名言 (113) ― 口禍(こうか)のこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

口は禍(わざわ)いのもと
(注: 口から不用意に発した言葉や余計な一言などが災(わざわ)いを招く場合が多いという意味で、言葉遣いは慎重にせよということ。)
[諺(ことわざ)]


口は心の門(もん)である。人はとかく、心の中で思っていることを何も考えずにそのまま口に出してしまうものだ。だからこそ、意識して口を慎(つつし)まなければ、言わなくてもいいことや秘密にしておくべきことまで、すっかり外にもれてしまう。
[洪自誠(中国明代の著作家)の『菜根譚』より。]

物言(ものい)えば/唇寒(くちびるさむ)し/秋の風
(注: つい、人の悪口を言ってしまったが、後味(あとあじ)が悪く、寂しい気持ちになったということ。  ・物言えば=つい、口がすべって人の悪口を言ってしまって。 ・唇寒し=秋の風が吹くためということもあるが、述べた口がその後悔で寒々(さむざむ)と感じられることよ。)

[松尾芭蕉(江戸時代の元禄期の俳人)の句]

人の悪口を言うときは、それが自分に返ってくることを予期しておけ。
[プラウトゥス(古代ローマの劇作家)]

口数は少ないほどよい。
[ディケンズ(イギリスの作家)]

多弁は雄弁にあらず
[イギリスの諺(ことわざ)]

 

発する言葉は場合によっては諸刃(もろは)の剣(つるぎ)であり、よく考えてから言葉を使い、言葉は慎(つつし)みたい。
[追記更新:24/03/26]


※※
以下は、これまで投稿したぶん〔名言(1)~名言(112)〕より選。


★今回のぶんと内容等が関連するぶん
名言 (22) ― 良い言葉を発すること
名言 (76) ― 話すよりも聞くこと
名言 (98) ― 文章表現のこと

★今回のおすすめのぶん
名言 (59) ― 心配・憂いのこと
名言 (51) ― 各人の発揮のこと
名言 (46) ― 中庸の徳のこと

 

★ベスト10(自選)
(更新:23/02/28)

1、名言 (70) ― 生活・人生を楽しむこと
2、名言 (6) ― 健康の大事さのこと
3、名言 (21) ― 自分を大切にすること
4、
名言 (62) ― 仕事の大切さのこと
5、名言 (24) ― 愛の心を持つこと
6、名言 (14) ― この世界の善悪のこと 
7、名言 (34) ― 人間の内実のこと
8、名言 (48) ― 宿業・運命のこと

9、名言 (41) ― 与えるということ
10、名言 (67) ― 笑顔や陽気でいること