
今年最後のブログは、毎年恒例の企画。
2025年の新顔ランキングです。
今年初めて撮影した生きものの中から
特に印象に残っているもの・撮れて嬉しかったものを
ベスト30のランキング形式にてご紹介します。
上の写真は今年のベストショット「あなたと合体したい2」です
今年遭遇した新顔は、鳥類、昆虫類、その他諸々含めて
全部で66種。ちなみに昨年が79種、一昨年が67種です。
さすがに記録を取り始めて11年目ともなると
数も少なくなってきたかもしれません。
また、5年目に突入した講座「首都圏生きものめぐり」は
今年初めて、12ヶ月間全部で無事開催することができました。
講座にご参加いただいた皆様に
この場を借りて心より感謝申し上げます。
それでは例年同様、ベスト30形式でお送りいたします。
八ヶ岳などのインチキ臭漂う記録もありますがご了承ください

30位 メジナ
(初撮影:5月・真鶴半島)
水中カメラで撮影。大型のタイドプールで
3~4匹が固まって泳いでいました。
荒波にもまれたためか身体の所々が傷だらけ。
ごくポピュラーな魚で、釣り人気も高いそうです。

29位 フジノハナガイ
(初撮影:6月・材木座海岸)
材木座の砂浜の中に大量に生息している
「集合体恐怖症の敵」みたいな小さな貝。
活発に動き、砂の中に潜ったり出てきたりするので
生で見るとかなり気持ち悪いです(汗)
おかげさまで、妙に印象に残っています……。

28位 ヒトリガ
(初撮影:9月・八ヶ岳南麓)
八ヶ岳南麓のとある駅構内で撮影しました。
成虫よりも、剛毛で素早く動く幼虫(ケ●シ)の方が
知っている方も多いかもしれません。
成虫の翅の模様は、どこか雷を彷彿とさせます。

27位 ツマグロキンバエ
(初撮影(?):11月・神代植物公園)
11月から何度か洗脳レベルでしつこく紹介している
花壇ではごくありふれた小さなハエです。
クローズアップすると、独特なフォルムに加えて
名前の通り金属光沢を有していて結構きれい。
何気に今の時期(12月下旬)でも暖かい時なら
サザンカの周囲などで見かけます。探してみてください。

26位 エボシガイ
(初撮影:6月・材木座海岸)
材木座の漂着物に付着していたもので
名前自体は子ども向けの図鑑などにも掲載されています。
これも生理的嫌悪感を覚える人が多いかもしれませんが
一緒に流れ着いたウミケムシよりは遥かにマシです。
(気になる方は上のリンクよりご確認ください)

25位 ノコギリカメムシ
(初撮影:6月・次太夫堀公園)
かつて撮影したノコギリヒラタカメムシに
名前も外見も似ていますが、こちらの腹部の方が
よりギザギザが顕著で丸鋸っぽく見えます。
地味ですが、見た目も名前も覚えやすい種。
ただ、見つけるのは少し難しいかもしれません。

24位 シロスジトモエ
(初撮影:4月・四季の森公園のトイレ)
自然公園や登山道のトイレは生きものの宝庫と
以前誰かに聞いたような気がするのですが
その中で唯一ランクインした蛾です。
模様の入り方などはなかなか綺麗ですが
だからと言ってトイレで張り込みするのは……orz

23位 アミガサハゴロモ
(初撮影:8月・国営昭和記念公園)
新参の外来種 チュウゴクアミガサハゴロモが幅を利かせる中
在来種のアミガサハゴロモにも何度か遭遇しました。
悲しいことに、Googleで本種の名前で検索しても
ヒットするのは外来種関連の情報ばかりなのが現状。
ただ、在来種もそれなりにしぶとく生き残っていますので
ちょっとした応援も込めてランクインさせました。
なお、ハゴロモの仲間としてはそこそこ大型です。

22位 ギンツバメ
(初撮影:4月・四季の森公園)
翅を横切る白色のラインと幾何学模様が
何とも言えない存在感を発揮する蛾です。
この手の蛾は類似種が多く、識別には図鑑が命綱。
また、覚えた傍から忘れてしまうことも少なくありません。
とは言え、本種は美しいし名前もシンプルなので
この先も覚えていられそう……半年くらいは(爆)

21位 バイ
(初撮影:6月・材木座海岸)
いわゆるバイ貝。食用としても有名です。
生きた状態の個体は初めて見ましたが
意外と岩礁地帯などにもいるみたいですね。
「フタ」の形がちょっと独特です。

20位 チャイロチョッキリ
(初撮影:5月・横浜自然観察の森)
5月に開催した講座「首都圏生きものめぐり」で
飛んできて参加者様の衣服に掴まったものを撮りました。
オトシブミの仲間は他にも色々いるようですが
まだリストが充実しているとは言えませんので
これを機に2026年は積極的に探したいところです。

19位 アリモウミウシ
(初撮影:2月・江の島)
最近まで誤解していたのですが、タイドプール等でウミウシを探すなら
夏よりもむしろ「冬」が熱いのだとか……。
このウミウシを始め、2月くらいに成体の見られるものが
実は結構存在するらしいので、仕事との兼ね合いもありますが
2月は積極的に海の捜索に取り組みたいところです。
ただ、冷たい海に無装備で入るのは自殺行為なので
最低限、手袋と胴長くらいはAmazonで買った方がよさそうです。(;^_^A

18位 クスサン
(初撮影:9月・八ヶ岳南麓)
撮影した時点ではヤママユだと思い込んでいて
真剣に撮らなかったのが悔やまれます。
シンプルな名前ですし、よく図鑑にも載っているので
知っている方も多いかもしれません。
正面から見た時の顔がかわいくて秀逸ですが
口がなく、成虫になると何も食べたり飲んだりしないのだとか。
それ故か、成虫になってからの寿命も約1週間と短いようです。

17位 オオケマイマイ
(初撮影:7月・神奈川県東部の某林道)
3月にトウキョウサンショウウオの撮影に行った
神奈川県内のとある林道で撮影しました。
外周を囲うようにして殻に毛が生えているのが特徴。
残念ながら中身は出てきてくれませんでしたが
他では見たことのないカタツムリとして印象に残りました。
ただ、この日はどちらかというと
ミヤマクワガタのオスを初撮影したことの方が
色濃く思い出として残っていたりするのですが……。

16位 キヌハダモドキ
(初撮影:5月・真鶴半島)
以前に材木座で撮影したキヌハダウミウシの近似種で
真鶴半島のタイドプールで見かけました。
透明感のある黄色でなかなか綺麗な上
はっきり「ウミウシ」とわかる造形も魅力的です。

15位 クズチビノタマムシ
(初撮影:4月・熊谷市内某所)
見ての通り、指先より一回り以上小さいですが
これでもれっきとしたタマムシです。
右写真をクローズアップするとわかりやすいですが
しっかりタマムシの顔をしていました。
色自体は地味ですが、タマムシならではの金属光沢もあり
よく見ると結構美しい甲虫だったりします。

14位 カメノコフシエラガイ
(初撮影:5月・真鶴半島)
16位のキヌハダモドキと同日に撮影しました。
共にウミウシでありながら名前に「ウミウシ」と付かず
こちらは名前自体も長ったらしいので
ちょっと覚えるのが面倒くさいかなぁ……。
2、3ヶ月で名前を忘れてしまいそうですが
一応、外見の特徴はしっかりと記憶しております。

13位 クロダイ
(初撮影:8月・横浜みなとみらい)
通称チヌ。釣り好きの間では名の知れた
都会の海でもかなりメジャーな魚です。
たまたま8月某日にみなとみらいに行ったら
汽車道近くの海に大量に押し寄せていました。
実は過去にも久里浜の港湾部などで
それらしき魚影をみたことはあったのですが
クリーンに撮影できたのはこれが初めてです。
都会に暮らす個体は水質の関係で不味いと言われることもありますが
今のみなとみらいの海ならイケないこともないかも?

12位 インドハッカ
(初撮影:3月・銚子漁港)
毎年恒例の銚子漁港遠征で撮影した
ハッカチョウの近似種です。ムクドリの集団に混じっていました。
どういう経緯で銚子に現れたのかは不明ですし
篭脱け説もちらほらと耳にしましたが
見た時はとりあえずムクドリと一緒に
気ままに町中をぶらぶらしていました。

11位 ハチクマ
(初撮影:9月・萌木の村上空)
この写りではこの順位も致し方ないといいますか
これ以上の写りは追求するだけムダといいますか……。
スズメバチの巣を襲うことで有名な猛禽類です。
元々の個体数が多くないこともあって
都心部では目にする機会がほとんどないのですが
たまに秋の渡りのシーズンに、サシバ辺りと一緒に
上空を舞っていることがあります。
ーここからはベスト10ですー

10位 カリガネ
(初撮影:11月・彩湖道満グリーンパーク)
今回ランクインした生きものたちの中では
最も新しい記録となる、ガンの仲間です。
彩湖に飛来したのは完全なイレギュラーであり
何らかの理由で群れからはぐれたのだと思いますが
本人(?)は12月になっても湖畔に定着しており
このまま1羽で冬を越しそうな勢いです。
最初に確認した際にはオオバンと行動を共にしていましたが
異種であることがばれてハブられたのか
12月下旬時点では単独行動していました。
近くを人が通っても知らん顔で、警戒心はほぼ皆無。
そのせいなのか、単に皆さん撮り終えてしまったのか
カメラマンも最近はあまり集まらないようです。

9位 ミズカマキリ
(初撮影:9月・八ヶ岳南麓)
水生昆虫の記録が非常に少ない本ブログでは
かなり貴重な存在と言えます。ただ、生息環境の変化により
都心部では現在まず見ることができません。
今回は八ヶ岳への出張時に空いた時間で撮れたものですが
そちらの池では複数個体を普通に見つけられました。
見た目はカマキリですがカメムシの仲間です。
なお、会ったのはこれが初めてというわけではなく
まだ小学生の頃、家族で出かけたとあるロッジにて
敷地内の池で観察したことがありました。

8位 コオリガモ
(初撮影:2024年12月末・埼玉県内某所)
イレギュラーですが、唯一の2024年末の撮影組です。
残念ながらまだ若い個体だったため
コオリガモ本来の独特の色合いは見られませんでしたが
関東平野部では観察できること自体が稀なカモ。
(一応、東京湾にも飛来することがあると聞きます)
大きさはマガモより一回り以上小さく
キンクロハジロなどと同様に潜水が上手です。
それ故に、撮影に苦労したのをよく覚えています。

7位 カナダカモメ
(初撮影:3月・銚子漁港)
今年の銚子遠征で撮影した新顔のカモメ。
同定に苦労し、詳しい方に質問したのを覚えています。
パッと見ではセグロカモメとの差がほとんどわかりませんし
次回会ったとしてもわからないかもしれません(汗)
識別には相当の「慣れ」と図鑑が命綱です。

6位 アカハライモリ
(初撮影:9月・八ヶ岳南麓)
9位のミズカマキリと同じ池で登録。
あまりにも有名な両生類です。
捕獲はできなかったので、名前の由来である
お腹の赤色は押さえられなかったのが残念なところ。
なお、ミズカマキリやゲンゴロウと比べると
まだ都心部で生き残っている場所があるとの噂です。

5位 トウキョウサンショウウオ
(初撮影:3月・神奈川県東部の某林道)
とあるブログ読者の方に居場所を教えてもらい
2回目の訪問で成体(左)を、3回目の訪問で卵塊(右)を
それぞれ撮影できました。本ブログにおいては
カエル以外で初めて撮影できた両生類です。
夏~秋にもいるにはいるらしいのですが
繁殖活動のために池(水たまり?)に集まる
3月上旬が一番観察しやすいとのこと。
もし他のサンショウウオもそうなのだとすれば
ぜひ新規開拓してみたいところです。

4位 アビ
(初撮影:3月・飯岡漁港)
冷たい雨の降る中で撮影した、カモでもウでもない水鳥。
以前撮影したオオハムもアビの仲間になります。
この系統の水鳥は他にも何種類か存在しますが
いずれも関東平野部ではかなり稀な存在とのこと。
ただ、そこそこの頻度で撮影記録が挙がりますので
2026年はよくチェックしておきたいところです。

3位 ゲンゴロウ
(初撮影:9月・長野県佐久平)
佐久平はどう考えても首都圏ではないのですが
まあ細かいことは流してください(爆)
極めて俊敏に泳ぎ回る、日本の水生昆虫の勇です。
人気も知名度も高いですが、生息環境がかなり限定されるため
都心部で会うことはほぼ絶望的と思われます。
ハンターのイメージが強い肉食水生昆虫ですが
この時は水に落ちたトンボに群がっており
少々ゴキ●リを彷彿とさせましたが
これもまた生き残るための戦略なので許容しましょう。

2位 ニホンアナグマ
(初撮影:4月・石砂山)
もし、昨年のキツネと同じくらいに鮮明に撮れていたら
間違いなく1位を獲得していたと断言できます。
今回のランキングでは唯一の哺乳類です。
ギフチョウ目当てで登った石砂山の山頂で
チョウの飛来を待っている時に出現しました。
噂では鎌倉などにも生息しているらしいのですが
狙って会うのはなかなか困難と思われます。
確率が高いのは早戸川林道らしいのですが
クマと遭遇する可能性があるのが何とも……。

1位 コクガン
(初撮影:1月・三浦半島東部)
写真の鮮明さやレア度なども考慮しまして
やはり1位はコクガンとなりました。
三浦半島と飯岡漁港の2回、撮影に成功しています。
関東平野部ではかなりの珍鳥ですが
東北では集団越冬地もいくつか存在します。
なお、ゲンゴロウほどの危機的状況ではないのですが
本種も絶滅危惧種に指定されています。
ただ、減少の理由は乱獲や生息地の軍事利用に由来するらしく
いずれも繁殖場所であるロシアでの話になりますので
日本として個体数保全にどこまで関われるのかは不明です。
なお、いずれも寒空の下、海風に吹かれながら
港で撮影したものとなります。目標種が撮れたので
寒くても心は温まった……などと言えるほど
冬の海は甘くないことを申し添えておきます(爆)
それでも2026年は初冬からにウミウシ捜索に行きます
以上で、今年の更新を全て終了いたします。
読者の皆様には本年もお付き合いいただきまして
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
引き続き首都圏の生きもの関連情報をお届けしつつ
講座でもご案内できればと考えておりますので
2026年も「首都圏生きものめぐり」を
何卒よろしくお願いいたします。
【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】
(毎月、第3または第4の土曜・日曜に開催します)
★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は
2026年1月18日(土)に開催いたします。
行先は恩田川(横浜市→町田市)でございます。
現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。
(講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)
※参加費:大人3,500円(初回参加の方は3,000円)