ダウン症児のママはシンガーソングライター MIMOの「ギフト」な日々

ダウン症児のママはシンガーソングライター MIMOの「ギフト」な日々

ダウン症の愛娘の子育てと、シンガーソングライターとしての音楽活動を楽しんでいます。
みなさんが元気でやさしくなれる情報をお届けいたします!

このたび第33回一筆啓上賞で

住友賞を受賞いたしました。

ありがとうございました笑い泣き

 

で今日は

この受賞作と

それに込もっていた想いを

お伝えしたいと思います。

では参りましょう。

 

 

 

 

お題は「失敗と成功」。

 

 

正直、過去一難しかった。

最初は

「今年は見送ろうかな」

そう思ったほどだった。

 

でもふと気づいた。

 

成功の裏には、

数え切れない失敗や挑戦がある。

 

そう考えながら人生を振り返った時

真っ先に浮かんだのは

ダウン症のある愛娘あーちゃんとの

ある冬の記憶だった。

 

それがこの40文字になった。

 

 

ダウン症のある愛娘へ

 

指先のリハビリに費やしたのは、
四度の冬と結構な苺代。

ヘタ取り、上手になったよね。

 

 

 

あーちゃんは小さい頃

指先を使うことが少し苦手だった。

鉛筆を持つこと。

服を着ること。

ボタンを留めること。

健常の子なら何気なくできることも

あーちゃんにはなかなか難しかった。

作業療法もたくさん通ったし

家でも試してたんだけどね。

 

 

もちろん

いちごのヘタ取りも同じだった。

取れるはずもない。

でもあーちゃんは

いちごが大好きだった。

あたしはそこに目をつけた。

大好きなものなら

興味を持ってくれるかもしれないと。

 

 

だから私たち親子は

冬になるたびに練習した。

後ろから私が手を添えて。

まるで二人羽織みたいに。

 

 

最初は全然できなかった。

何度やっても難しかった。

 

 

でも

少しずつ。

本当に少しずつ。

 

 

一年。

二年。

三年。

そして四年。

 

 

ある日

あーちゃんは

当たり前のように

いちごのヘタを取っていた。

まるで最初から

できていたみたいに。

 

当時我が家を担当してくれていた

ヘルパーさんが

あーちゃんのその姿を見て

 

「あら、上手に取るのね」

 

と声をかけてくれた。

 

 

私は何気なく答えた。

 

「これ、ここまでくるのに

 四年かかってるんですよ

 結構イチゴ代かかってます笑い泣き

 

 

するとヘルパーさんは

とても驚いて

とても感動してくれた。

 

「そっかぁ。

 この何気ないヘタ取りは

 ママの四年の努力の結晶かぁ。

 なんか、感慨深いです‥‥」と。

 

 

そしてその時

私も初めて気づいた。

 

ああ‥‥

私たち

「頑張ってきたんだな」って。

 

もしあの日

ヘルパーさんがその一言を

かけてくれなかったら

いちごのヘタ取りは

「ただの日常」で

終わっていたかもしれない。

 

 

でも

彼女が見つけてくれた。

四度の冬を。

結構な苺代を。

何度も何度も失敗しながら

親子で積み重ねた時間を。

 

 

 

お題は「失敗と成功」だった。

私にとって成功とは

「いちごのヘタが取れるようになった」

それだけのことだけではない。

 

 

できないことに向き合いながら

諦めずに続けたこと。

その時間そのものだと思う。

 

 

住友賞をいただいて

真っ先に思い出したのは

あの日のヘルパーさんだった。

 

 

会えなくなって

久しくなったけど

もし今お会いできるなら

こう伝えたい。

 

 

「あの時、見つけてくださって

 ありがとうございました。

 あなたの言葉が

 この40文字を生みました。」と。

 

 

 

 

今も上手に食べています🍓

 

 

ちなみに受賞作品(左)は

こちらで購入可能です。

 

 

 

英訳までしていただいて‥‥
感謝です。