Gothculture -Claustrophobia-/David
1. Gothculture -Claustrophobia-
2. Final Act (Gothic Unplugged Ver)
3. Gothculture -Reunion- (Instrumental)
Davidによるプロジェクト、"Gothculture"のFourth Actとしてリリースされたシングル。
6部作の第4弾。
後半戦のスタートとなる本作は、濃厚な世界観が堪能できるミディアムナンバー。
所謂、"雰囲気モノ"的な楽曲ですが、サビで開ける展開の美しさは変わることがありませんね。
Davidのシングル作品は、ガツガツと攻めに出るいかにもシングルらしいパワーチューンが多かっただけに、このような楽曲をシングルで切れたのは、"Gothculture"プロジェクトの成果のひとつ。
サイバーなサウンドと、生バンドによるクラシカルな演奏が融合し、近未来的でもあり、中世的でもあるという不思議な感覚をもたらします。
もはやお約束となった"Gothic Unplugged Ver"の課題曲は、「Final Act」。
アカペラでスタートするバラードに変貌しており、いつもに増して、普段とは違った顔を伺うことができました。
こんなアレンジでも映えるのか、と楽曲が持っていたポテンシャルに感心してしまう。
インストヴァージョンで収録された「Gothculture -Reunion-」は、もともとがロックバラードだけに、「Final Act」からの繋がりにも意味が生まれた印象。
コンセプチュアルな連作で、この化学反応を狙ったのだとしたら、策士にもほどがあるでしょう。
トータル的に地味なイメージに収まっている部分は否めないのだけれど、プロジェクトには必要なブリッジとなったのでは。
コストパフォーマンスが見合うかは別として、いつまでも続いてほしいな、と思ってしまう気持ちもあります。
もっとも、新曲をまとめたアルバムが出るのでは、とシングルには手を出さずに我慢しているリスナー層もいそうなので、遂に後半戦に差し掛かった今、どのように着地していくのかは注目したいところ。
期待を超えてくる仕掛けが待っているといいのだけれど。
<過去のDavidに関するレビュー>