「子どもと遊ばないでください」って、学童保育支援員の仕事って何? | 10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

島根県放課後児童クラブスーパーバイザーも務める学童保育勤務歴20年さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

こんにちは、親のためのオンラインサロン「不登校の先にあるもの」主宰さとさんこと高島です。

 
 
子どもと遊ばないでください。
 
と、決められている児童クラブがある。
 
これは、今までにも何度か聞いたけど、なんだか残念。というより……
 
悔しい
 
目の前の子どもと遊んでしまうと、他の子どもが見れない。結果、他の支援員の負担が増える。
 
よくある理屈です。
 
子どもと遊ぶという行為は、目の前の子どもだけを対象にしていることなんだろうか?
 
遊ぶって、そんな狭い範囲の行為なのか?
 
私は子どもと遊ぶことを仕事としてきて、目の前の子どもと心を通わすことは大切だと思っています。
 
それと並行に周りの状況も把握しつつ、遊ぶ集団を大きくすることを念頭にやっています。
 
だから、最初は数人だった遊びも、やがて児童クラブで流行すると、数十人になる。
 
私と遊ぶ子どもは大きな集団になって、他の支援員が楽になるパターンもある。
 
もちろん、少ないときは他の支援員の負担も増えることもある。
 

 

子どもと遊ぶ意味は?

 

結局、そこが重要だと思う。
 
学童保育・児童クラブは、子どもとどういった生活を作っていくことがよしとされるのかがブレブレな界隈。
 
こんなのもあるが、読んでるのかな。
 
まー、20年前とあまり変わらない旧態依然な状況。ちょっと違うか。より、遊ばないにシフトしているのかもな。
 
コロナの影響で、注目を浴びた時期もあるが、放課後の子どもの生活って、適当にあしらわれている一方で、様々なニーズだけは高まっている。
 
子どもと遊ぶと監視できていないことになり、責任が発生するのだろうか?子どもは監視の対象なんだろうか¥。
 
まー、結局。
 
「子どもが遊ぶ」ことは軽んじられている社会なんだな。
 

 

子どもと遊ばないデメリット

 

子どもと遊ばないと何が起きるのか?

 

子どもと信頼関係を作れない。

 

言い換えれば、子どもと距離を置く児童クラブが増えている。

 

小学生も、今は遊ぶことが足りてない。

 

習い事、宿題、学校の時間が長くなっている、などなどそれはそれは、追い立てられるように子どもは過ごしている。

 

地域で遊ぶ小学生の姿って、今や絶滅危惧種なんじゃないだろうか?

 

今の教育を作っている大人たち……いや、爺たち。

 

あんたたちも、さんざん地域で遊んだくちなんじゃないのか?

 

子育てもろくにしない人間が、日本の社会を作っている。

 

子どもが自由に遊べる社会だったら、日本は世界を引っ張れる国になると私は確信する。

 

それくらい、小学生時代に遊び倒した子どもは、その後の集団の立ち位置でいろんな形で引っ張っていく人材になるんだ。

 

話しがそれてしまった。

 

子どもと遊ばずに、子どもと信頼関係を作って、どうやってするんだろうか?

 

子どもと遊ばない方針の支援員は、見張るしかしていない。

 

話を聞くこともしないし、寄り添うこともしない。

 

トラブルが起きないようにだけ、その場をつくろう。

 

そんな状況で、苦しくなるのが、発達障害を持つ子どもたちだ。

 

周りに合わせることが難しい子どもたちが、はじき出される。そして、問題行動としてくくられ、叱られたり、怒られたりする。

 

その子どもと信頼関係を作ることなく、発達の問題を極端に取り上げて、不満ばかりを並べる。

 

周りに合わせる

 

周りに合わせる子どもが増えれば、トラブルは起きない。

 

支援員は確かに楽だし、保護者への無駄な報告は減るだろう。

 

でも、そんな状況が一番苦手なのが、発達障害を持つ子どもだ。

 

ところで、子どもの成長って、どんな時に起きるのか。

 

私がちょいちょい出すグラフ。

 

 
子どもの成長って、失敗があるからやってくる。失敗を受け入れる環境に育つことで、自己肯定感は高まる。
 
自己肯定感は、失敗があるから育まれるのだ。
 
だけど、子どもの失敗を大人が奪うと成長せず、自己肯定感も育たない。
 
しかし、子どもを取り巻く社会は「失敗」を許さない。
 
学童保育の世界、児童クラブの世界も押し寄せてきているのが現実なんだな。
 
話を戻すと、周りに合わせることは苦手なのが発達障害とくくられてしまう子どもたち。
 
集団の中で、周りと合わせることが苦手だと、他害や癇癪の悪影響はある。
 
だけど、その子が楽しく遊べる環境にあると、その子どもとの信頼関係を作ることができる。
 
しかし、遊ばずにいると、「注意」「叱る」だけのかかわりになってしまう。
 
信頼関係が作れるはずがないのだ。
 
子どもが言うことを聞かないと悩む支援員の話はよく聞く。そして、子どもと遊んでいるかどうかを聞くと、遊んでいないというのもよくあるパターン。
 
信頼関係を作ろうともしないのに、言うことだけ聞けという。
 
傲慢
 
発達障害とくくられてしまうような子どもは、信頼関係を作るのがとても難しいし、繊細にかかわる必要がある。
 
なおかつ、遊んで楽しいということを共有できるほど、信頼関係は作りやすい。
 
いや、そういう個性的な子たちほど、信頼関係が必要なのだ。
 
遊びもしない。会話もろくにしない。
 
だから、子どもたちから支援員の名前さえ呼ばれないような生活を組み立てる。
 
本当に発達グレーの子どもたちの悩みを解決したいのなら、子どもと遊ばないという仕組みそのものをひっくり返すことだ。
 
 
 
 


 

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