LIVE “Gothculture" / David | 安眠妨害水族館

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LIVE “Gothculture" -Image of First & Second Act- /David

 

1. Dresscode (LIVE "Gothculture" Ver)

2. Stigmata

3. Gothculture -Nightimage-

4. Mage

5. Fearless Scenario

6. 羽化と理想

7. Gothculture -断章-

8. Bonus Track

 

SUI Solo Project "David"による初のライブアルバム。

 

2020年6月24日に赤羽ReNY alphaにて開催された無観客ライブの音源をCD化。

同時リリースのDVDとは収録曲が一部異なっているうえ、ミックスやマスタリングもCD用に新たに施したとのこと。

また、初回限定盤にはボーナストラックとして、DVD未収録となるスタジオ音源のデモテイクが収録されています。

合計8曲と、ほどよいボリューム感でまとめられており、シングル主体のリリースとなっているDavidにおいて、多くの楽曲に触れる機会としても機能するのではないかと。

 

冒頭から、無観客でもライブだな、と認識できる煽りからのスタート。

オーディエンスによる歓声がないのは、ライブ感を弱めるネックになり得るかとも思ったのですが、むしろ、純粋にライブサウンドが届けられるという意味で、アーティストのモチベーションさえ維持できれば悪くないのかもしれません。

その点、SUIさんについては、歌唱クオリティは普段よりも集中力が増している一方で、通常のライブと同じように動と静を使い分けた煽りも完遂。

案外、無観客ライブのライブ音源というニッチな商品性と、相性が良かったと言えるのでしょう。

かいつまんでの選曲ながら、ステージの流れも想像できる内容に仕上がっていて、再構築も見事でしたね。

 

ボーナストラックとなるデモ音源は、ピアノの演奏をバックにSUIさんの歌唱が重なるシンプルなアレンジ。

テンポは相応に速くなりそうで、激しいアレンジが想像できるのだけれど、ピアノのみで聴くと、アコースティック風の意味合いも出てくるので、これはこれで面白い。

この段階から、歌謡メロディと耽美な世界観が融合していて、これにメタリックなバンド演奏が重なると更に化けるのだろう、と考えると今からワクワクしてくるのですよ。

もっとも、これを目当てに買うというのもコストパフォーマンスが良いとは言えないので、あくまでライブ音源に興味があれば、といったところ。

出し惜しみせず、完全盤で出してくれれば文句なしだったのにな。

 

<過去のDavidに関するレビュー>

Gothculture -Claustrophobia-

Gothculture -Reunion-

Gothculture -断章-

Gothculture -Nightimage-

創生録Ⅱ~Fearless Scenario~

FUNERAL PROCESSION(DEMO VER)

Requiemage -Another Edition-

創生録 I ~Birth and Confession~