Gothculture -dawn-/David
1. Gothculture -dawn-
2. Dresscode (Gothic Unplugged Ver)
3. Gothculture -Decadent Art- (Instrumental)
David 3rd Anniversaryの節目を飾った「Gothculture」シリーズの最終章となるSixth Act。
2020年、「Gothculture」というタイトルのコンセプトシングルを提示し続けたDavid。
DVDやライブCDを含めれば、更に作品数は広がり、コロナ禍というアクシデントはあったものの、まさに1年がかりのプロジェクトを完遂したと言えるでしょう。
作品ごとにアーティスト写真も撮り直しており、世界観の表現に妥協を許さない姿勢は示すことができたのではないかと。
最後に発表された「Gothculture -dawn-」は、実にドラマティックなナンバーに仕上がりました。
メインのパートは疾走感のあるメロディアスチューンで、メタル要素を強めすぎず、キャッチーさを前に出した印象。
ロマンティシズム溢れる甘いメロディに、これを待っていた、とテンションが上がったリスナーもいるのでは。
クラシカルになったり、激しさを増したり、ラストはアカペラで締めくくり。
複雑な構成ではあるものの、相応にコンパクトさも保っており、5分の尺にまとめきったのもポイントですね。
"Gothic Unplugged"シリーズについては、「Dresscode」がセレクトされました。
ピアノとヴォーカルのみという編成は変わらずですが、弾んだリズムでのアレンジ。
"Gothic"の定義は随分と拡大されるものの、ラストっぽさの演出としては、間違いなく正解で、従来のしっとりとしたリメイクとは、また異なる一面を見せていますよ。
なお、順番的に仕方ないのだけれど、「Gothculture -dawn-」のインストヴァージョンは宙に浮いてしまう形。
絶対に聴きたいというわけではなくとも、気になってしまう性分なのです。
<過去のDavidに関するレビュー>