首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

11月後半の戸田市内です。

前半の記録は以前にUPした通り。

雑誌の仕事(12月初旬が〆切)がひと段落つき

缶詰め状態から解放されましたので

お昼から市内をぶらりと散策しました。

 

後谷公園には、マガモが(恐らく)5ペア来ています。

今年は今のところヨシガモはいないようです。

マガモの数がグンと増えたことで

依然として温暖になることはあるものの

着実に冬が近づいてきているのを実感させられます。

 

 

 

 

 

アオサギハシブトガラスが同居。

特に互いに関心はないようです。

(まあ、食事がカブることも基本ないでしょうし)

 

 

 

 

 

 

花壇でもジニアやサルビアなどの

夏花の姿はほぼ見られなくなり

キンギョソウやパンジー&ビオラなど

冬の花に植え替えられています。

 

この手の植物はあまり蜜源にはなりませんが

そもそも真冬はほぼ昆虫も動かないので

問題はないのでしょう。

(ただし蜜が全くないわけではなく、チョウが来ることもある)

 

 

 

 

 

いわゆる雪虫(トドノネオオワタムシ)

11月中旬に入った頃から

戸田市内でもパラパラと飛ぶようになりました。

飛んでいるところをキャッチし、手の上に。

珍しく長時間止まっていてくれたので

かなり細部まで撮影することができました。

私の毛穴と皴まで拡大されてしまいましたが

 

 

 

 

 

食草 カタバミを訪れたヤマトシジミ

彼らは成虫越冬はできないため

そろそろお別れかもしれません。

 

ただ、カタバミの葉をチェックすると

幼虫の姿を見かけることはあるかも。

 

 

 

 

 

こちらは無印のカタバミではなく

イモカタバミで吸蜜中のウラナミシジミです。

こちらの方が発生時期がヤマトryより遅いため

もう少し姿を見る機会があるかもしれません。

 

 

 

 

 

こどもの国という施設にて(横浜にあるアレとは無関係)

周囲はほぼ住宅街なのですが

植え込みにオオカマキリが現れました。

 

11月上旬に撮影したオオカマキリも

この近くで撮ったものですので

どこかに繁殖スポットがあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

自然の草原だけでなく、

こういう街中のちょっとした草地にも

カマキリやバッタがいることはあります。

ちょうどここは子供たちのための教育施設ですし

ぜひ、敷地内を歩きながら

こういう生きものを探してもらいたいものです。

(もちろんハチが出現することもありますが)

 

 

 

 

 

新曽川にて、護岸に貼りついた藻らしきものを

嘴で削り取って食べるオオバン×2。

この運河は頻繁に水位が上下しますので

水面下で繁殖した藻が露出することがあり

これが彼らの貴重な食事になっているようです。

(潜らなくてよいので食事がしやすい模様)

 

 

 

 

 

戸田公園のボートレース場へ。

おっと、今回はヨシガモたちも

こちら側の岸辺に来てくれていました。

 

 

 

 

 

ヨシガモをクローズアップ。

すでにエクリプスは抜けていました。

この時点では3つがい見かけましたが

今後どのように推移するかが気になるところです。

 

また、春までしばらく

長いお付き合いになりそうです。

 

 

 

 

 

手すりの上に鎮座するスズメ

作り物っぽいですがちゃんと本物です。

珍しく1羽だけで長時間佇んでいました。

 

 

 

 

 

鮮やかに紅葉したモミジバフウ

葉だけでなく実まで赤く染まっていますね。

これはなかなかの見ごたえ。

 

 

 

 

 

今話題の映画。そういえば滋賀県の方でも

良い意味でこれの反響がデカいらしい。

 

 

 

 

 

 

皇帝ダリアにはキンケハラナガツチバチ(左)が、

センダングサにはニホンミツバチ(右)が飛来。

こういう光景があとどれくらい見られるのか

気になるところですが、ミツバチの方は普通に

成虫越冬するので、今後も陽が出て暖かくなれば

真冬であろうと出てくる可能性は十分あります。

 

何を隠そう、今年最初に撮影した生きものも

ニホンミツバチでしたしね。(こちら参照

 

 

 

 

 

 

最後に、戸田駅前へ。

ちょうど野外フェスのようなイベントが開催されていました。

ついでに以前取材したBZ花壇にも足を運び

秋バラも撮影させていただきました。

 

先月発生した例の事件による緊迫した雰囲気はすでになく

少なくともこうして昼に見て回る限りでは

戸田市は至って平和です。そして、活気もあります。

 

 

 

 

 

この日のお昼です。もつ焼き定食。

これで800円程度というのは嬉しいところ。

 

 

 

 

 

【11/24 戸田市内で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、カルガモ、コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、マガモ、ムクドリ、ヨシガモ

昆虫類・・・アオクサカメムシ、ウラナミシジミ、オオカマキリ、オンブバッタ、キンケハラナガツチバチ、チャバネセセリ、トドノネオオワタムシ、ニホンミツバチ、ホシホウジャク、ヤマトシジミ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

 行先は「旧芝離宮恩賜庭園~浜離宮恩賜庭園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

昨年ミゾゴイの飛来で話題になった水元公園

今年も飛来しているという情報を入手しましたが

昨年と比べると時期的には遅れた気がします。

また、他にも珍鳥情報が出ておりましたので

〆切前の繁忙期ではありましたが

土曜日に足を運んでまいりました。

(ちなみに11月の講座の前日だったりしました)

 

写真はアカゲラ。森の中で出現しましたが

探すまでもなくカメラマンの数で

すぐ場所がわかりました(爆)

 

 

 

 

 

巣穴を掘っている模様。

過去、コゲラでは見たことがありましたが

アカゲラのこういうシーンは初めてです。

 

 

 

 

 

穴に入ってみたアカゲラ

光が足りなかったので色がイマイチ。

Photoshopでどうにかここまで加工しました。

当たり前の話ですがコゲラの穴より大きく

奥も深そうでした。

 

 

 

 

 

 

メタセコイア並木(左)と小合溜(右)。

この写真ではわかりにくいかもしれませんが

すでに大分冬のカモやユリカモメなどが来ています。

この先真冬になればもっと増えるはず。

 

 

 

 

 

ちょうどこの日はイベントが開催されており

キッチンカーなんかも多数出ていましたので

食うものには困りませんでした。

もつ煮込みをいただきます。

やや値が張りましたが、大ぶりなもつが多く

味も良かったので個人的には大満足でした。

 

まだそれほど寒くはなかったのですが

やはりこういう温まるものは有り難いですね。

 

 

 

 

 

水元公園のお約束

サギは、アオサギやコサギになることもあります。

 

 

 

 

 

今年春にタマシギを撮影した湿地。

まだこの日はセグロセキレイくらいしか

観察できませんでした。他の冬鳥はまだ来ていないのか

それとも隠れていて見えないだけか……?

 

来年に入ったあたりのタイミングで

また確認しに行きたいところです。

 

 

 

 

 

大量のタコノアシ

さすがにここまでくると植えたものだと思いますが

鮮やかな赤色は圧巻でした。

天気が悪かったため、その鮮やかな赤色が

50%くらいしか発揮できていないのが残念。orz

 

 

 

 

 

 

11月後期であれば、まだ昆虫の姿も

例年そこそこは残っている時期です。

特にウラナミシジミ(右)は暖かければ

12月まで出現しますしね。

 

左のセグロアシナガバチ

何気に初めて「顔」をくっきり撮れました。

そこそこの近距離ではありましたが

特にこちらに襲い掛かってくることはありません。

大半のハチはこんなもんです。

 

 

 

 

 

ジョウビタキのメス

いよいよ冬の訪れを感じますね。

 

 

 

 

 

で、件のミゾゴイがこちらです。

昨年と比べると距離が遠く、悪天候もあって

光が足りず、写りの方はやはりイマイチ……

一応目が撮れただけでもヨシとすべきか?

 

相変わらず動きは緩慢で、かつ警戒心が強いのか

なかなか表に出てこようとしません。

(その割には周囲に何十人いても平気そうでしたが)

近くにいたバーダーの方曰く「ミミズを食っていた」との

ことでしたが、残念ながら今回は撮影できず。

 

新顔というわけでもないので

ミゾゴイの張り込みはほどほどにして切り上げ

他の鳥を探しに移動しました。

トップの方で少し触れましたが

ミゾゴイ以外にも珍鳥が来ているという情報があり

どちらかというとこの日の目的は「そっち」だったり。

で、出現ポイントをウロウロしていたところ

ヤマガラの集団が現れ、その中に……↓

 

 

 

 

 

出た~と言いたいところですが

何でせっかくピントが合った時に限って

顔 を 振 る ね ん(闇)

 

動きが速く撮りにくい鳥だけに

顔さえちゃんと撮れていれば

大満足な写りになったかと思われます。

恐らく最近の中で一番悔しい写りです(泣)

何ですかこの貞子の呪いにかかったような顔は……。

 

 

 

 

 

 

その後、木の幹の隙間に

種か何かを挿し込むような姿や……

 

 

 

 

 

手前に出てくることもあったのですが

如何せん頻繁に居場所を変え

しつこいようですが天気が悪いので

なかなか真っ当に撮れません……。

 

 

 

 

 

でも一応、粘ったらマトモな写りでも撮れました。

(もちろん100点とはとても言えませんけど)

一般的なヤマガラと同じく、種を脚で押さえて

食べようとしているようでしたが

人に見られるのが嫌だったのか

この後種を持ってどこかに行ってしまいました。orz

 

……遅れましたが、これはベンケイヤマガラ

厳密にいうとヤマガラの変異個体らしく

種としては同じらしいのですが

まあ、細かいことは抜きとして新顔登録しておきます(汗)

 

遭遇率・・・1 (かなりの珍種らしい)

インパクト・・・3 (同種なのでサイズはほぼヤマガラ十同じ)

美しさ・・・4 (濃いオレンジ色の羽毛)

俊敏性・・・5 (頻繁に移動するので撮影者泣かせ)

知名度・・・2 (現在はバーダー間で話題)

 

変異種ということなので、一般のヤマガラと

交雑することもできると思われますが

その場合子孫にはこの色が受け継がれるのか

非常に気になるところです。

 

 

 

 

 

水元かわせみの里にて。

立てられた枝の先にちゃんと止まっています。

名前の通り頻繁にカワセミの出る場所ですが

こんなふうに施設内からわかりやすい位置に

出てきてくれるのは結構稀です。

 

 

 

 

 

窓ガラス越しにクローズアップ。

 

この日のバーダーの皆さんは

ベンケイヤマガラ、ミゾゴイ、アカゲラ、

リュウキュウサンショウクイ、キクイタダキなど

レア度の高い鳥に集中していらっしゃいましたので

必然的にカワセミの扱いは軽くなります……(;^_^A

30年くらい前だったらこんなことなかった気もしますが

それだけ数が回復していることの証とも言えます。

 

 

 

 

 

陽が傾き始めた頃、小合溜を再度確認しますと

カンムリカイツブリが複数見られました。

無印のカイツブリより多かった気がします。

 

 

 

 

 

数が多かったのは、やはりヒドリガモ

次いでキンクロハジロあたりでしょうか。

ユリカモメオオバンの数もなかなかのものです。

 

この撮影は11月中旬に行ったものなので

真冬すなわち1月以降にどうなるかが気になるところ。

上記の通り、年が明けたら時間を見つけて

再度足を運びたいと考えております。

 

 

 

 

 

【11/18 水元公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アカゲラ、オオバン、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カンムリカイツブリ、キジバト、キンクロハジロ、コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、スズガモ、セグロセキレイ、ダイサギ、ツグミ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ベンケイヤマガラ、マガモ、ミゾゴイ、ヤマガラ、ユリカモメ

昆虫類・・・アキアカネ、ウラナミシジミ、オンブバッタ、キタテハ、コバネイナゴ、セグロアシナガバチ、ダンダラテントウ、トドノネオオワタムシ、ナナホシテントウ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ハラビロカマキリ、ベニシジミ、ホシホウジャク、ホソメヒラタアブ

その他・・・アカミミガメ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

 行先は「旧芝離宮恩賜庭園~浜離宮恩賜庭園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

11月の「花をたずねて鎌倉歩き」に参加。

自分の講座の1週間ちょい前の話ですが

この日はイマイチ天候がよろしくなく

風が強く、気温もあまり上がりませんでした。

時期の割に寒くなると野鳥ですら動きが鈍りますので

もちろん昆虫などもってのほか。

いつも飛んでいるアキアカネやウラナミシジミも

全然見つかりません。

 

写真は、明月院近くで撮影したキセキレイ

集合時間前に散歩した時に見かけたのですが

その後、講座中に皆さんと通りかかった際にも

ほぼ同じ場所をウロウロしていました。

(さすがに同一個体と見て間違いないでしょう)

 

 

 

 

 

虫はほとんど動きませんでしたが

水中のカニは元気(?)な様子。

こんなところにもモクズガニがいることに驚かされますが

実は前にも撮影した記録があります。

 

 

 

 

 

こちらが明月院

アジサイの名所として知られていますが

当然この時期には花期が終わっています。

そもそもアジサイシーズンの明月院なんて

入苑までに1時間待たされるなんてこともザラですから

この講座で行くことはまずありません(汗)

 

ただ、秋はリンドウが非常にきれいです。

コケとの組み合わせがとてもよく調和しています。

 

 

 

 

 

 

リンドウのクローズアップ(左)と

センリョウの実(左)。リンドウについては

例年と比べるとやはり開花期は遅れ気味のようでした。

 

 

 

 

 

一方、明月院の境内には

イングリッシュガーデンのような花壇もあり

そちらではバラも開花していました。

他にもキク科を中心に色々と花が咲いていましたので

陽が出ていれば虫も飛んだのかもしれませんが

あいにく曇天で気温も低く、何か飛んでいる様子はナシ。

しかしそんな中でふと近くのケイトウに目を向ければ……↓

 

 

 

 

 

なんと、クダマキモドキがとまっていました。

秋になるとよく出てくるお馴染みの昆虫ですね。

花穂に摑まってジッとしています。

 

 

 

 

 

そのクダマキモドキが、こちらにも2匹

より念入りに探せばもっといたのかもしれません。

この日の講座中に初めて見た昆虫だったので

皆さんと一緒にしっかりと観察させていただきました。

 

 

 

 

 

切通しを通って、北鎌倉から鎌倉方面へ。

この手の地形はある意味で一番

「鎌倉らしい」と言えるかもしれません。

ただ、朝夷奈と違って川は流れていません。

 

 

 

 

 

葉の裏に隠れてジッとしている

ツマグロオオヨコバイの集団。

(微妙にキモいですがまあご愛敬)

 

冷たい風に曝される厳しい環境下では

こうして動かずにやり過ごすしかない模様。

ちなみにコイツらの食事は植物の汁なので

腹が減ったらその場で口吻を刺せばよく

そういう意味でも理にかなった休憩方法と言えます。

 

 

 

 

 

これは、歩道に出てきてしまっていた

やや大きめでずんぐりとしたフォルムの蛾。

調べてみたところ図鑑にも掲載されており

ミツモンキンウワバというヤガの仲間であることがわかりました。

 

遭遇率・・・2 (レア種ではないらしい)

インパクト・・・3 (地味だけれどそれなりに大きい)

美しさ・・・2 (見ての通りビジュアル面はイマイチ)

俊敏性・・・2 (あまり速くは飛べない様子)

知名度・・・1 (明日には名前を忘れています)

 

前回のムネアカセンチコガネと違って

非常に覚えにくい名前です。

まあ、知らなくても氏にやしないので

堂々と忘れてしまいましょう(爆)

 

アスファルトの上を這っていましたので

当然撮影する私も地面にヨツンヴァイン四つん這いになり

同じ目線の高さで撮影します。

講座参加中であろうとします。

他の参加者の皆さんも長い付き合いで既に慣れていらっしゃるらしく

全く変な目で見られることはありません(爆)

 

 

 

 

 

海蔵寺へ。ここはスギゴケが非常に美しく

低アングルからマンリョウと組み合わせて撮影してみました。

何となくスギゴケが低木に、それ以外の細かなコケは草原に、

そして奥のマンリョウが途轍もない大木(世界樹?)に見えて

一つの風景のように見えてくる気がします。

その場合、右側に位置する本物の大木は

さしずめ切り立った巨大な崖……といったところか?

 

高低差のあるコケを使うと

こういう小さな風景が生まれるのです。

 

 

 

 

 

解散後、御谷(おやつ)の方に行ってみると

葉の上にとまっているウラナミシジミを見つけました。

上記のツマグロオオヨコバイなどと同じで

やはりジッとしていて動きませんでした。

 

この一週間後の「首都圏生きものめぐり」講座では

晴天&20℃以上という気候に恵まれたこともあり

結構多くの昆虫が飛び回っていましたので

この日は非常に対照的だったと言えます。

ただ、荒天時も彼等は見えないところに隠れているだけで

死に絶えてしまうわけではないというのは重要。

天気さえよくなれば、すぐに活動を再開します。

 

 

 

 

 

 

鶴岡八幡宮には、すでに冬のカモが大分来ていました。

オナガガモ(右)はまだ気持ちエクリプス気味だったかも?

本格的にカモでにぎわうのは12月以降なので

引き続き鎌倉訪問時には様子を見ておきたいと思います。

 

 

 

 

 

昼食には生しらす丼をいただきました。

湘南の名物ということもあり

小町通りでは何店舗か取り扱っていました。

(季節ものなので時期を外すとまず食べられませんが)

 

以上、10月の鎌倉中央公園での講座時と比べると

やはり大分生きものの数は減っていましたが

それでもモクズガニや新顔の蛾など

面白い出合いはあったので充実していた気がします。

なお、今日からちょうど一週間後が12月の講座になります。

今年最後の鎌倉散策、楽しみにしております。

 

 

 

 

【11/11 鎌倉市内で撮影した生きもの】

鳥類・・・イソヒヨドリ、オオバン、オナガガモ、カルガモ、キセキレイ、シジュウカラ、トビ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アオバハゴロモ、イセリアカイガラムシ、ウラナミシジミ、クダマキモドキ、ツマグロオオヨコバイ、ミツモンキンウワバ、ヤツデキジラミ、ワカバグモ

その他・・・モクズガニ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

 行先は「旧芝離宮恩賜庭園~浜離宮恩賜庭園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

雑誌の締め作業に追われて尻に火がついていますが

先週日曜(11/19)に開催いたしました

講座「首都圏生きものめぐり」のレポートを

こちらに掲載させていただきます。

 

今回は秋の神代植物公園を散策しましたが

いつもと違い、昼食込みのロングタイムで実施。

時間をたっぷりと取ったので、本園、分園、

そして深大寺周辺と余裕をもって歩くことができました。

 

この日は毎年恒例の菊花大会の最終日。

全体的に秋の花の開花期が遅れたため

ちょうどこの日が神代花車(写真)の

最盛期だったように感じます。

少なくとも、この2週間前(11/4)に

現地を視察しに行った時と比べると

明らかに「見頃」であったという印象です。

この辺りの見頃は今後年々ランダムになりそうなので

その都度気象情報や傾向を読みながら

私たち一人ひとりが推測するしかなさそうです。

 

 

 

 

 

正門近くで唐突に出現したオオカマキリ

菊の展示棚に乗っかっていて

スタッフの方が困っていらっしゃいましたので

一言お断りして捕獲(もちろん素手で)しました。

 

今回の講座はある意味でカマキリが

メインターゲットみたいなものでしたので

スタート直後に一つ「目標」を

達成してしまった感があります。(;^_^A

 

 

 

 

 

しかしまあ、この日は晴天でしたね。

遠方の富士山がくっきりはっきり見えました。

気温も晩秋にしては高く、20℃以上に。

昆虫の「出」が良かったのもこのためです。

 

 

 

 

 

ハギ園の近くに開花していたイソギク

花粉を食べに来たのか、ツユムシの姿を確認できました。

花粉は葉よりも栄養豊富だと聞いたことがあります。

 

 

 

 

 

深大寺にて、突然目の前に飛んできたので

素手で捕獲して見せました。ウラギンシジミです。

翅を開いていないのでわかりにくいですが

これはメス。もちろんオスとの違いについても

しっかり解説させていただきました。

 

 

 

 

 

 

神代植物公園 本園にて。

大温室(左)にも入りましたし

ジュウガツザクラ(右)も観賞しました。

大きな公園ですが、歩くポイントを把握しておけば

1時間ちょいくらいで全エリアを歩き切ることもできます。

 

なお、生きものが発生しやすいのは

ハギ園と入口近くの池周辺。

バラ園にもちらほらと飛んではいますが

バラはほとんど蜜源としては働いてくれず

むしろダリア園の方が虫を呼んでくれています。

(ただし、バラに来るハチの姿もありました)

 

 

 

 

 

本園散策後、分園に向かう前に昼食をとりました。

せっかくなので深大寺そばのお店へ。

11:30くらいにお店に入れたので

あまり混雑はしていませんでした。

これが12時回ってしまうと大変なことになるので

早めに入ったのは我ながら英断でした。(;^_^A

 

 

 

 

 

食後はまず水生植物園へ。

ミゾソバやツリフネソウなどの秋の花が

まだこの時点では多数残っていました。

(本来の花の最盛期は9~10月くらい)

本園と違って「植栽」はほとんどされておらず

元々の自然を見せているようなエリアなので

昆虫・野鳥の出現率も高くなります。

 

アオジの声らしきものは聞こえましたし

視察時に実際写真も撮っているのですが

残念ながらこの日は姿を見せてくれませんでした。

 

 

 

 

 

指にとまるアキアカネ

何故私にばかりやたらとまるのかは不明。

飛び回っているルートに指を出すと

自然とこういうシーンが多くなる……みたいな感じ。

 

当たり前ですが、右手にとまらせてしまうと

自分では(カメラでは)撮影ができないので

マネしたいのであれば左手を使いましょう。

 

 

 

 

 

おっと、池の中にドジョウの姿が。

水質が適しているのか、複数見かけました。

 

 

 

 

 

これはチョウセンカマキリ

ほんの少しだけですが、鎌の付け根の

赤い部分が覗けています。わかりますか?

 

ちなみにこの水生植物園ですが

他のスポットと比較して明らかにチョウセンryの

出現率が高く、この日はかなりの数の

卵のうを確認しております。

 

 

 

 

 

なお、この橋げたの卵のう

チョウセンカマキリのものなのですが

実は私、2週間前の視察の際に

ちょうど「産卵」しているシーンを観察しております。↓

 

 

 

 

 

これがその視察時(11/4)に撮影した写真。

まだ産卵を始めた直後のチョウセンカマキリです。

(まだ半分くらいしか産んでいません)

この後、終わるまでには結構時間がかかりまして

この状態から「産み切る」までに

最低でも2時間くらいはかかっていたようでした。

当然、産み始めたのはもっと前になりますので

産卵にかかる時間を計算すると……さて、どのくらいになるのか?

 

 

 

 

 

産卵中の卵のうを可能な限りクローズアップ。

卵そのものは細長い楕円形をしており

よくよく見るとその形らしきものがわかります。

それを包む卵のうは、産卵直後は泡のように柔く

時間経過に伴って固まっていきます。

 

 

 

 

 

産卵後のチョウセンカマキリ。

ちょっと別の場所を散策している間に産み切っていたので

いつ産卵が終わったのかは定かでありません。

(さすがにここで何時間も待ち続けるのは酷なので)

 

カマキリの産卵シーンは大分久しぶりに見た気がします。

最後に見たのは、それこそ子供の頃だったんじゃないかと。

欲を言うなら講座の日に産卵してほしかったですが(爆)

視察時に産んだ卵のうがそのまま残っていたのを

紹介できたのは嬉しいことです。

 

 

 

 

 

ちょうど最盛期だったツワブキ

チャバネセセリ(左)やキタキチョウ(右)など

多くの昆虫に蜜を提供する晩秋の花です。

東京駅の丸の内駅前広場など

最近は都心部でもよく植えられていますので

恐らくは東京の生物多様性向上に

結構貢献しているかと思われる植物です。

 

 

 

 

 

おなじみ、ウラナミシジミも飛来していました。

……今年はいつ頃まで見られるんだろうか?

(意外と年明けまで粘ったりして)

 

 

 

 

 

 

ちなみにこれは視察時の記録です。

ハギの花でウラナミシジミが産卵しており

ちゃんと卵も確認しました。

……でもここで孵化したとしても

恐らく冬越しはできないんだけどなぁ(爆)

 

 

 

 

 

寿命が尽きかけていたと思われるクロスズメバチ

深大寺で頼りなく足下を歩いていたので

ひとまず救助して近くに移動させてやりました。

当然、ハチなので毒針も持っているのでしょうが

まあオオスズメバチというわけでもありませんし

敵意はなさそうだったので。とは言ってもこの状態では

命が尽きるのも時間の問題だったかもしれません。

 

 

 

 

 

アカスジキンカメムシの幼虫

なぜか一部のカエデの木に多数来ていましたが

ここで樹液を吸っていたのかどうかは微妙。

成虫の美しさには定評がありますので

然るべきシーズンに来ればあの姿を

高確率で堪能できる……のかもしんない。

 

 

 

 

 

知らない甲虫(爆)

すみません、図鑑でも全く同定できていません。

もしわかる方いらっしゃいましたら

そっと教えていただけますと幸いです。<(_ _)>

 ▼

Facebookにて詳しい方に助言をいただきまして

ムネアカセンチコガネという種であることがわかりました。

 

遭遇率・・・1 (かなりレア度が高い模様)

インパクト・・・2 (色は目立つが本家センチコガネより小型)

美しさ・・・3 (オレンジ色が鮮やか)

俊敏性・・・3 (手に乗せるとすぐ飛んで行ってしまいました)

知名度・・・2 (レア種ゆえか昆虫ファンにはそれなりに知られている模様)

 

これまで撮ったことがなかったことからもわかる通り

そう簡単に会えるような甲虫ではない模様。

それゆえか実はまだ生態には不明な点も多く

他のセンチコガネのように糞を食べるのではなく

植物の菌根菌を食べるタイプなのだそうです。

写真の個体はメス。オスには角があるのだとか。

 

なお、コイツを見つけた場所は

決して極端に自然度が高いとは思えない場所です。

まあ、芝生広場やゴルフ場に出るという記述もあるので

それ自体は決してイレギュラーではないようですけどね。

 

情報提供いただきました方、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

最後に、植物多様性センターを散策。

もう大分日が傾いていたので

気温も下がり始め、昆虫の出も悪くなっていました。

 

 

 

 

 

それでも、草むらをかき分けてみると

ショウリョウバッタモドキの姿が。

 

 

 

 

 

ヤツデの葉の裏には、ヤツデキジラミの姿も。

これだけの小さい昆虫なので、前情報がなければ

恐らく知らない人はスルーしてしまうはず。

 

2年前の初撮影以来、ヤツデを見かけると

葉を引っ繰り返す習慣がついてしまいました。

実際、コンスタントに確認していると

そこそこの率でエンカウントしますし

他の小昆虫が一緒に見つかることもあります。

 

 

 

 

 

この日最後のカマキリは

アザミの花で待機するオオカマキリでした。

 

チョウにしろハチにしろ

蜜源に赴くのは命懸けということですね(汗)

 

 

 

 

 

最後に、ここ数年では一番早く見た気がするツグミです。

(最近は年明けにならないと見られないことも多いので)

彼らのライフサイクルにも何かしら変化が生じているのか?

これからのバードウォッチングシーズンにおいては

その辺も随時チェックしていきたいところです。

 

以上、お天気にも恵まれまして

なかなかに充実した講座になった気がします。

ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

【11/19 神代植物公園の講座で撮影した生きもの】

鳥類・・・カルガモ、シジュウカラ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、メジロ

昆虫類・・・アカスジキンカメムシ(幼虫)、アキアカネ、アジアイトトンボ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、オオカマキリ、オンブバッタ、キタキチョウ、キンケハラナガツチバチ、クダマキモドキ、クロスズメバチ、コバネイナゴ、シマアメンボ、ショウリョウバッタモドキ、セイヨウミツバチ、ダンダラテントウ、チョウセンカマキリ、ツマグロヒョウモン、ツユムシ、ナナホシテントウ、ヒナバッタ、ベニシジミ、ホシホウジャク、ホソメヒラタアブ、ムネアカセンチコガネ、ヤツデキジラミ、ヤマトシジミ

その他・・・ドジョウ、メダカ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

 行先は「旧芝離宮恩賜庭園~浜離宮恩賜庭園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

今年に入り、雑誌の仕事の関係で

世田谷区の取材を続けてきた私ですが

プライベートで遊びに行くことはあまりなかったため

一日がかりで出かけてまいりました。

もちろん世田谷区全体を歩き切るとなると

到底一日では済みませんので

ある程度生きもの観察ができそうなところを絞り込み

まずは以前にも紹介しました目黒川緑道に向かいます。

 

上の写真は、渋谷駅から池尻大橋へ向かう途中。

大きな車道沿いのアベリアです。

目の前は高速道路と高層ビル街という

惑うことなき大都会なわけですが

普通にホシホウジャクやチャバネセセリなどが

蜜を求めて飛び回っていました。

 

 

 

 

 

 

10月末の目黒川緑道です。キバナコスモスを始め

秋の花が色々と開花していました。

前回の訪問時にもちらとお話しましたが

蜜源植物が非常に多く植えられていますので

チョウやハチを観察したいのであれば

世田谷区ではここが一番だったりします。

(後述のフラワーランドより効率的な可能性もある)

 

 

 

 

 

そうした小昆虫を狙ってか、トンボも出現。

竿の先端にアキアカネが止まっています。

ここを縄張りにしているのでしょうか?

 

 

 

 

 

ローズマリーで吸蜜するニホンミツバチ

どこか近くに巣があるのでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

カラミンサという花で吸蜜するウラナミシジミ(左)と

アメジストセージにやってきたナミアゲハ(右)。

ちなみに、どちらの植物もシソ科の仲間です。

ラベンダーなんかも同じくシソ科ですが

あの系統の植物は昆虫を呼びやすいようです。

(ついでにローズマリーもシソ科です)

 

 

 

 

 

 

キバナコスモスも相変わらず優秀な蜜源。

(左:キンケハラナガツチバチ 右:ヒメアカタテハ

ハチの方は、あの長い腹部を上手く使って

花にしがみついているように見えました。

別にこのためにこういう形に進化したわけでは

ない……とは思いますが……。

 

 

 

 

 

ご一緒するウラナミシジミセイヨウミツバチ

ちょっと珍しい光景かもしれない?

近くにアオスジアゲハも来ていましたが

さすがに大きなアゲハと一緒では

他の昆虫も食事などしていられないでしょう。

 

 

 

 

 

 

その後、池尻大橋駅から田園都市線に乗車し

用賀駅で下車。そこから徒歩で砧公園へ。

この砧公園が世田谷区で最も大きい公園であり

バードサンクチュアリなんかもあるのですが

まだこの時期は野鳥の観察には適しておらず

加えて草むらや花壇といった虫の来やすいスポットが

ほとんどないため、公園面積に反しまして

実はあまり「生きものめぐり」には適していません。

 

一応、野鳥の観察小屋近くに花壇があったので(左写真)

そちらは確認しましたが、出てくる昆虫は

上記の目黒川緑道とほぼ同じであり

あちらの方が数は多かったように感じました。

 

 

 

 

 

砧公園は一通り回るのみに留めて

近くにあるフラワーランド(←これが正式名称)へ。

名前の通り色々と花の咲く公園であり

結構しっかり植栽管理をされている割には

入園料などを一切徴収していませんので

面積は広くないものの、昆虫を探したいのであれば

ここで張り込みするというのもアリでしょう。

 

ちなみに夏に取材でここを訪れた際には

あのオオセイボウが一度出現したりもしました。

まあ、撮る前に逃げられましたが(爆)

 

 

 

 

 

 

ブルーサルビア(左)と、まだ花の残っていたクズ(右)、

それぞれにウラナミシジミが飛来していました。

もちろん、この他にも蜜源となる植物が多く

チョウやハチの姿をよく見かけました。

 

 

 

 

 

そうした虫を狙っているのか

シジュウカラが見晴らしの良い枝に……。

人にとっては観賞用のフラワーランドも

弱肉強食の自然の営みの場というわけです。

 

 

 

 

 

 

続いて等々力渓谷へ。

ただ、行って初めて気づいたのですが

渓谷内の遊歩道でどうやら倒木があったらしく、

残念ながら一部が立入禁止になっていました。

(少なくとも等々力駅の目の前にある階段は封鎖されていました)

 

仕方ないので、渓谷に隣接する日本庭園まで

一般道を歩いて移動しました。この庭園より下流は

普通に歩けましたので、そちらを通って

二子玉川方面へと向かいます。

 

ちなみに右は、日本庭園で見かけたオオカマキリ

ツツジの上でジッとしていました。

 

 

 

 

 

日本庭園に植樹されていたカキには

キタテハやアカボシゴマダラなどが来ていました。

写真だとわかりにくいですが、

キタテハのとまっている実は熟れ過ぎており

木に生った状態でありながらすでにほぼ腐っています。

それこそ、チョウが口吻を挿し込めてしまうくらいに……。

 

カキの実は現在クマ関連のニュースで

都市進出したクマのエサになることで話題になっていますが

こうした昆虫やメジロなどの糧にもなっています。

 

 

 

 

 

 

等々力渓谷を下りきり、多摩川の河川敷へ。

ここから二子玉川方面へ歩いて進みます。

道中ではトノサマバッタ(右)などを見かけました。

大分前にはアオダイショウに遭遇したこともありますし

結構自然度は高いようです。

 

 

 

 

 

玉川高島屋の屋上庭園へ。

大分日が傾いて涼しくなっていたためか

飛んでいるチョウやハチの姿は見なくなりました。

花数は多いので、もっと早い暖かい時間帯であれば

色々観察できるような気がします。

 

なお、近くにヤツデが植えてあったので

ヤツデキジラミでもいないかと

葉っぱを裏返してみたのですが……↓

 

 

 

 

 

!?

 

最初に見た時は、何なのか全然わかりませんでした。

虫の卵か、それでなければカビやキノコの類か……?

いずれにしても見たことのない物体だったので

後で色々検索を駆使して識別してみましたところ

外来種のカイガラムシの仲間であることが判明。

ルビーロウカイガラムシというそうです。

 

遭遇率・・・1 (近年はほぼ駆逐されたと聞きます)

インパクト・・・2 (色のせいでよく目立ちます)

美しさ・・・2 (色は確かにルビー色ですが……)

俊敏性・・・0 (……だろ?)

知名度・・・1 (数が少ないので外来種としての知名度も低い)

 

 

今回が初顔合わせであることからもわかる通り

外来種ではありますが、ほとんど問題にならないレベルで

現在では目にする機会が少ないと聞きます。

どうも明治時代に日本に入ってきたらしく

しばらくは農業害虫として猛威を振るったらしいのですが

海外から持ち込まれたとある寄生バチ(これも外来種)によって

ある時一気に数が減ってしまったのだとか……。

 

まあ、数奇な運命をたどったと言いますか

紆余曲折を経て、今では関東方面だと

ほとんど目にする機会がないみたいです。

 

ただ、ここのヤツデには結構付着していたので

総合案内に報告しておけばよかったか?と

後でちょっとだけ後悔しました(汗)

 

 

 

 

 

最後に、近くの兵庫島公園へ。

世田谷区の南西端付近に位置する

多摩川河川敷の公園となります。

広い芝生広場を中心に、所々に植え込みや藪がある

見方によっては「サバンナ」のような環境です。

 

 

 

 

 

芝生広場は草丈が低いので

昆虫の類はほとんど見られませんが

藪に目を向けるとセンダングサなどが開花しており

そちらにはヤマトシジミ(写真)などが飛来していました。

 

 

 

 

 

そして、オオカマキリも健在です。

小島のように点在している藪が

身を隠す場所や食事処として機能していることがわかります。

 

ちなみに芝生広場の方もハクセキレイがウロウロしており

時折何か啄んでいましたので、ブログで紹介することのない

もっと小さな昆虫は生息しているものと思われます。

 

 

 

 

……以上、随分色々と移動しましたが

目黒川緑道とフラワーランドはなかなか収穫も多く

あまり望ましくはないですが新顔も登録できたので

充実した1日となりました。

いずれは世田谷でも講座をやってみたいものですが

その際は今回のようにあちこち移動するわけにもいかないので

ある程度エリアを絞り込む必要がありそうです。

 

 

 

 

 

【10/28 世田谷区内で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソシギ、カルガモ、カワウ、シジュウカラ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオモンイトトンボ、アカボシゴマダラ、アキアカネ、アメンボ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、オオカマキリ、キタキチョウ、キタテハ、キンケハラナガツチバチ、スジグロシロチョウ、セイヨウミツバチ、チャバネセセリ、ツマグロヒョウモン、トノサマバッタ、ナミテントウ、ニホンミツバチ、ヒメアカタテハ、ベニシジミ、ホシホウジャク、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ルビーロウカイガラムシ

その他・・・アカミミガメ、メダカ

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

 行先は「旧芝離宮恩賜庭園~浜離宮恩賜庭園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。