全部「とうふ」に持っていかれた話(御岳山) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前回訪問した時はまだ自生地に入れなかったのですが

恒例の「レンゲショウマまつり」は今年も開催。

8月後半の丁度いいタイミングを狙い、御岳山に行ってまいりました。

 

 

 

 

 

関東随一のレンゲショウマ自生地として知られますが、

そもそもここ以外に関東に自生地があるんだろうか?

私が知らないだけなのか、それとも本当に消えているのか……。

 

 

 

 

 

花数については、私の撮った歴代の御岳山の記録の中でも

最も多かったのではないかと思われます。

昨年は遅すぎてコレの半分くらいしか見られませんでしたから(汗)。

 

例年と比べると、花期は少し後ろ倒しだったとの話。

7月に曇天続きだったのが影響しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

自生地内に生えるその他の山野草。

ソバナ(左)とヤマジノホトトギス(右)です。

ややこしいですが「ヤマホトトギス」ではありません。

花の形がちょっと違うらしいのですが……。

 

 

 

 

 

ちょっと江の島を彷彿とさせる街並み。

さすがに観光客の数は例年より少なめですが

それでも過疎ってはいませんでした。

 

レンゲショウマのシーズンが一番の書入れ時でしょうし

変に店を閉めたりしていなかったのは安心しました。

あとは紅葉シーズンになると登山客も増えるのでしょうが

如何せん私は山野草目当てで紅葉は撮影対象外ゆえ、

多分来年の春(カタクリの時期)までしばしのお別れです。

 

 

 

 

 

登山ルートに入ると、それなりに人の姿が。

高木に覆われているので直射日光が当たりにくく

それに加えてせせらぎが常に隣にあるので

真夏と言えどもこのルートは涼しく、比較的歩きやすいです。

あとは飲み物と塩分さえ十分に確保していれば安心。

 

 

 

 

 

 

小川にはサワガニ(左)が生息していますが

右のこれは……一体何なのか? カゲロウとかの類の幼虫でしょうか?

 

恐らく以前小耳にはさんだ「ざざむし」というものではないかと。

ザーザーと水が流れる川の上流域に暮らすそうで

一部の地方では食用にするとか何とか(汗)。

最初にこれを喰おうと考えた奴余程飢えてたんだろうな

 

 

 

 

 

 

カミキリムシの類は、

アカハナカミキリ(左)とヨツスジハナカミキリ(右)に遭遇。

右種はこの時期ですとあちこちのタマアジサイで見かけるのですが

今回はちょっと少なめでした。ピークを外したか?

 

 

 

 

 

意外と花の大きいフシグロセンノウ

こういう山中でなければまず自生している姿は見られません。

そして、最初に御岳山を訪れた時と全く同じ場所で

毎年花を咲かせているという、何気にすごい株だったりします。

 

 

 

 

 

これは……何だろう? 初めて見た気がします。

ラショウモンカズラとかによく似た形ですが

色が違いますし、アレはこんな真夏に咲く花じゃありません。

もしわかる方いらっしゃいましたら教えてください。<(_ _)>

 

 

 

 

 

タマガワホトトギスを、滝をバックに。

 

 

 

 

 

何気に初めて撮影できた

ジガバチジガバチらしいことをしている場面。

 

イモ●シは苦手ですし私以外にも生理的嫌悪感を覚える人が多いので

Photoshopで「ぼかし」を入れようかとも一瞬考えたのですが、

それやると何しているシーンかわからなくなってしまうので、そのまま。

 

既に麻酔済みらしく、イ●ムシは微動だにしません。

あとは巣穴に持ち込まれて幼虫の餌になるのみです(汗)。

 

 

 

 

 

 

カラスアゲハ(左)とビロードナミシャク(右)。

右種は、先日埼玉県県民の森で初撮影した今年の新顔です。

誰の目にも美しく見える(であろう)カラスアゲハと違い

あくまで蛾ですし、色も美しいわけではないのですが

この稲妻のような模様に惹かれる人も少なくはない……はず。

 

 

 

 

 

蛾といえば、便所の壁に貼り付いていたやや大き目の蛾も。

オビガ(帯蛾)というそうです。

翅に帯があるから帯蛾……だそうですけれど、

他の諸々の昆虫に比べるとなんか安直なネーミング。

(そもそも翅に帯のある蛾なんて他にもいっぱいいるのでは?)

まあ、窓みたいな模様があるからマドガなんてのもいるし(汗)

 

遭遇率・・・2(希少種ではない)

インパクト・・・3 (サイズはやや大き目)

美しさ・・・2

俊敏性・・・3 (飛べばそれなりに早いはず)

知名度・・・2 (限りなく1に近い……)

 

あまり特筆するほどのこともない少々地味な存在ですが

一点だけ、日本にしかいない固有種であるという特徴があります。

ちなみに上記のマドガも地味ながら日本固有種だったり。

そう考えると心なしか愛着(?)がわいてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

下山中(もちろん徒歩)に見かけた

大型のカマドウマらしい昆虫。でも種名がわからない……。

かなりの跳躍力を誇り、これを撮った直後に消えました(爆)

 

 

 

 

 

 

下山後、前回同様に御嶽渓谷を歩きました。

御嶽駅から沢井駅まで歩くと丁度いい運動になりますし

渓谷の風景もまた一見の価値ありなので、時間があればどうぞ。

 

相変わらずカヌーの練習をしている方が多数見られましたが

この日は他にも色々とボートの姿を見かけました。

川幅や流れの速さなどがちょうど練習に合っているのかもしれません。

 

 

 

 

 

沢井駅近くにある「澤乃井園」に到着。

川沿いで飲食等も楽しめる、休憩にピッタリのスポットですが

本業は酒造メーカーらしく、日本酒も多数提供しています。

酒好きにはたまらんスポットかもしれません。

人によってはここと御嶽渓谷だけで1日たっぷり過ごせるかも?

 

 

 

 

 

で、帰りがけに食ったのがコレ。

「しそ味噌どうふ」なるもの。4切れの結構大きな木綿豆腐に

大葉の入った特製味噌をかけたのみのシンプルなメニューです。

澤乃井園に隣接する豆腐と湯葉の料理店が提供しているらしく

ちょうど小腹も空いていたし、値段もお手頃なので買ってみました。

 

食べてみると、これがとても美味かった。

木綿豆腐が私の好みの非常に弾力と歯ごたえのあるタイプで

(箸で掴んで切らずにそのまま簡単に持ち上げられるレベル)

木綿好きならばきっと気に入るはず。そんな粒子の荒い豆腐に

特製味噌が絶妙に絡み、文句なくおススメできる逸品となっています。

 

実はこの日、鳥にしても昆虫・動物にしてもイマイチ成果が挙がらず

レンゲショウマが多かったことを除けばハズレだったかと思ったのですが

(昨年(https://ameblo.jp/science-nakamura/entry-12520564371.html)が当たり過ぎたというのもある)

この豆腐を喰っただけで物足りなさが払拭されたほど。

 

これまで足を運んだ先々で現地ならではのものを食べてきましたが

もしかすると歴代で一番気に入ったかもしれません。

上記の通り安価ですし、足を運ぶ機会がありましたら皆様もぜひどうぞ!

http://www.sawanoi-sake.com/service/sawanoien

 

 

 

 

【8/22 御岳山で撮影した生きもの】

鳥類・・・キジバト、ツバメ、トビ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アカハナカミキリ、アシグロツユムシ、アブラゼミ、ウスバカゲロウ、ウスバキトンボ、エサキモンキツノカメムシ、エンマコオロギ、オオアメンボ、オオカマキリ、オビガ、カマドウマの仲間、キマダラセセリ、キンモンガ、クロヒカゲ、ザトウムシ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ジガバチ、シマアメンボ、ショウリョウバッタ、シロオビクロナミシャク、スジグロシロチョウ、ナミテントウ、ハナグモ、ヒシバッタ、ヒロードナミシャク、ホソメヒラタアブ、マダラカマドウマ、マメコガネ、ミンミンゼミ、ムシヒキアブ、ムネアカオオアリ、ヤマトフキバッタ、ヨツスジハナカミキリ、ワカバグモ

その他・・・サワガニ、ニホントカゲ

 

 

【8/22 御岳山で捕獲したポケモン】

イーブイ・・・1

カブルモ・・・1

キバニア・・・1

コイキング・・・1

コイル・・・1

ゴチム・・・1

ゴマゾウ・・・3

サイホーン・・・13

シェルダー・・・1

タネボー・・・1

ディグダ・・・2

ノズパス・・・1

パウワウ・・・1

ヒトカゲ・・・2

ヒノアラシ・・・3

マンキー・・・1

ユキカブリ・・・2

レディアン・・・1

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m