首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

来年いよいよ横浜花博「GREEN×EXPO 2027」が

開催されることもあり、毎年恒例のガーデンネックレス横浜でも

花博関連の展示や特設ブースなどが多く見られました。

里山ガーデンも例年同様にGWまで開催されており

今年も4月中旬に四季の森公園と一緒に訪ねてまいりました。

 

アクセスについては、ここ数年はずっとバスは使わず

中山駅から四季の森公園→里山ガーデンの順に散策しています。

このルートですと、必然的にまず公園の池を訪れることになり

高確率でカワセミに遭遇することができます。

この日も早速、撮りやすい位置に出てきてくれました。

 

 

 

 

 

 

エビネの自生株(左)も相変わらず残っていたほか

クマガイソウ(右)が最盛期を迎えていました。

なお、あくまで所感ですが、キンランのピークは

クマガイソウよりやや遅れて来るようです。

 

 

 

 

 

菜の花やヤグルマソウなどが開花する花畑。

クマバチを始めとした昆虫も多数見られました。

 

なお、タイトルにある「ツマキチョウ」

ここの菜の花でも複数観察できたのですが

どちらかというと里山ガーデンの菜の花畑の方が

エンカウント率が高めでしたので、詳細は後述します。

 

 

 

 

 

 

ツバメシジミ(左)とムラサキシジミ(右)。

後者は、ちょっとばかり惜しい写りに……。

 

 

 

 

 

昨年新顔登録したシロスジトモエも。

いた場所も全く同じトイレでした(爆)

そんなにトイレが好きか?

 

 

 

 

 

カントウタンポポと思われる株。

例年とほぼ同じ区域に群生していました。

 

 

 

 

 

トゲアリは、探してようやく1匹見かけただけ。

アリなので1匹しかいないということはないと思いますが……。

秋に来たらまた多数観察できるかも?

 

 

 

 

 

 

四季の森公園を一旦後にし、里山ガーデンへ。

大花壇までは菜の花畑沿いを歩く必要がありますが

春のオープン時はむしろこちらの方が昆虫が多く

個人的には「メイン」だったりします。

 

 

 

 

 

そして上記の通り、この里山ガーデンの菜の花畑で

かなりの数のツマキチョウと遭遇しました。(写真はオス)

過去の記録を辿っても、数年前までは4月中旬だと

見られる白蝶は8割方モンシロチョウだったはず。

それが今回は体感的に5:5くらいだった気がします。

 

 

 

 

 

こちらはメス。性別を問わず止まってくれる頻度が

モンシロチョウよりも低いため

(しかも一度止まっても大抵すぐに飛んでしまう)

撮影するには根気とコツが求められます。

 

最近はさすがに慣れてきたので

飛んでいる時でもある程度識別はできますが

証拠写真レベルであろうと撮影するには

止まった時を狙うしかありません。

ちなみにサイズがモンシロryより小型で

飛び方が忙しないのが特徴となっています。

5月に入った今はもう消えているかと思われますが

狙うのであればご参照いただけますと幸いです。

 

 

 

 

 

 

横浜花博の特設フォトスポット(左)を撮影した後

もちろん大花壇(右)にも足を運びました。

 

 

 

 

 

大花壇を構成する植物はネモフィラを始め

ルピナスやビオラなど、大体例年と同じです。

 

 

 

 

 

と言っても、デザインは毎年変えていますので

新鮮な気持ちで楽しめるようになっています。

 

ちなみに写真のようにチューリップが最盛期なのは

あくまで会期中盤の4月中旬くらいまで。

終盤であるGWになると、観賞できる花も

大分違っていたのかもしれませんが、

あいにく今年のGWはあまり時間がなかったので

確かめることはできませんでした。残念。

 

 

 

 

 

これはラナンキュラス ラックス

最近、多くの宿根草花壇で目にする人気の植物ですが

蜜源植物としてもまた人気が高いようです。

この日は花粉を食べるためか、

ヤブキリの幼虫がかなり多く見られました。

 

 

 

 

 

大花壇を一通り撮り終えて、再び菜の花畑へ。

池の中で何匹かのドジョウを見かけました。

(ただのドジョウでいいんですよね?)

 

 

 

 

 

 

そして再び四季の森公園へ。

上でちらと触れましたが、キンランはまだ開花株が少なく、

例年と比べると雑木林がやや寂しかったです。

と言っても株数自体が減ったわけではないようでした。

あと1週間後ろ倒しだったらちょうどよかったかも?

 

キンランに限った話ではないですが

山野草は花の観賞期間が短いのが最大のネック。

タイミングを見計らうのに気を遣います。

 

 

 

 

 

ビロードツリアブも安定して見られましたが

これも春限定の昆虫ゆえ、そろそろ今年は見納めかも?

 

 

 

 

 

地味ですが、新顔の昆虫です。

ヤマトカギバという蛾の仲間で

過去にも近似種を撮影したことはあります。

昨年ここで撮ったギンツバメと比べると

特徴が乏しく、やや印象に残りにくいかあも?

 

遭遇率・・・2 (名前からして多分普通種)

インパクト・・・2 (まあ、地味な存在……)

美しさ・・・3 (2本の翅のラインがそこそこ目立つ)

俊敏性・・・2 (この手の蛾はジッとしていることが多い)

知名度・・・1 (手持ちの図鑑には載っていますが……)

 

 

 

 

 

最後に、遊具広場近くでシマヘビに遭遇。

すぐ近くで子供を遊ばせている親子連れが多くいましたが

誰も気づいた様子はありませんでした。

 

藪に隠れてジッとしていましたので

変に邪魔するのもよろしくないでしょう。

そっと写真を撮ってすぐに立ち去りました。

 

 

 

 

【4/12 里山ガーデン&四季の森公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カワセミ、シジュウカラ、ツバメ

昆虫類・・・アシダカグモ、アシブトハナアブ、エグリグンバイ、クマバチ、クロアゲハ、シロスジトモエ、セイヨウミツバチ、ツバメシジミ、ツマキチョウ、ツマグロオオヨコバイ、トゲアリ、ナガメ、ナミアゲハ、ニッポンヒゲナガハナバチ、ネコハエトリ、ハグロケバエ、ヒメジュウジナガカメムシ、ビロードツリアブ、ベニシジミ、ムラサキシジミ、モンシロチョウ、ヤブキリ(幼虫)、ヤマトカギバ、ワカバグモ

その他・・・シマヘビ、ドジョウ

 

 

 

【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】

(毎月、第3または第4の土曜・日曜に開催します)

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2026年5月17日(日)に開催いたします。

 行先は朝夷奈切通~鎌倉市(神奈川県)でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 ※参加費:大人3,500円(初回参加の方は3,000円)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

4月に参加した「花をたずねて鎌倉歩き」

大船駅からバスで移動し、六国見山を経て

北鎌倉方面へと移動するルート。

寺社仏閣の草花を観賞しつつ(右はウラシマソウ

春らしいハイキングを堪能しましたが

解散後はその足で北鎌倉駅周辺を歩きつつ

台峯緑地→鎌倉中央公園をへて大船駅に戻りました。

いわゆる「鎌倉散策」とはやや一線を画しており

人の少ない静かなエリアを一日がかりで巡った感じ。

報告が5月に入ってしまい恐縮ですが

色々収穫もありましたのでまとめさせていただきます。

 

 

 

 

 

講座中に見かけたアカサシガメ

これとシマサシガメのどちらが遭遇率が高いか?

統計を取ってはいませんが、かなり競っている気がします。

以前も書いたように、個人的にはサシガメの代表としては

シマサシガメの方を推していますが、

こちらの方が色がきれいな分、印象には残りやすいかも。

 

 

 

 

 

横からのアングルです。

顔の下にくるんと巻いているのが口吻。

獲物を見つけたら、これを刺して体液を吸います。

人に対してもコレで攻撃してくることがありますが

アシナガバチ辺りの針よりも(多分)太いので

毒はなくとも刺された際の傷みは相当のものだとか……。

今のところ刺された経験はありませんが

試してみようという気にはなれません(汗)

 

 

 

 

 

六国見山へ。前日にやや雨は降りましたが

滑りにくいルートを選んでくださいましたので

問題なくハイキングを楽しめました。

 

 

 

 

 

 

途中で、六国見山の管理をされている団体の方と

偶然お会いしまして、お話を聞くこともできました。

暗い森にならないように適宜間伐をするなどして

下草が育つ環境をつくられているそうですが

最近では一部に新しくヤマアジサイを移植するなどして

散策する人が楽しめる場所としても設えているようです。

 

「鎌倉歩き」の講座ではお馴染みの六国見山ですが

一般的な鎌倉散策では、ここを訪れる人は多くありません。

継続的に自然を守るにはどうしても「人」に焦点を当てて

人が興味関心を抱くような仕掛けも必要となるため、

見頃の長期間続くアジサイを入口付近に植えたようです。

まあ、人工的に植えたものと言えど、元々鎌倉市自体がアジサイの町で

森の景観にもよく合いますので、特に違和感はないと思われます。

今後の開花シーズンにどんな展開を見せてくれるか?

今から初夏が楽しみです。(アジサイは虫も呼びますし)

 

ちなみに右写真は、わかりにくいですが中央下の部分に

ウラシマソウが群落をつくっています。

これはもちろん植栽されたものではなく

勝手に生えてきたものと思われます。

(意図的に植えずとも、鎌倉の山にはウラシマソウがわんさか自生しています)

 

 

 

 

 

何やら平たい体型のセミみたいなヤツが……。

以前、萌木の村で撮ったミミズクという虫に似ていますが

それもそのはず、これは「コミミズク」といい

同じ科に属するカメムシの仲間だったりします。

実際、サイズもこちらの方が一回り小さいです。

 

遭遇率・・・2 (何か前にも会った気がする)

インパクト・・・2 (印象には残りにくい)

美しさ・・・2 (地味)

俊敏性・・・2 (あまり活発には動かないでしょうが)

知名度・・・2 (手持ちの図鑑には載っている)

 

……なんかばかりで劣等生の通信簿みたいな

新顔登録になってしまいましたが

実際これと言って目立つところもないので

一般には目にしても翌日に忘れていそうな

何とも影の薄い昆虫です(汗)

(特に、ミミズクにあった2つの突起がないので……)

ただ、同名の鳥の方は非常に知名度が高いため

その絡みで名前を覚えるのは容易かもしれません。

 

 

 

 

 

 

コウガイビルが出現。雨上がりならではの生物です。

かなり気持ち悪いですが、某ヤマビルと違って

人に害を及ぼすことはないのでご安心ください。

 

聞くところによると「高尾山でヒルが出た」という報告があると

大抵はヤマビルでなく本種を誤認しているだけらしいです。

 

 

 

 

 

秋に見かけるものよりもはるかに大きい

キングサイズのオオスズメバチ

いや、この場合はクイーンサイズというべきか?

要するに、オオスズメバチの新しい女王蜂です。

 

ミツバチと違い、スズメバチの仲間は

女王以外が越冬できませんので

これから女王が1匹で巣作りを開始し

子孫を生んで自分の国を築いていくのです。

もちろんスズメバチのメスなので毒針は持っていますが

秋の働きバチと違い、この時期は比較的大人しめ。

実際、近距離で撮影しても動じた様子はなく

少ししてそのまま飛んで行ってしまいました。

 

 

 

 

 

昼食は、民家風のカフェでとりました。

オードブルをいくつか選んで食べられる形式です。

やや値は張りましたがいずれも非常に美味で

手の込んでいるものばかりでした。

 

実はこの日はワイン関係のイベントをしていて

ワインに合う「つまみ」みたいな感じで

食事を提供していたのですが

このあと一人で歩く予定だったので

酒は控えて、水で我慢しました。

ワインを飲むと余計に高くつくというのもありましたが……

 

 

 

 

 

 

以前仕事で取材もさせていただいた「たからの庭」にて。

ニリンソウ(左)がちょうど最盛期を迎えていました。

ビロードツリアブ(右)もこの頃がピークで

5月に入ってからは平野部だと一度も目にしておりません。

 

 

 

 

 

目の色からして羽化したばかりかと思われますが

4月中旬のこの時点ですでにカワトンボが見られました。

もっとも、見たのはこの1匹だけであり

彼らのピークはむしろこれから(GW以降)です。

 

 

 

 

 

 

台峯緑地に向かう途中。民家の庭先に

シバザクラが多数植栽されていました。

 

なお、秩父や本栖湖の一面のお花畑のイメージで

何となく一年草のイメージがあるかもしれませんが

実際のシバザクラは多年草であり

植えっ放しでも普通に越冬できます。

(先日、仕事で本栖湖リゾートの取材をした際に初めて知りました)

ただ、そのままだと次第に外へ外へと広がっていき

株型が不格好になってしまうらしいので

きれいに整えるのであれば適切な手入れが必要です。

 

 

 

 

 

 

台峯緑地の雰囲気は、同じ北鎌倉界隈ということもあり

全体的に六国見山とよく似ています。

恐らく生える樹木や下草も似たような感じでしょう。

 

ナナフシモドキ(右)の幼虫を見かけました。

大きさはまだ2cm程度。木の枝に擬態する虫ですが

その割に手すりなどの人工物の上を歩いていることが多く

実際本ブログでも過去のデータを洗ってみますと

木にとまって隠れている写真はほとんどありません。

(そういう個体は見つけにくいだけかもしれませんが)

 

 

 

 

 

キクスイカミキリに遭遇。

産卵のためか、ヨモギの葉に来ていました。

 

 

 

 

 

 

台峯緑地にはキンランも自生しているのですが

四季の森公園や井の頭公園辺りとは異なり

現状まだ簡単に見られる状況には至っていません。

上記の2つの公園だと、それこそウラシマソウ(左写真)と

同等くらいに頻繁に見かける普通種なのですが

元々個体数が少ないのか、まだ林床が暗いからか……

自然豊かな雑木林の象徴ともいえる植物なので

台峯でも色々と保護活動は進められているようです。

 

 

 

 

 

一応、咲いている株もいくつか見かけました。

ちょっと時期が早かったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

その後は、隣接する鎌倉中央公園へ。

すでに田植えは始まっているようでした。

昆虫の数はさすがにまだ少なかったですが

春らしく、シオヤトンボ(右)に会えました。

 

 

 

 

 

フキの葉の裏には、あのエグリグンバイも。

上記の“サシガメ”と同様、グンバイムシの仲間から

代表種を挙げるとすれば、私は本種を推したいところです。

アワダチソウグンバイやプラタナスグンバイなど

他にももっと遭遇しやすい種は存在するのですが

いずれも外来種なのが気になるところ。

エグリグンバイは、食草であるフキが元々日本に

自生していたことからもわかる通り

古来からずっと日本にいる在来種として知られています。

 

 

 

 

 

最後に、柏尾川でカワセミなどを観察し

大船駅方面へと帰路につきました。

 

 

 

 

 

【4/11 北鎌倉で撮影した生きもの】

鳥類・・・イソヒヨドリ、オオバン、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キジバト、シジュウカラ、ツバメ、ハクセキレイ、マガモ

昆虫類・・・アカサシガメ、アシブトハナアブ、エグリグンバイ、オオスズメバチ、カワトンボ、キクスイカミキリ、クロツヤハダコメツキ、コミミズク、シオヤトンボ、ナナフシモドキ、ハグロケバエ、ビロードツリアブ、ベニシジミ、モモブトカミキリモドキ

その他・・・コウガイビル、ニホントカゲ

 

 

 

【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】

(毎月、第3または第4の土曜・日曜に開催します)

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2026年5月17日(日)に開催いたします。

 行先は朝夷奈切通~鎌倉市(神奈川県)でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 ※参加費:大人3,500円(初回参加の方は3,000円)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

2014年以降、毎年4月に登っていた

ギフチョウで有名な石砂山なのですが

今年は沖縄旅行でベストな時期に外に出ていた上、

昨年のヤマビル吸収急襲がトラウマになっていたため

今年は泣く泣く避けることとしました。

 

今日の記録は、沖縄から帰って来た週の週末のものですが

この前日にかなりの量の雨が降っていましたため

このコンディションで石砂山に登れば

どうなるかは昨年の経験からも明白です(汗)。

というわけで、ヤマビルがいない(と言われる)

高尾山の方に登ることにしました。

以前と同様、裏高尾から尾根伝いに高尾山頂を目指します。

 

左は登山口近くの沢沿いに見られたニリンソウ

右は登山中に見かけたイカリソウです。

イカリソウはまだ開花期には程遠かったですが

葉の形やつき方などから識別できました。

 

 

 

 

 

登山口近くで見かけた、丸っこくて赤いハムシ。

オオアカマルノミハムシというそうです。

何か以前も似たようなものを見た気がするのですが

写真ストックがなかったのでちゃんと登録しておきます。

 

遭遇率・・・3 (昆虫エクスプローラでは★2つ)

インパクト・・・1 (見ての通り小型)

美しさ・・・3 (鮮やかな赤色)

俊敏性・・・3 (飛ぶ時はそれなりに速いはず)

知名度・・・1 (名前も長いので忘れそう……)

 

 

 

 

 

登山中、以前シュンランの群生していた場所を

チェックしてみましたところ、残念な状態に。

確かに株らしきものは残っていたのですが

地上部分が株元近くから消滅しています。

 

この感じですと、やはりシカに食われた可能性が高いかと。

そしてシカの分布拡大は、そのままヤマビルの広がりにも

繋がるという説が一般的です。

むしろ、今のところ高尾山で目立ったヤマビルの被害が

報告されていないことが不思議と言えるレベル。

いつ爆発的に広がるかわかりません。

 

石砂山と違い、高尾山は観光地として

商店や飲食店も多く入っていますので

ヤマビルが拡大すれば経済的なダメージは

無視できないものとなります。

石砂山弘法山なら「それも自然」ということで

登山者側が許容すれば済む話ではありますが

これが高尾山の場合どうなるかは未知数です。

 

 

 

 

 

ちなみに、雨は降らなかったものの

この日の高尾山は天気予報に反して曇りがちで

景信茶屋跡地到着時点ではご覧の通り。

視界が真っ白になるくらいの靄が発生しており

足下もほとんど乾いていませんでした。

(登山客自体はそれなりにいらっしゃいましたが)

 

 

 

 

 

エイザンスミレ。高尾山周辺はスミレの名所で

タチツボスミレ以外にも色々なものが生えています。

と言っても、すぐに見つかるようなものというと

本種とナガバノスミレサイシンくらいのもので

石砂山と大差ありません。(あちらはナガバryが多い)

 

スミレの開花期は例年よりやや遅れたのでしょうか?

そう考えると、イカリソウが一輪も咲いていなかったのも

何となく納得できます。

 

 

 

 

 

視界は不明瞭で、足下はぬっちゃぬちゃ。

場所によりますが、裏高尾の山道というのは

ご覧の通りU字型になっている所が多く

そこに泥状になった土が堆積していました。

当然、これが上り坂ともなりますと

少しの傾斜でも足が滑り、マトモに歩けなくなります。

 

この時は右側の根っこの露出した部分を歩いて

どうにか前進することができましたが

こんな悪路を延々と歩いて無事なはずもなく……↓

 

 

 

 

 

ご覧の通り、脚が泥まみれになった上に

吐いていた靴にも穴が開いてしまいました。

これまで高尾山では登山シューズのようなものは必要なく

普通にスニーカーでも問題なく歩けていたのですが

今回は見積もりが甘かったようです……。

 

写真は載せておりませんが、

この後、帰る前に高尾山口近くのアウトドアショップで

トレッキング用にも使える丈夫な靴を購入しました。

2万円以上したので結構な出費でしたが(泣)

これまでの靴と違い、かなり丈夫で履き心地もよく

しばらく長持ちしそうなので満足しております。

 

 

 

 

 

 

それとシュンランですが、シカに食いつくされていたのは

上記の最初の群生地だけで(それも根っこは残っていました)

道中にはまだまだ開花株も結構残っていました。

左写真を見てもわかる通り、目立たないわけでもないので

そもそもこの辺にはシカが来ていないのでしょうか?

 

 

 

 

 

城山茶屋へ到着した頃には

少し空も明るくなってきました。

 

ここでやや早めの昼食を。

なめこうどんとモツ煮です。

相変わらずここのなめこは大ぶり。

 

 

 

 

 

 

ここは城山茶屋の敷地ということになるのでしょうか?

茶屋近くの広場にはクサボケが群生を作っていました。

(左写真を拡大すると、赤い花が多数見られます)

 

天候が回復して気温も上がってきたためか

ハチなども飛び始めるように。

 

 

 

 

 

キブシの花で吸蜜するアカタテハ

春に独特の花を咲かせることで知られるキブシですが

花の形状からして、チョウの蜜源というイメージは

これまで全くと言っていいほどありませんでした。

(ビロードツリアブが吸蜜している場面なら見たことがある)

 

 

 

 

 

赤い羽根を持つ、平たい体型をした甲虫が。

色合いだけを見ればベニボタルの仲間に似ていますが

体つきは明らかに違っています。

見た目通りのベニヒラタムシといい

高尾山のような山地では普通種だそうです。

 

遭遇率・・・2 (山の昆虫なので平野部では会いにくい)

インパクト・・・2 (ハンミョウよりやや小さいくらい)

美しさ・・・3 (ベニボタルによく似た赤い翅)

俊敏性・・・3 (この個体は大人しかったですが)

知名度・・・2 (こちらは名前を覚えやすそう)

 

牙のようなものが見える口の形状から察せる通り

他の昆虫の幼虫などを食べる肉食性。

上記のベニボタルを含め、類似した昆虫が多いので

会ったらその都度図鑑等で確認する必要がありそうです。

 

 

 

 

 

久々のコガラ。山野部ではそれなりにメジャーですが

やはり撮れると嬉しいですね。(写りはイマイチですが)

 

 

 

 

 

 

その後、ようやく足下のコンディションが安定し

高尾山頂までは問題なく歩くことができました。

気温も大分上がって汗ばんできましたので

ラズベリーのジェラート(右)を購入。

以前もあったお店かどうかは忘れてしまいましたが

とりあえず非常に美味でした。

 

また、山頂広場近くの一角にシュンランを確認しました(左)。

管理されているものなのか、それとも自然と生えたものなのか

その辺りはちょっとハッキリしませんが

人が多くて衆人環視状態にある広場周辺なら

食害や盗掘のリスクも下がるかもしれませんし

案外彼らには心地よい環境なのかもしれません。

 

 

 

 

 

下はよく見るタチツボスミレですが

上の濃い紫色のスミレはアカネスミレといい

ちょっと珍しい種のようです。

こういう「一般的ではないスミレ」が

高尾山には数多く生えているという話ですが……。

 

 

 

 

 

指にとまるな。

そして指を舐めるな。

とまっているのはアシブトハナアブです。

一応、ハエではありませんので念のため。

 

 

 

 

 

ヒメツチハンミョウのようです。

昨年も会いましたが、石砂山山頂でよく出る昆虫。

カンタリジンという毒を分泌するため

不用意に手を出すのは避けた方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

おっと、写りが悪くて恐縮ですが

山頂近くにウソが現れました。

アトリ科によくあることですが

1羽だけでなく、5~6羽の集団で出現。

北国に帰る前の個体でしょうか?

 

今冬は何となく、ウソを含めたアトリ科が

結構多かったのではないかと感じております。

直接撮りに行くことはできませんでしたが

筑波山のハギマシコも飛来していたそうですしね。

 

 

 

 

 

ソウシチョウも出現。

ガビチョウと比べるとやや知名度は落ちますが

こちらも特定外来生物に指定されています。

 

平野部での遭遇率は低く、山域に多い様子。

これ以上増えなければいいのですが……。

 

 

 

 

 

タゴガエルの卵。以前本体を撮影したのと同じ

水のしみ出す岩の隙間で確認できました。

例の鳴き声も中から聞こえてきましたが

残念ながら姿を見せてはくれませんでした。

 

 

 

 

 

最後に、高尾山口近くの水場近くで

5cmくらいの大きなヤスデに遭遇。ガーン

如何にもな「ヤスデ」というフォルムで

人によってはGKBR以上に生理的嫌悪感を

覚える方もいらっしゃるかもしれませんが

一応、これも新顔の生きものになります。

もしかしたら別種の可能性もありますが

見た感じ、ニクイロババヤスデというのが

最も近いように窺えます。

 

遭遇率・・・2 (人によっては遭遇したくないかも)

インパクト・・・3 (ダンゴムシを縦に5倍拡大したような感じ)

美しさ・・・1 (お察し下さい)

俊敏性・・・2 (見た目の割には速く歩き回っていました)

知名度・・・1 (名前は忘れるけど記憶は消えなさそう……)

 

ヤスデの仲間は普段石の下や隙間などに隠れ

日中に目立つ場所を歩き回ることはあまりありません。

この日は上記の通り、前日の雨で大分濡れていたので

うっかり外に出てきてしまったのかもしれません。

雨のせいで散々な目に遭った高尾山ハイキングでしたが

最終的には雨のおかげで良い(?)出合いがあったということに……。

まあ、それでも壊れた靴と同等の価値があるかと問われると

コメントに困るところではありますが(汗)

 

 

 

 

 

【4/5 裏高尾~高尾山で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオジ、イソヒヨドリ、ウソ、キジバト、キセキレイ、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、メジロ

昆虫類・・・アカタテハ、アシブトハナアブ、アリグモ、オオアカマルノミハムシ、ニッポンヒゲナガハナバチ、ネコハエトリ、ヒメツチハンミョウ、ビロードツリアブ、ベニヒラタムシ

その他・・・タゴガエル(卵)、ニクイロババヤスデ(だと思う)

 

 

 

【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】

(毎月、第3または第4の土曜・日曜に開催します)

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2026年5月17日(日)に開催いたします。

 行先は朝夷奈切通~鎌倉市(神奈川県)でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 ※参加費:大人3,500円(初回参加の方は3,000円)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

番外編も今回がラスト。3日目の午後に石垣島より飛行機に乗り

那覇空港に着陸後、4日目&5日目は沖縄本島を巡りました。

と言っても、本島は石垣島よりもはるかに大きく

2日半という期間では巡れる場所にも限りがあります。

加えて、あくまで家族旅行に便乗している身なので

「やんばる国立公園に張り込み」などという

私しか喜ばないようなことに付き合わせるわけにもいきません。

 

3日目の午後はほとんど移動だけで終わってしまいましたが

4日目に海洋博公園を、5日目には那覇まで戻って

首里城公園を散策し、生きものを探しました。

いずれも人の多い観光地ですが、例のタチアワユキセンダングサを始め

何かしらの花は咲いていますので、結構色々と成果が得られました。

(右写真は沖縄本島での宿泊先のベランダからの光景です)

 

 

 

 

 

一応、3日目の夜にはアメリカンビレッジに立ち寄りました。

名前の通りアメリカ南部の繁華街のようで

先日アップした「離島編」との差が激しいです。

非常に人気のようで、食事場所も大変混んでいました。

 

時間帯的にも場所的にも

さすがにここで生きもの探しはしていません(爆)

 

 

 

 

 

4日目の朝。どこかで見たことのある鳥発見。

ちゃんとオス(右)とメス(左)が揃っています。

まあ、いても何ら不思議はないのですが

イソヒヨドリは日本全国、どこの海岸線でも

「お馴染みの鳥」みたいです。

(最近は内陸まで出張してくるようですが)

 

 

 

 

 

では、こちらはどうでしょうか?

太いクチバシがアトリ科のそれのように見えますが

こんな鳥は関東では見たことがありません。

 

正体はシマキンパラ。見た目はなかなか綺麗ですが

20世紀後半に篭脱けして定着した外来種とのこと。

立ち位置的には関東でいうガビチョウに近いようです。

主に植物の種子を食べるため、雑食性のガビチョウより

農家さん等への被害が大きいように思えます。

 

 

 

 

 

台湾で以前撮影したシロガシラにも会えました。

実はこれも元々沖縄本島には分布していなかったとか。

厳密にいうと、石垣島を含む八重山諸島に分布していた

本種の亜種(そちらは元からいた在来種の模様)でなく

台湾から恐らく愛玩目的で人為的に移入されたものが

例によって篭脱けして定着してしまったようです。

 

いずれも関東で会うことはまずなく新鮮な出合いでしたし

撮っている方は至って気楽なものですが

何度も言うように農家には害鳥以外の何ものでもありません。

 

 

 

 

 

 

4日目は海洋博公園内の美ら海水族館へ。

恐らく、日本では五本の指に入る有名な水族館。

展示内容も非常に充実していますし

海洋生物の研究に関してもかなり先進的です。

左写真は江ノ島水族館のタッチプールに似ていますが

あいにくここでは生きものに触れてはいけません。

 

 

 

 

 

チンアナゴも。多くの水族館で見られますが

やはりこの独特のフォルムは目を惹きます。

 

ちなみにコイツは日本近海でも普通に分布しており

近いところでは静岡県周辺でも生息しているそうです。

もちろん、砂浜やタイドプールで見られるわけはないので

現状野生の個体に会いに行くことは絶対できません(汗)

(ついでに警戒心が強いので近づくと砂に隠れてしまうらしい)

 

 

 

 

 

有名なジンベイザメも見てまいりました。

巨大水槽内を回遊していましたが

そのサイズは他の魚を遥かに凌駕しており

ダイバーが憧れるのも無理はないなと実感します。

 

このサメも、時季によっては日本近海に来るそうですが

沖縄や小笠原などの南方の海でダイビングでもしない限り

まず会う機会はないと思われます。(仮に潜っても滅多に会えない模様)

ちなみに他のサメのような鋭い牙がなく

正面から見るとウーパールーパーみたいな顔をしています。

 

(´______` ) ←大体こんな感じ

※ただし本物は口を開いていることが多い。

 

 

 

 

 

しかしまあ、自然地に張り込みしたわけではないにせよ

5日間ずっとカメラをぶら下げていましたので

結構肩が凝りました。まあ、仕事で撮影することも多いし

長期連休では撮影に出っ放しなんてこともザラなので

何を今更という気もするんですけどね。

 

そういや泊まったホテルには

「打たせ湯」はありませんでした。

 

 

 

 

 

こちらは午後に廻った美ら島植物園

要するに海洋博公園内の植物園です。

熱帯・亜熱帯の植物に特化した展示が特徴で

屋外部分は古い遺跡などを彷彿とさせます。

 

ちなみに海洋博公園自体は、1975年~76年に開催された

沖縄国際海洋博覧会の会場跡地に作られたもので

植物園はその後、今から40年前にオープンしたようです。

 

 

 

 

 

ランタナにセセリチョウが飛来。

地味ながら、見たことのない翅の模様ですね

オキナワビロウドセセリといいます。

分布は奄美諸島以南とのことですので

沖縄県内ならどこでも見る機会はあるようです。

 

 

 

 

 

 

ペンタス(右)のように、寒さに弱く関東で冬越しできない植物も

沖縄であれば地植えで冬越しできる可能性はあるそうです。

(関東では冬越しできないので一年草として扱われる)

これは、前回の離島編で紹介したブーゲンビリアなどでも

同じことが言えますし、そういう植物が当たり前のように

地植えされているのも南国ならではと言えるでしょう。

(関東のブーゲンryは特定の限られた品種以外は越冬不可)

 

 

 

 

 

 

温室内では、熱帯性のランなどの展示が充実。

熱帯性の果物なども多く展示されており

結構長時間滞在できる施設となっています。

 

 

 

 

 

関東では温室でしか観賞できないヒスイカズラ

この植物園では屋外に植栽されていました。

 

 

 

 

 

花だけでなく、カラーリーフで楽しめる植物も色々。

これ自体は関東の各ガーデンや花壇でも実践されていますが

より南国らしい植物で構成されていますので

関東のそれとは大分変った植栽デザインになっています。

 

 

 

 

 

温室内の一角には、金色に光る逆さづりの物体が……。

実はこれこそがオオゴマダラのサナギなのです。

黄色を金と言っているだけのキンラン辺りとは違い

こちらは本当に黄金そのもののような輝き方。

もちろん誰かが色を塗ったわけではなく

本島に自然の状態でこういう金色になるのです。

 

オオゴマダラは体内に食草由来の毒を持ち

警告色として目立ちやすい色になっているとか

逆に光を反射して鳥に見つからなくしているとか

金色である理由については色々な説があります。

 

 

 

 

 

こっちは「ぬけがら」になります。

中身がいなくなると、斑模様は残しつつも

ほとんど無色透明になるのです。

 

 

 

 

 

で、羽化した本体はどうしたのかというと

この温室内で放し飼いにされています。

 

ちなみに(運よく)この日は見ませんでしたが

ちゃんと幼虫もどこかにいる様子。

食草はキョウチクトウの仲間らしいのですが

この幼虫がかなりグロテスクだそうで……。

アサギマダラなんかも幼虫がキモいことで有名ですが

気になる方は画像検索してみてください。

(後悔するかもしれませんが)

 

 

 

 

 

ペンタスで休憩中。

 

竹富島で撮影した野生個体とは違い

ここで飼育されているものはより動きが緩慢で

より鮮明な写真を撮ることができました。

もちろん、野生個体を撮れた時の感動には

到底及びませんが、開帳時と閉じた時と

両方でクリーンに撮影できたのは有難いことです。

 

 

 

 

 

沖縄で購入したTシャツにも注目。

描かれているのはシロハラクイナですが

そのデザインにはオオゴマダラの羽の模様が

あしらわれています。さすがは県の蝶です。

 

写真は撮らなかったのですが

確か石垣島にはオオゴマダラのデザインに特化した

アパレルショップ(?)がありました。

 

 

 

 

 

 

その後、最終日は首里城公園へ。

例の火災で大分焼けてしまった首里城ですが

着実に復旧工事が進んでいます。

 

ここは自然公園というほどではなく

周囲は皇居辺りと同様に市街地に囲まれていますが

建物だけでなく一定の緑地も広がっており

タチアワユキセンダングサなども咲いています。

 

 

 

 

 

そのタチアワユキセンダングサに

シロチョウの仲間が飛来していました。

ナミエシロチョウといい、これも国内では

南西諸島にしか分布していません。

 

名前の「ナミエ」というのは

町の名前でもなければ(そもそも浪江町は福島県の町)

沖縄出身のあの有名歌手のことでもなく

明治時代の動物学者の名字に由来するものです。

 

 

 

 

 

最後に、こんなチョウも撮影できました。

アオタテハモドキといいます。

オスは後翅にメタリックブルーの部分を持つらしく

写真の個体も当初オスかと思ったのですが

あいにくこれはメス。(蛇の目部分はメスの方が大きい)

メスでも十分な美しさですが

オスはもう一目で魅了される……との噂です。

 

南方系の美しいチョウとして

オオゴマダラやシロオビアゲハと一緒に

手持ちのポケットサイズの図鑑でも紹介されており

沖縄のチョウとしてはそれなりに知名度が高いようです。

また、ごくまれに迷蝶として関東に飛来することもあるらしく

3年前には藤沢市内で観察されたこともあるとか……。

来たとしても定着はできないのでその年限りでしょうが

もし関東で会えたら面白いですね。

 

 

 

以上、3回にわたりお送りしました沖縄編

お楽しみいただけましたでしょうか?

正直、ここまで見られる生きものが

大きく違うとは思いもしませんでしたので

旅行中はとにかく刺激が絶えることがありませんでした。

そう何度も足を運べる場所ではありませんが

また行く機会がありましたら

改めて沖縄ならではの生きものを探してみたいものです。

(まあハブには十分気をつけた方がよさそうですが……)

次回からは再び関東の散策記録に戻ります。

 

 

 

 

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番外編である沖縄旅行記 その2です。

今回の沖縄旅行では初日に石垣島に到着した後

2日目に竹富島、3日目に西表島といった具合に

沖縄県内の離島にも足を運びました。

3日目の夕方に飛行機で沖縄本島に渡りましたが

今日はその前の竹富島&西表島の記録をお送りします。

 

昔ながらの沖縄の風景……というのであれば

やはり竹富島(上写真)が一番合致しているかもしれません。

星野リゾートの宿泊施設はありますが、

そちらも景観を壊さないものになっています。

(もちろん高層ビルなどどこにもありません)

石垣・西表と違ってそれほど大きな島ではないので

1日かければ私の足なら島全体を巡り歩くことも可能でしょうが

今回はあくまで家族旅行に便乗しただけですので(汗)

限られた時間で巡り歩いております。

 

 

 

 

 

竹富島では牛車に乗りました。

歩く速度はゆっくりなので徒歩でも問題ないのですが

スタッフの方が色々と丁寧に解説してくださるので

まずはこれに乗って集落の雰囲気を楽しみつつ

竹富島について学ぶのがいいでしょう。

 

 

 

 

 

竹富島の民家の石垣には、前回紹介したピパーチのほか

見たことのないシダのような植物が生えていました。

グーグルレンズ等を駆使して調べたところ

どうやらアフリカ原産の多肉植物だそうです。

日本ではキンチョウ(錦蝶)と呼ばれているらしく

繁殖力が強い上に有毒植物という嫌な植物ですが

駆除対象となっているのかはよくわかりません。

かなり前から侵入しているようではありますが

侵入経路もちょっとハッキリしていないようです。

 

 

 

 

 

 

前回も紹介したタイワンクロボシシジミ(左)と

砂浜で見かけたオカヤドカリ(右)です。

チョウがとまっている花は前回も紹介した

タチアワユキセンダングサで、これも外来種ですが

上記の多肉植物と違って食用として有用だったり

昆虫にとっては良い蜜源になっていたりもするので

あまり駆除対象とはなっていないようです。

 

 

 

 

 

これはリュウキュウムラサキ

タテハチョウの仲間で、ちょっと残念な写りですが

翅を広げるとよく目立つ青い紋が見えます。

 

このチョウは台風などで移動することがあり

実は三浦半島などで観察された記録もあるとか。

検索してみると、結構情報がヒットします。

定着できているのかどうかは不明。

食草はサツマイモの仲間らしいので

その点については関東でも問題なく暮らせそうですが

やはり関東は今でも冬場に気温が下がりますので

そう簡単に定着できるわけではないみたいです。

 

 

 

 

 

竹富島で特に目立ったのは、こちらのチョウ。

徳にブーゲンビリアの周囲で多く観察できました。

シロオビアゲハという南西諸島特有のアゲハ蝶です。

 

ブーゲンビリアが蜜源として機能するのを知ったのは

何気に今回が初めてだったりします。

ハイビスカスと同様、この植物も沖縄ではお馴染みで

竹富島では民家の庭先などに結構立派な株が植わっています。

幼虫の食草は、アゲハの仲間らしく柑橘類の葉。

ちょうどシークワーサーなどが良い餌場になるようです。

 

 

 

 

 

忙しなく動き回っていてクリーンな写真が撮りにくかったため

道端で力尽きていた個体を撮らせてもらいました。

名前の由来である白い帯の入り方は

本土で言うならイチモンジチョウ辺りのそれに類似しています。

 

 

 

 

 

今回の旅行でシロオビアゲハが見られたのは

何気に竹富島のみでした。とは言え、

実際は沖縄県内の各島に分布しているようです。

特に八重山諸島では一年中見られるとのことで

実際ここでは見つけるのに全く苦労しないレベルで

次から次へと姿を見せてくれました。

 

 

 

 

 

リュウキュウアサギマダラにも遭遇。

これは以前台湾出張の際に撮っていたので

一目ですぐにわかりました。

実に、約9年ぶりくらいの再会です。

 

名前に反し、コイツは旅をしないようです。

なので翅にマーキングなどはしていないようですし

そもそも模様からして書きにくそう……。

 

 

 

 

 

おや? オオゴマダラも現れました。

リュウキュウアサギマダラと比較しても一回り大きく

白い翅も相俟って非常によく目立ちます。

 

 

 

 

 

初日の撮影はイマイチな写りでしたが

今回はなかなかクリーンに撮れました。

 

にしても、ここまでの写真を見ればわかる通り

タチアワユキセンダングサの蜜は余程魅力的な模様。

竹富島では、この花のおかげで実に色々と成果が得られました。

 

 

 

 

 

小さなテントウムシにも遭遇。

実はこれ、関東にも生息するダンダラテントウです。

模様が全然違いますが、暮らしている地域によって

翅の模様が異なるのだとか。写真のような赤地に黒の

波線模様のタイプは、まず関東にはいないようです。

 

関東と暮らす生きものが大きく異なるほか

関東にいる生きものすらフォルムが異なるという……

実に興味深いことです。

 

 

 

 

 

 

姪が「星の砂」がほしいというので

拾える砂浜にも足を運びました。

ただ、天気が悪く時間もなかったので

残念ながら「星の砂」を見つけるには至らず……。

 

私の方は、砂浜近くの岩場に

シギ・チドリの仲間を多数見つけました。

色からしてムナグロキアシシギのように見えます。

いずれも、関東では比較的メジャーな旅鳥ですね。

渡りのシギチにとって日本はあくまで中継地点なので

(過去にセイタカシギが谷津干潟で営巣したケースもありますが)

関東以外にも色んな場所にバラけるみたいです。

 

 

 

 

 

野生化したバリケン

なぜか帰りの船が停泊する港に来ていました。

人馴れしているのか、逃げる様子がありません。

 

……そういや檜町公園のノバリケン

まだ元気にしているんだろうか?

 

 

 

 

 

 

ここからは3日目の西表島の記録になります。

と言っても、滞在時間的には竹富島以上に余裕がなかったので

かなり駆け足で移動する形となりました。

 

ビーチの砂は非常に柔らかく(?)

足が沈みやすいので、開放的で心地よいのですが

逆に歩き回るには結構苦労しました。

イカの骨(というか甲)が漂着していましたので

一応撮影しておきました。(ちなみに残骸になってもイカ臭い)

 

 

 

 

 

「ちゅらさん」の予告的なシーンを狙ったのですが

なかなか上手くはいきません(汗)

 

一応、ヤドカリが歩いていたのは

確か画面左下辺りだったはずなので

構図は間違っていないと思いたいです。(;^_^A

 

 

 

 

 

ビーチに漂着したポリ容器については割愛するとして

2頭の青いチョウが海水を飲みに来ていました。

右側は関東でもお馴染みのアオスジアゲハですが

左側は明らかに模様が違います。

 

 

 

 

 

正体はミカドアゲハ。南方系ですが、

本州でも中部・近畿以南では割と普通に見られるとのこと。

関東ではまず滅多に見られないそうですが

上記のリュウキュウムラサキに次いで

本ブログで新顔登録できる可能性のあるチョウと言えます。

 

 

 

 

 

これはスナガニ

(正確にはミナミスナガニ?)

ミカドアゲハのいたビーチで

結構な数に遭遇しました。

 

 

 

 

 

正面から見ると、非常に眼力(?)を感じます。

このスナガニは見た目のインパクトはもちろん

非常に動きが素早いという特徴を持っています。

上記の通りこの砂浜は足が埋まりやすいので

走って捕まえようとしても簡単に逃げられてしまいます。

 

関東の場合、カニの観察・撮影となると

ほとんどは岩場やタイドプール、あるいは干潟になりますので

材木座のキンセンガニのような例外もいますが)

砂浜を高速で走るカニというのは

それだけで非常に強く印象に残りました。

 

 

 

 

 

その後は、マングローブ林の観察ツアーへ。

約1時間くらいかけて、入江周辺のマングローブを

船長さんのガイドの下、船で巡りました。

ちょうど潮の条件が良く晴天だったので

かなり奥まったエリアまで見に行くことができました。

 

話題のイリオモテヤマネコなどは

こうした密林よりも遥か奥

人目につかない山奥で暮らしているものと思われます。

(一応民家周辺での目撃情報もあるそうですが)

 

 

 

 

 

船で移動中、マングローブの林縁で

何度か遭遇したアオアシシギ

こういう関東でお馴染みの生きものに離島で会うと

ちょっとだけ嬉しくなります。

 

 

 

 

 

ミサゴが、ダツと思われる魚を持って移動中。

以前にもこれに近い光景を見たことがありますね。

 

 

 

 

 

ツアー中に船長さんから見せていただいたもの。

よくわからない「棒」という感じですが

実はコレがマングローブの種だったりします。

 

そもそもマングローブというのは俗名みたいなもので

しかも色々な種類が存在するらしいのですが

関東ではその生態を学ぶ機会がほとんどありません。

最近は保護活動も進められていると聞きますし

根元が水に浸かることによって複雑な環境を生み出し

生きものの暮らす場を生み出すことは想像できます。

なんにせよ沖縄県の象徴みたいなものですので

今後も末永く残り続けてもらいたいものです。

 

 

 

 

 

石垣島に戻る船に乗る直前

リュウキュウツバメに遭遇しました。

本土にいる無印のツバメと違って

基本的には留鳥のようです。

 

喉元の色などがツバメと異なるので

見分けるのはそんなに難しくないかも?

 

 

 

 

 

最後に、何となくポケGOを開いたら

南西諸島限定のヤツが出てきました。

ちなみに台湾でも以前捕獲しています。

(バトルで使えるかというとまた別問題ですが)

 

その後、石垣島に戻って飛行機で沖縄本島へ。

4日目・5日目は本当で過ごしましたので

そちらは最後の「沖縄本島編」で近日お送りします。

 

 

 

 

<その3・沖縄本島編に続く>

 

 

 

 

 

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