたい。そのために、もっと広い世界を知りたい。
深い知恵を持って、自分の人生を変えたい。
主体的な学びのためには、どうしたらよいか?
学びは教える側の都合ではなく、学ぶ側の目的意識や学ぶ姿勢が大事と言いました。
そのためには、導きにも個別対応が必要になります。いわゆるチュートリアルです。
ティーチングでも、ラーニングでもなく、チュートリアル
チュートリアルとは、個別に寄り添い導く教育方法です。
通常、大学院レベルではこれになります。それぞれの修士論文や博士論文のテーマに応じた指導がチュートリアルです。
今回の絵本道講座では、全体への講義もしますが、並行して、各自の目的に対するチュートリアルもしていきます。大学院の授業をやってきた経験から、グループクラスの中での個別講座、公開チュートリアルなども有効だと思っています。
そして、各自の目的も、論文執筆とは限りません。
そこが、大学院と違う、社会人クラスの特徴になります。
自分の活動をまとめた本を執筆したい。絵本を描くのに絵本のことをもっと深く知りたい。絵本講座の講師としてレベルアップしたい。子ども向け文庫活動や、老人施設での読み聞かせなど、それぞれの活動へのアドバイス。地元の絵本イベント主催に際しての企画はチームビルディング、など色々なことをあるでしょう。それへの対応します。
このように、各自が自分自身のアウトプットを意識すると
おのずと学びは主体的になります。
主体的=自分ごととして考えるためには、想像性が必要です。
人の真似をするなら、他人に聞いたり、ググればいいのですが、
自分のやりたいことは、自分の頭で考えるありません。
それには、クリエイティビティを発揮できる環境に、自分を置くことが大切です。
3. 朝活
クリエイティブに脳が活性化するのは、なんといっても朝です。
3月に東京の大学を退職して、北海道上川町に移住して一人暮らしを始めるにあたり、一人暮らしを継続させていくためにも、健康でいなくてはと思いました。
スポーツジムもカルチャースクールもない田舎町で、運動習慣を守り、規則正しい生活を継続するために、オンラインでの朝活ヨガクラスを4月から受講しています。
朝6時~8時、週5日、しっかり体を動かし、汗をかく。
明日のヨガクラスのために早寝をするので、朝型になりました。
成長ホルモンが出る夜10時~夜中2時を睡眠にあてられると、新陳代謝がよくなり免疫があがります。
半年継続して、自分の身体の変化に嬉しい驚きを覚えています。
そして、このメリットをぜひ、友人たちにも広めたいと思いました。
ひとりで早起きはむずかしいので、絵本講座が朝活のきっかけになってくれれば
ということで、
新しい絵本講座は、日曜朝7時~9時、月2回
欠席の場合や、出席したけど復習したい場合に動画を用意します。
そのために、隔週にしました。じっくり時間をとってください。
なにより、朝の頭はすっきりしていて
考え方もポジティブになり、新しくやりたいことが次々思いつきます。
集中できるので、原稿など仕事もスピードアップします。
朝のうちに仕事が一段落するので、午後は散歩したり庭仕事をしたりピアノを弾いたり、自由な時間が増え、生活が豊かになりました。
4. 今回のテーマ「子どもの発達と絵本」
知識を、使える知恵にするためにはトレーニングが必要です。
20年以上前に、私はわが子にたくさんの絵本を読み聞かせ育児日記につけました。
子育てと並行して10年大学院に通い、絵本論を基礎から学び、理論を身に付けました。
戦後日本の児童文学を牽引した石井桃子を研究し博士論文に仕上げました。
読み聞かせ体験と理論的枠組みを合わせ自分の言葉で語れるようになるまでに20年が経過していました。20年の専業育児を経て、現在はその経験を生かして、大学や大学院で10年、絵本や児童文学の授業をしてきました。
今期のテーマは、初心に帰って「子どもの発達と絵本」を選びました。わが子の読み聞かせ日記をベースに児童心理学、脳科学、認知学などの知見も応用しながら、講義をしていきます。
私の講義を聞いた方はご存知だと思いますが、私は同じ話をするのが苦手なので、継続の方も必ず新しい視点の学びに出会えることをお約束します。
最後に紹介する1冊は、『クシュラの奇跡』です。

『クシュラの奇跡』
ドロシー・バトラー/著 百々佑利子/訳
のら書房 1984年
私が絵本の読み聞かせ日記を書くきっかけになった本
知的障害を持つクシュラちゃんが、絵本の読み聞かせで奇跡的な成長をとげた様子を、祖母が記録し博士論文にしたものです。
クシュラちゃんに起きた奇跡は、絵本の読み聞かせをすれば、誰にでも起きるのではないか。すれば、みんなの奇跡になるかも。なら、まずわが子でやってみようと、10年日記を購入しました。記録の対象となった長男は28歳、次男も20歳。そろそろ育児日記を公開してもよいかと思い、講座の中で一部紹介していきます。
新しいことを知ることは喜び、学ぶことは楽しい。
それを背中で教えられるようになってほしいと心から願い、学びの場を再開します。
一緒に学びましょう、お待ちしています。
