避けられない辛口採点表(秋ヶ瀬公園・ミドリシジミ撮影) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

無事にLANが繋がりましたので、いつも通りに記事をお送りします。

台湾は現在雨続きです(梅雨前線がちょうど島にかぶっている)。

取材はともかく、撮影がほとんどできないのが困りもの……。

 

 

 

5月27日、昨年と同様に朝から秋ヶ瀬公園にやってきました。

狙いはもちろんミドリシジミ。昨年より花の開花期が大幅に前倒しになっていることを踏まえ、

チョウなどの昆虫もまた前倒しに発生するのではないかと予測し、5月中に足を運びました。

 

 

 

 

 

田んぼの近くに生えていたヤセウツボ

葉緑素を持たず他の植物から養分を吸い取って生きる寄生植物

なおかつ外来種でもあります。そんなに頻繁に見かけるものではありません。

 

 

 

 

 

田んぼにて、カエルのいる風景

 

 

 

 

 

ここで遭遇するのはほとんどがトウキョウダルマガエルです。

側溝に目を向けると、数え切れないほどたくさん泳いでいます。

ごく一部を切り取ったに過ぎない上の写真でも、4匹確認できます(赤丸の中)

 

 

 

 

 

写真だとわかりにくいでしょうが、この日見かけた最大の個体です。

鼻先からケツの先まで約7~8cmはありました。

 

 

 

 

 

相変わらずゲッチョゲッチョと喧しいオオヨシキリは、ここの田んぼの常連。

多分、日本で最も口を開いているシーンを撮りやすい鳥だと思っています。勝手に。

 

 

 

 

 

 

ミドリシジミを求めて、公園西側の森の中へ。

右写真はクワの実です。黒いのは熟した状態。

こうなった実は非常に甘く、同時に酸味が抑えられるので食用として重宝されます。

高尾山編でUPしたキイチゴたちよりも甘いので、

屋外で糖分が欠乏して死にそうな時などには役に立つ……かもしんない(無責任)

 

 

 

 

 

以前にもUPした、浦和レッズの名を冠した赤いバラ。

すでにこの時期に満開期は過ぎており、花のない株もちらほら。

 

ちなみに2つ上の左写真は、レッズのサポーター向けのイベントの様子です。

サッカー関連のみでなく、畑作業の体験教室なんかも開かれていました。

 

 

 

 

 

懲りずにポケGOを起動してみましたが……少ない

ポケストップがあまりに少なく、そのくせポケモンは一応出るので

こんなところで狩りをしていたらボールがなくなるだけです(汗)

 

ボール残数がやばくなったところで大人しくサインアウトし、

本命であるミドリシジミ探しに専念します。↓

 

 

 

 

 

なお、この公園でミドリシジミを探すこと自体はとっても簡単。

ポイントと時期さえ外さなければ、超高確率で遭遇できます。

 

が、ご開帳シーンを写真に収めるとなると、かなりの苦行を強いられます。

前述の通り朝方や雨上がりには翅を開く頻度が高い(気がする)のですが、

それとて運に左右される面もあり、見れない時は本当に見れません。

この日も翅を開いたシーンを何回か撮れましたが、どれも満足いく写真とは言えず……。

以下、撮れたご開帳時の姿を、自己採点を交えてご紹介します。

 

 

 

 

 

1.30点

≪理由≫

ちゃんと翅を開いてくれなかったため。距離的には申し分なかったのですが……。

 

 

 

 

 

2.38点

≪理由≫

距離があり、かつアングルがお世辞にも満足とはいえなかった1枚。

人によっては1の写真の方がまだマシだと思うかもしれません。

 

 

 

 

 

3.50点

≪理由≫

多分メスだと思われるため。

数年前の初訪問時にも唯一撮れたご開帳がメスだったことがありますが、

人間ならともかくこのチョウはやはりオスの美しさあってこそなので、

アングル・距離(鮮明度)が良くても点は低くなってしまいます。

 

 

 

 

 

4.51点

≪理由≫

あまりに距離がありすぎてピンボケになってしまった1枚。

あと3メートル近ければ90点以上の写真が撮れただけに残念……。

 

 

 

 

 

5.57点

≪理由≫

間に障害物(葉っぱ)が入ってしまったため。おかげで焦点も微妙にぶれ、

満足のいかない写りとなってしまいました。

「場所を変えて撮れば?(ゲス顔)」と言われるかもしれませんが

勝手に園路を逸れて藪の中に入るわけにはいかず、致し方ナシでした。

 

 

 

 

 

6.70点

≪理由≫

距離・アングルはほぼ言う事ナシで被写体もオスだったのですが、

なぜか緑色の部分が極端に薄く、美しさに欠けた写真になってしまいました。

まあ、こればかりは個体差がありますのでどうにもならないのですが……(汗)

 

 

 

 

 

7.75点

≪理由≫

恐らくこの日最も距離・色・アングルが優れていた1枚。

前翅がほぼメタリックグリーンで

上の6と比べると明らかにヴィジュアル面では上といえます。

ただし、昨年撮ったほぼ完璧な1枚と比べると一部ボケているところが確認でき、

加えて翅を完全には開き切っていなかったため、どうしても消化不良になってしまいました。

 

 

 

色々考えて、過去最も自己採点の高い写真といえば……↓

 

 

 

 

 

 ※2017年6月撮影

やはり去年撮影したコレが一番良いですね。

点数をつけるなら、まあ96点くらいではないかと。

(前翅の微細な汚れ(キズ?)さえなければ100点満点だったはず)

去年のこの1枚があったために、今回はなかなか満足できなかったとも言えますね。

 

 

 

 

 

 

ちなみに自然度の高い秋ヶ瀬公園では、ミドリシジミを狙う捕食者も当然存在します。

シマサシガメ(左)が飛び回る成虫を襲うかどうかはやや怪しいですが、

ニホンカナヘビ(右)は間違いなく危険な天敵じゃないかと思われます。

 

上のほうにUPした翅を閉じているミドリシジミは、実は地面に降りていますので

地を這うトカゲの仲間などに襲われる可能性は十二分にあるでしょう。

 

 

 

 

 

肉食昆虫といえばジョウカイボンも該当しますが、

……おや?チョウジソウに首を突っ込んで、どうやら蜜を探しているようです。

今回調べて初めて知ったのですが、実はコイツ雑食性の気もあるようで

小昆虫だけでなく、こうして花の蜜を吸いに来ることもあるそうです。

 

となると、瀬上で見かけた花の上のアオジョウカイも純粋に蜜目当てだったのかも?

 

食べるものが1つに絞られず色々なものを糧にできる能力というのは

自然界で生き残る上でとても大きな武器になります。

山間部から平地まで、この時期あちこちでジョウカイボンを見かけるのは

そうした武器をもって広範囲への分布を成功させた証といえるのかもしれません。

 

 

 

 

 

ちなみにチョウジソウは、この公園でも当たり前のように生えています。

園路を歩いているだけですぐに見つかる所に、結構な大群落を作っています。必見。

 

 

 

 

 

最後に、小網代でも見かけたルリカミキリカトウカミキリモドキです。

毒物を分泌するらしいので、持ち上げたりはせず接写するだけに留めました。

と言っても、これを撮った段階ではまだルリカミキリだと思い込んでいたのですが(汗)

まあ、ミドリシジミと同じくメタリックグリーンな翅色はなかなかきれいです。

 

一応の成果は得られたものの、ご開帳撮り放題だった昨年と比べると

やはり未練が残る2018年のミドリシジミ探索。

個体数自体が減っているわけではなさそうなので、あとはタイミングと運次第か……。

 

なお、この後彩湖・道満グリーンパークにも行ったのですが

そちらは特筆するほどの収穫もなかったので完全に割愛します(爆)。

 

 

 

 

台湾にいる間に、あと1回くらい何か書きます(夜は比較的暇なので)。

 

 

 

 

【5/27 秋ヶ瀬公園~彩湖・道満グリーンパークで撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオヨシキリ、オナガ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、セッカ、ムクドリ

昆虫類・・・アオオサムシ、アメンボ、イオウイロハシリグモ、イチモンジチョウ、カツオゾウムシ、カトウカミキリモドキ、キアシナガバチ、キタテハ、キマダラカメムシ、クロイトトンボ、コアオハナムグリ、コシアキトンボ、コフキトンボ、ササグモ、サビキコリ、シオカラトンボ、シマサシガメ、ジョウカイボン、スジブトハシリグモ、ツチイナゴ、ツバメシジミ、ツマグロオオヨコバイ、テングチョウ、ナナフシ、ナナホシテントウ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ヒメギス、ヒメジャノメ、ベニシジミ、ミドリシジミ、モンシロチョウ、ユウマダラエダシャク、

その他・・・アメリカザリガニ、タニシ、トウキョウダルマガエル、ニホンカナヘビ

 

≪総括≫

相変わらず昆虫の数・種類共に豊富で、トウキョウダルマガエルも変わらずお元気な様子。

ただ、ミドリシジミ以外のゼフィルスが見られなかったのはやや残念でした。

彩湖は秋ヶ瀬公園に比べるとやや自然度が落ちますが、水場が多いので

トンボはこちらの方が観察・撮影しやすいかもしれません。

もっとも、本命のミドリシジミについては秋ヶ瀬で張り込みする方が遥かに得策ですが……。

 

 

 

【5/27 秋ヶ瀬公園~彩湖・道満グリーンパークで捕獲したポケモン】

アノプス・・・9

アリアドス・・・1

イシツブテ・・・11

エネコ・・・6

オタチ・・・1

オムナイト・・・12

カブト・・・9

キバニア・・・1

キリンリキ・・・1

コイキング・・・2

ココドラ・・・15

チルット・・・1

ナゾノクサ・・・4

フシギダネ・・・2

ホエルコ・・・2

ホーホー・・・1

ポッポ・・・1

マダツボミ・・・1

ヤミラミ・・・1

ラクライ・・・10

リリーラ・・・12

レディバ・・・1

ロコン・・・1

 

≪総括≫

岩系ポケモン量産キャンペーン期間中につき、かなり偏った結果に。

純粋な自然地と違って「まったく現れない」ということはないのですが

秋ヶ瀬の場合は上記の通り相変わらずやたらポケストップが少ないので

素直に生きもの探しに精をだすべきでしょう……前にも書いたかもしれませんが(汗)。

岩系でないラクライが妙に沸いたのは、巣に指定されていたからでしょうか?

そういった事前情報はなかったので、ちょっと気になります。

また、彩湖の方はそれなりにポケストップが設置されており、狩りの成果も期待できます。