今年は出会いが多い年のようだ。春先から旧友・旧知との再会が相次いでいる。自分から声を掛けたものも多いが、考えてみれば、これも人生の棚卸しのようなものかもしれない。
彼らに会って感じるのが、皆それなりに体型を維持しているということである。ここ数年で肥大化した自分を「何とかしなきゃ」といつも反省する。
そんな思いから、今日少しだけ近所を散歩してみた。いつもの散歩道を行くと何軒かの家が新築・改築されていた。いつの間にか町は変わっていた。そこでは新しい人々がそれぞれの暮らしを営み始めているのだろう。世間は動いているんだ、と改めて気がついた。
妻が「久しぶりにハンバーガーが食べたい」と言うので近くのマクドナルドに車を走らせた。数年ぶりのことである。先方のメニューのラインアップも変わっていたが、LINEのクーポンを使い、PayPayで支払うこちらのやり方も変わっていた。
ハンバーガーで思い出すのが、昔、東京で働いていた時によく立ち寄ったドムドムバーガーである。当時はJR武蔵境駅の南口にあった。会社の独身寮の近くだったので土日に行くことが多かった。
ある夏の日の朝、会社で先輩に「そろそろ夏休みが取りたいです。」と告げると、先輩は「そうか、いいぞ!何なら今日の午後から休めよ!」と答えた。
タイミングが良かったようである。「えっ?!はい!」と答えながら心はウキウキしていた。午前中に引継ぎを終え「さて、どうしたものか?」と昼食がてら立ち寄ったのが武蔵境のドムドムバーガーだった。
アイスコーヒーを飲み、ハンバーガーをパクつきながら出した結論が「やっぱり親元に帰省しよう!」だった。突然に休暇が取れても何処に行く宛ても無いものだ。先輩の回答も、それを想定したものだった。
今なら、それなりに計画を立てて事前に休暇願いを出すところだが、入社3年目くらいの当時、夢と現実の間をふわふわと漂っていた。そんな夏の日のドムドムバーガーの想い出である。












