千歳線(その１【本線】・沼ノ端～白石)

南千歳駅にて。快速『エアポート』などで運用される721系電車です。

今回は、千歳経由で苫小牧と札幌を結ぶ幹線で、函館～札幌、本州～北海道の広域輸送に欠かせない路線であり、新千歳空港へのアクセス路線でもある重要路線、
千歳線(ちとせせん)を紹介します。

尚、今回は沼ノ端(苫小牧)～白石(札幌)の本線のみの紹介で、南千歳～新千歳空港の空港支線は後日ＵＰいたします。
ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間	営業キロ	備考
ＪＲ北海道：千歳線【本線】	沼ノ端～白石	56.6km	全区間複線・交流20,000V(50Hz)電化

踏破達成時	2003年５月
撮影時	2012年３月ほか

苫小牧駅にて。千歳線の起点駅は沼ノ端駅ですが、千歳線の全列車が苫小牧駅以遠まで直通します。

苫小牧から沼ノ端までは室蘭本線上を走ります。

沼ノ端駅にて。島式ホーム２面４線と規模は大きいです。
千歳線の南千歳方面と室蘭本線の早来方面は当駅で乗換となります。

沼ノ端を発車するとすぐに上り線が右遠方に離れ、下り線は室蘭本線の上下線と３線区間で森や原野の中を走ります。

やがて左へカーブして室蘭本線と分かれるとすぐに上り線と合流し、植苗に着きます。
植苗を発車後は北海道らしい広々とした農村風景の中を北へ走り、左へカーブすると北海道・苫小牧市から千歳市へと変わり、美々(びび)に着きます。

美々を発車後は左手に新千歳空港を見ながら走り、やがて右側から石勝線が、続いて左側地下から空港支線が合流し、南千歳に到着します。

南千歳を発車すると高架区間になり、市街地を走るようになると千歳川を渡り、千歳に到着します。

千歳を発車すると引き続き高架区間で市街地を北西へ走りますが、やがて地上区間になると左手に工場群を見ながら走り、長都(おさつ)に着きます。
長都を発車後は農村風景へと変わりますが、恵庭市へ入ると左手にサッポロビールの工場が見えてきてサッポロビール庭園駅に着きます。その後は左手に恵庭岳を見ながら走ると住宅地へと入り、恵庭に着きます。

恵庭駅にて。恵庭市の中心駅ですが、2002年３月のダイヤ改正まで快速『エアポート』は通過していました。

恵庭を発車後は右へカーブして、比較的新しい住宅地を見ながら走ると恵み野に着きます。その後は農村部を走りますが、すぐに住宅地へと入り島松に着きます。
島松を発車後は農村部を北へ進み、北広島市へ変わっても農村風景を見ながら走ります。やがて、急に住宅地へ入ると北広島に到着します。

北広島を発車すると左へカーブしながら北広島市の中心部を走り、やがて森林の中を走るようになります。そして、普通列車などが優等列車を待避するために設けられた西の里信号場へ差し掛かります。

西の里信号場を通過した後も森林の中を走ります。

この間、左手にサイクリングロードが見えますが、このサイクリングロード(エルフィンロード)は千歳線の旧線跡です。

やがて住宅地が見えてくると札幌市厚別区へと変わり、上野幌に着きます。
上野幌を発車後は丘陵地を走りますが、やがて住宅街へと入ります。

そして左へカーブしながら高架区間を走ると市街地へ入り、新札幌に到着します。

新札幌を発車すると住宅街を高架で西北西へ走ります。

やがて右側から函館本線が接近すると白石区へと変わり、千歳線は函館本線の上下線間に立体交差で入ります。そして左手に札幌貨物ターミナルを見ながら走ると平和に着きます。函館本線側にホームはありません。

平和を発車後も函館本線の内側を方向別複々線の形で走り、路線としての千歳線の終着駅である白石に到着しますが、路線系統としての千歳線は札幌駅まで続きます。

白石駅にて。現在は橋上駅舎化されています。

白石を発車すると引き続き函館本線の内側を走り、苗穂を過ぎると高架区間になリます。そして中心市街地へ入ると札幌に到着します。

札幌駅にて。千歳線の終点駅は白石駅ですが、千歳線の全列車が札幌駅以遠まで直通します。
また、旭川系統の快速『エアポート』は札幌駅で方向転換して、札幌～旭川ではＬ特急『スーパーカムイ』になります。

乗り鉄の注意点  

今回の区間では特急『スーパー北斗』『北斗』『すずらん』をはじめ、寝台特急の『北斗星』『カシオペア』『トワイライトエクスプレス』や夜行急行『はまなす』が走っています。さらに札幌～道東方面を結ぶ特急『スーパーおおぞら』『スーパーとかち』が南千歳以北で走っています。

また、南千歳以北では札幌方面と新千歳空港を結ぶ快速『エアポート』が毎時４本運転されています。うち１往復は札幌～旭川でＬ特急『スーパーカムイ』として運行していて、車両は785系と789系です。尚、721系を使用する残り３往復中２往復は小樽までの運転で、１往復は札幌止まりです。

一方の普通列車は苫小牧～南千歳で概ね毎時１本、南千歳～千歳は前述の苫小牧系統の普通が概ね毎時１本と、石勝線直通の列車が僅かながら設定されています。そして、千歳～札幌では毎時２～３本の運転です。

苫小牧～札幌の普通列車での所要時間は、概ね１時間20分前後です。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
(苫小牧駅)	ＪＲ北海道：室蘭本線 (室蘭・函館方面)、日高本線
沼ノ端駅	ＪＲ北海道：室蘭本線 (岩見沢方面)
南千歳駅	ＪＲ北海道：千歳線【空港支線】 (新千歳空港方面)、石勝線
新札幌駅	札幌市営地下鉄：東西線 (新さっぽろ駅まで徒歩４分)
白石駅	ＪＲ北海道：函館本線 (旭川方面)
(札幌駅)	ＪＲ北海道：函館本線 (小樽方面)、(札沼線【学園都市線】列車)
(札幌駅)	札幌市営地下鉄(さっぽろ駅)：南北線 (徒歩７分)、東豊線 (徒歩10分)

  

(参考：Wikipedia)