贖罪/シド
1. 贖罪
2. 贖罪(Anime Size)
3. 贖罪(Anime Size Instrumental)
4. モノクロのキス
5. ENAMEL
6. 硝子の瞳
「黒執事 -寄宿学校編-」の主題歌となったシドのシングル。
「黒執事」とのタイアップは、メジャーデビューシングル「モノクロのキス」から数えて4度目。
既に彼らの活動において切り離せない存在となっていますが、本作は、その総括的な意味合いもあるでしょうか。
"期間生産限定盤"では、書き下ろしのアニメジャケット仕様になっているほか、過去タイアップした3曲を再収録。
Blu-rayが付属するシングルとしては、コストパフォーマンスが良い作品と言えそうです。
表題曲となる「贖罪」は、Dr.ゆうやさんが作曲を担当したミディアムナンバー。
和メロが美しく繊細に響く歌モノとなっていて、令和歌謡を提唱する彼らを象徴する楽曲になるのでは。
これまでは、「黒執事」の西洋風な世界観を踏まえてクラシカルなフレーズを重視していた印象だっただけに、和の雰囲気を強めてきたのは意外でしたが、十分に関係性が出来上がっていると、シドの王道というだけでアニメーションが浮かんでくるようになってくるから面白いもので。
実際、15年以上前にリリースした「モノクロのキス」と並べても違和感なし。
図らずも、音楽性の幅が広がってはいるけれど、軸は変わっていないというのを見せつける構成になっていました。
再収録された3曲について興味深いのは、いずれもコンポーザーが異なること。
「モノクロのキス」がGt.Shinjiさんで、「ENAMEL」がBa.御恵明希さん。
「硝子の瞳」はゆうやさんなので、「贖罪」の発表によって連続採用となりましたが、誰が書いても「黒執事」との相性が良いということを証明しています。
なんというか、タッグを組むべくして組んでいるのだな、と。
なお、本作と同時に、マオさんのソロアルバムもリリース。
ソロ活動が本格化するとバンドの動向が気になるものですが、同時リリースとなると、むしろ制作意欲が高まっているように見えてくるから不思議ですね。
<過去のシドに関するレビュー>