こんにちは、18年生ベテラン学童保育支援員さとさんです。
ちなみに虐待の定義はコチラに。
話した内容をここであげることはできないので、ここではさとさんが思う不安・危惧を書きます。
※あくまで虐待はダメだという前提で話をすすめます。
育児ママの不安と同じ
虐待防止法ができ、通告しなきゃいけない法律ができた。
(児童虐待に係る通告)
第六条 児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない。
叱ると怒ると虐待
小学生が遊び、集団で様々なコミュケーションを取る。その際に、支援員は様々な介入をすることになる。
それは一緒に遊ぶことから、説得、寄り添い、注意、叱る、怒る…
その中で、「叱る・怒る」の違いでも、普段から悩むことが多いのに、そこに「虐待」というワードまで加算される。
そして、一番気になっているところが、報道がされていくことで行政が「虐待はダメ」という1面だけを切り取って、保育園や児童クラブに???がたくさんつきそうな通告をしてくることが怖い。
保育現場の現状の改善が起きて、そのうえでの虐待防止を取り組む流れなら現場は安心だ。
児童クラブも40人近くの子どもを3人で見る場所も多い。
そして、支援員の高齢化も進んでいる。
さとさんに相談を受ける場合で、子どもからの暴力に苦しむパターンもある。
軍隊のような生活の在り方に、辟易しているという相談もある。
楽しく遊んでいる児童クラブがある一方で、壮絶な生活をしている児童クラブもある。
それは支援員の資質という枠ではどうにも抱えられない問題として、浮き彫りになっているんだ。
こういう児童クラブの動画が出回ったこともあった。
立ち止って考える
さとさんは「子どもと遊ぼう!」って、毎回毎回言っているけどね。
そりゃ、子どもとのコミュケーションが深まれば、叱る場面もたくさん出てくる。
そして、怒ってしまうこともある。
若い頃は、私自身が子どものようになってしまって、けんかをしているようなこともやってしまっていた。
それくらい小学生は子どもだけど、大人なんだよね。
この児童クラブの動画は、完全に一方的に子どもを追い詰めている。
保護者から見れば、そこまでやる必要あるって思う。
さとさんも思う。
だけど、本当に「叱る」「怒る」「虐待」の線引きを明確にしながら、子どもとのコミュケーションを取ることの難解さを知っている。
じゃ、どうしたらいい?
そういうケースが起きたら、一人で抱え込まずに同僚に話して自分の対応はこれでよかったのだろうか?と立ち止って考えることが大切。
そうやって、日々の経験を職場の全体の学びとして昇華させる。
反省すべきことがあれば、反省し改善する。でも、子どもに対して腹の立つ気持ちをなしにする必要はないんだよ。
自分の心の声を聴き、それを人に話して受け止めてもらうことで、辛い気持ちは少しずつ小さくなる。
もし、今、虐待のラインが曖昧になって、子どもにやってしまっている支援員さんがこれを見たら、立ち止まってほしい。