10月の末の話になりますが、
仕事の関係で名古屋に出張しましたので
打合せ前の朝(夜行バスで到着した直後)に
ちょっと名古屋城に行ってまいりました。
駅からそんなに離れていないし
名古屋出張はこれが初めてというわけでもないのですが
何となく今まで行く機会が全然なかったこの城。
ただ、各種メディアで何度も登場していて
どういう形かは知っていただけに
間近でその姿を見るとやはり大きなインパクトがありました。
もちろん、メディアに出るのは基本天守閣だけですので
(しかも天守閣は現在工事中につき立入不可)
それ以外の城址敷地内については完全に初見となります。
外構のお濠を、内側から。
オオバン(右)が何羽か浮かんでいましたが
まだこの時期は冬のカモは確認できず。
この一帯と、隣接する名城公園は
バードウォッチングスポットとしても結構有名。
もしかしたら冬場なら色々と撮れるのかも?
もうちょい色々と敷地内を巡りたかったのですが
この日は天気が悪くて昆虫の数は少なく、
そもそも城址内には「花」があまりなかったので
そっち方面での成果はあまり見込めなさそうです。
(そもそも、そういう目的の場ではないでしょうし……)
注目すべき点は、この内堀でしょうか。
まったく水がないのがとても印象深い……。
水を抜いた……というわけではなく
どうやら元々築城当時から「空堀」だったとか。
理由は色々とあるのでしょうが、
おかげで(?)外の水堀と違って
ヘドロが堆積したりすることもなく
ある意味で安定した環境が整っているようです。
この空堀、水がないので植物も多く生えており
それゆえか小さな虫なども出ているらしく
それを目当てにしていると思われる小鳥の姿も結構見かけました。
写真はキセキレイ。この日何度か見かけました。
水のある外堀に囲まれた立地なので
確かにいても不思議はないですが
市街地であんなに多く遭遇するとは思いませんでした。
空堀は天守閣周辺を囲う形になっていますが
かなりの広さになりますので、昆虫視点から見たら
それこそジ●リの「草木の生えた巨大廃墟」みたいな
感じかもしれません。なお、江戸時代にはここで
シカを放し飼いにしていた時期があったそうで
今でも数は少ないながら(2匹だけ?)
引き続きシカの放し飼いがされているそうです。
さすがにこの石垣の高さではシカも登ることができないとか?
残念ながらこの日、シカを見ることはできませんでした。
どこかに隠れていたのかもしれませんが
あいにく悠長に探しているほどの時間もなかったので
それはまた、来年の出張時(あれば)にでも……。
おっと、ジョウビタキ♂です。
キセキレイと同様に、この日は城址敷地内で
かなりの数に遭遇しました。
東京でも最近住宅街なんかで遭遇することもある
冬を代表するこの小鳥(住宅街だとアオジより会いやすい)。
個体数は恐らく増えてきているように思えます。
今冬も発生状況をチェックしていきたいところです。
もっさりと緑につつまれた空堀。
もちろん人が下りることはできません。
なお、タイトルで触れた「キツネ」の件ですが
最近名古屋市街地にホンドギツネが進出してきていると
とあるNHKの番組で拝聴しております。
実際、検索をかけてみるとわかりますが
名古屋城で出たという情報は既にUPされていました。
自然度が高く、食事にも困らなそうですし
街中であるぶん天敵にも襲われにくいので
居心地は良いのかもしれません。
(案外「ここ」よりも安心できるのかもしれません)
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