個別指導の「名門会」売上不正事件を嘆く | 福岡市中央区の個別指導塾・六本松ゼミナールのブログ

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早稲田育英ゼミナール笹丘教室 ・塾長の深川です。

福岡市内で新聞の折り込みチラシなどで大々的に宣伝していた個別指導の「名門会」

プロ家庭教師が顔写真付きでズラリと並び、生徒の合格実績を華々しく掲載してPRしていることだけが、印象に残る塾ですが、何かうさんくさいと思っていました。

実際、チラシの内容とは裏腹で地元での評判は不思議なほど芳しくない。

実際、「名門会」不正の実態 は、元社員たちの話から、いかに不正のオンパレードだったかがわかります。

プロの家庭教師ばかりをPRするだけの塾は、講師まかせで、それだけがブランドのようになってしまい、塾の理念という面では空虚で、講師がプロだから、すべてが一流なんだと強調している割に売上ばかりを気にするところが多いのです。

私が有料購読している朝日新聞 には、頻繁に折り込みチラシが入り、ずーっと、うさんくさいなあと思っていましたが、やはり、そうでした。

個別指導塾「名門会」を経営しているリソー教育が売上を不正していました。

きょうの新聞各紙(読売新聞2月11日付など)「学習塾のリソー教育、売り上げ83億円水増し」と報じられています(最後にその記事を紹介しておきます)。

企業全体で、実際には行わなかった授業の講習料を返金せずに売り上げに計上。名門会でも、無料で行う「サービス授業」を通常の有料授業として計上していたというから、アクドイです。

もっと良く読んで見ると、当日に欠席を申し出た場合には返さないと定めていながら、この仕組みを悪用し、「当日欠席」が多数あったように装い、実際には返した授業料を売り上げに残していました。さらに、録画した授業を生徒が希望した時間帯に視聴できる事業で契約書を偽造するなどして契約数を偽り、売り上げに計上していたというから、呆れます。

これじゃ、教育を食い物にしているだけ。叫び

塾業界に長い人から見れば、これが「日常茶飯で行われていること」と本音では思っている人も多いようです。

私のように真面目に塾業に取り組んでいる者に取ってみれば、あまりにも理不尽で、考えられない行為。

ただ、正直に申し上げるなら、福岡市内のような風評だけで塾を選ぼうとする傾向の強い地域では、こういうブランド(プロ講師ばかりをそろえています)や合格実績、大手であることなどだけで、塾選びをするケースが多いのです。

“教育振興過疎”地域では、どうしても、表向きの評判ばかりを気にしてしまう傾向があります。

福岡は九州各県の中でも、それが強いことを痛感します。

保護者、生徒がブランドだけに左右され、みんなが行く塾が良い塾だと錯覚している、それが実態です。


表向きの看板と、実際が、あまりに違う。


金を投入して宣伝すれば、大手であれば生徒が集まり、売上を誤魔化してでも、収益のみを気にする。


そんな塾業界の悪い構造が出来上がっているのは嘆かわしいことです。


個別指導塾の場合、経営者の手腕で大きく変わります。


真面目に、真摯に生徒と向き合う塾を選びましょう。パンチ!



 首都圏で学習塾「トーマス」などを展開する「リソー教育」(東京都豊島区)は10日、過去の決算を調べていた第三者委員会から「昨年8月までの6年半の間に、83億円の売り上げの過大計上があった」と指摘されたことを公表した。

 関係者によると、同社では、生徒が授業を欠席した場合には受領済みの授業料を返す仕組みになっているが、当日に欠席を申し出た場合には返さないと定めている。この仕組みを悪用し、「当日欠席」が多数あったように装い、実際には返した授業料を売り上げに残していた。さらに、録画した授業を生徒が希望した時間帯に視聴できる事業で契約書を偽造するなどして契約数を偽り、売り上げに計上していたという

 同社によると、トーマスは小学生から高校生を対象に、東京都と神奈川、千葉、埼玉の3県で計70校ある。今年1月現在の生徒数は1万1千人。同社はこのほか、家庭教師派遣事業の「名門会」、小学校・幼稚園受験の指導を行う「伸芽会」を展開している。


 東証1部上場の「リソー教育」(東京)による粉飾決算問題で、同社が設置した第三者委員会は10日、同社が過去6年間に売り上げを計約83億円水増ししていたとする調査結果を公表した。

 証券取引等監視委員会は、金融商品取引法違反(有価証券報告書等の虚偽記載)で同社に課徴金を科すよう金融庁に勧告する方針。

 同社は学習塾「TOMAS(トーマス)」を首都圏で約70校、講師を派遣して個別指導を行う「名門会」を全国で約40校展開している。第三者委によると、トーマスでは、実際には行わなかった授業の講習料を返金せずに売り上げに計上。名門会でも、無料で行う「サービス授業」を通常の有料授業として計上していた。売り上げ目標達成のため、リソー教育の常務ら複数の幹部が不適切な会計処理を指示していたという。


 リソー教育は1985年設立。2013年2月期の売上高は約217億円。創業者でグループ代表の岩佐実次(みつぐ)会長は「再発防止対策委員会を設置し、厳格な処分を行う」とのコメントを出した。(2014年2月10日23時28分 読売新聞)


■リソー教育、課徴金4億円 TOMASなど展開 粉飾決算で勧告へ 監視委

 首都圏を中心に個別指導塾「TOMAS(トーマス)」などを展開する東証1部上場「リソー教育」(東京都豊島区)の粉飾決算問題で、証券取引等監視委員会が7日にも、金融商品取引法に基づき同社を含むグループ3社に課徴金納付命令を出すよう、金融庁へ勧告する方針を固めたことが3月6日、関係者への取材で分かった。課徴金額は計約4億円に上る見通し。

 昨年8月までの6年余の粉飾総額は約83億円で、受講生側への返還が必要となる可能性がある約28億円分の受講料が含まれる。同社は「授業実態に関する資料の一部で破棄されたものもあり、未返還が確認できた場合の手続きなどを検討している」としている。

 関係者によると、同社では退会の際、受講生側からの要求がない限り、未受講分の前払い金を返還せず売り上げに計上。また、受講生が授業当日に欠席を連絡した場合、返金を不要とする規定を使い、当日の欠席が多数あったよう装っていたほか、家庭教師事業の子会社「名門会」(同)では無料の授業について、正規の授業料を受け取ったよう売り上げに計上していた。

 リソー教育は昭和60年に設立。トーマスは東京都や神奈川県、福岡市などに約70校展開している。