今日は、文化の家で開催された「ながくて9条の会3周年のつどい」に

参加しました。


まずは、名古屋芸術大学の学長を18年勤め、現在は同大学の

名誉教授となっている大島修三氏の講演。

テーマは「ドイツのねばり強い草の根運動 原発からの撤退」です。


ドイツでは、1970年代から反原発の市民運動が行われてきました。

原発立地が予定されていた地方の村の農民や自営業者が中心となり

始まったものが、近隣の都市市民の共感を得て大きく展開することと

なったとのこと。このような運動の中で、政府や電力会社の主張する原発の

経済性と反原発派の主張する危険性の問題を国民が自ら考えるように

なりました。


反対の大きな理由は、

①事故の際の放射能汚染

②核廃棄物の無毒化の処理ができない。

(現在、どの国も無毒化する技術は持っていない)

③平常運転中の放射線漏れ

(3km近辺に住んでいる子どもの白血病が増加、そうでない地域の約倍ほど)


1979年の米国スリーマイル島原発、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発、

2011年の福島原発で見られた重大事故は、現代の科学技術は原発を

完全に制御できないことを証明しました。


メルケル首相が脱原発に動いた最大の要因は、福島の重大原発事故。

彼女は、福島の事故の翌日「脱原発」に言及しました。

ドイツでは2011年7月8日国会(参議院)で脱原発法が可決。


ドイツには原子炉が36基あり、

8基→現在完全停止

19基→今年中に止める

5基→2021年までに止める

4基→2022年までに止める

ということになっています。


福島の原発から半年も経たない内にこのように動いたドイツ、一方日本は

浜岡原発停止を決定しましたが、それ以外は具体的にどのようなことを

すすめているのかよく調べてみようと思います。


講演後は、尾張旭市在住のシャンソン歌手渡辺みかこさんの歌。

最後は、みんながよく知っている歌をみんなで5曲歌って今日のつどいは

終了しました。