室蘭本線(その3・東室蘭~苫小牧【海線】) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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登別駅にて2005年撮影。かつて特急『すずらん』で使用されていた781系電車です。

 

今回は室蘭本線編のうち、胆振管内の二大主要都市である室蘭市と苫小牧市を結ぶ【海線】区間で、
室蘭本線の中でも最も『本線』らしい複線電化区間が続く、
東室蘭~苫小牧を紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名  区間・営業キロ  備考 
JR北海道:室蘭本線  長万部~岩見沢(211.0km)  東室蘭~室蘭の支線(7.0km)を含む 
 

今回紹介の区間

路線名  区間  営業キロ  備考 
室蘭本線  東室蘭~苫小牧  58.0km  全区間複線。交流20,000V(50Hz)電化。 
  
踏破達成時 2003年5月
撮影時 2005年、2011年、2012年

  

  

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東室蘭駅にて。ここから室蘭駅へ向かう支線も電化されていますが、長万部・函館方面へ向かう本線は非電化区間となります。
島式ホーム2面4線の構造で、橋上駅舎を有しています。また、留置線が多数あります。

 

東室蘭を発車すると、貨物駅(JR貨物の東室蘭駅)を見ながら市街地の中を走ります。室蘭市と登別市の境界にある鷲別(駅の所在地は登別市)を過ぎるとJR貨物の鷲別機関区を見ながら太平洋沿いの住宅地を走ります。


 

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鷲別~幌別にて。登別市の中心部を流れる胆振幌別川を渡ります。
遠方には鷲別岳やカムイヌプリ等の山々を望むことができます。

 

登別市の中心部にある幌別を発車後は次第にローカル色が濃くなり、富浦を過ぎるとトンネルを潜り、やがて住宅地へ入ると登別に到着します。直線距離で約6km内陸に登別温泉があり、ロープウェイ路線もあります。


 

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富浦付近にて。この付近で一瞬、太平洋沿いを走ります。
富浦から登別を経て虎杖浜までの区間は山地が海まで迫る地形が続きます。

 

登別を発車すると登別マリンパークニクスや漁港を見ながら走って白老町へと入り、トンネルを潜って海と山に挟まれたローカル風景の中を虎杖浜(こじょうはま)、竹浦、北吉原、萩野と国道36号線と並走しながら北東へ進みます。なお、北吉原~萩野では日本製紙白老工場からの専用線が合流していて貨物列車が設定されていましたが、現在は貨物列車が運転されていません(専用線の存廃は不明)。萩野を発車後も農村部を走りますが、白老川を渡ると市街地へと入り、白老に到着します。

 

白老を発車するとすぐに市街地は途切れ、農村部を走るようになります。この辺りから競走馬の牧場が見られるようになり、社台に着きます。社台駅のある社台地区は日本最大手の競走馬生産牧場集団である社台グループのルーツであると思います。
社台駅を発車後は苫小牧市へと入り、右側は国道36号越しに太平洋を、左側は山並みを遠望しながら農村部を快走します。


 

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社台駅付近の山側車窓です。牧場の放牧地が多数存在し、馬が放牧されています。


 

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こちらは社台~錦岡の海側車窓です。寂しげな海岸沿いを国道36号線と並行して走ります。

 

やがて車窓左側に住宅地が現れて錦岡を過ぎると、徐々に海とは離れて内陸へと入り、車窓右手も住宅地の風景へと変わると糸井に着きます。糸井を発車後は住宅地を走ります。


 

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そして1988年開業の比較的新しい駅である青葉を過ぎると市街地へと入ります。

 

その後は右手に王子製紙苫小牧工場などを見ながら進むと苫小牧に到着します。


 

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苫小牧駅は島式ホーム2面4線を有し、すべての旅客列車が停車します。
千歳線経由の電車で運転される普通列車も当駅まで乗り入れてきます。


 

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苫小牧駅は橋上駅舎となっています。駅は市街地にあり、駅前には商業施設が多いです。

 

また、苫小牧市内には明治時代から発展した製紙工場をはじめ、市の東部で昭和の高度経済成長期に開発された大規模工業基地には昭和時代に操業を開始した石油コンビナートが多数あります。その他にも工場が多数あり、苫小牧市は北海道、ひいては北日本有数の工業都市となっています。
さらに、道内の札幌都市圏以外では珍しく、現在も人口の増加が続いていて、道内No.5・約17万人の人口を擁する都市になっています。

 

(つづく)

  

  
乗り鉄の注意点   

今回の区間では特急『スーパー北斗』『北斗』をはじめ、寝台特急の『北斗星』『カシオペア』『トワイライトエクスプレス』や夜行急行『はまなす』が走っています。さらに札幌~室蘭を結ぶ電車特急『すずらん』が『北斗』を補完しています。
『スーパー北斗』『北斗』と『すずらん』は合わせて概ね毎時1本の割合で運転されています(一部時間帯において2時間ほど間隔が開きます)。

 

一方の普通列車は東室蘭~苫小牧を通して運転する列車が多いですが、一部は東室蘭~登別、萩野・糸井~苫小牧の区間運転です。また、東室蘭方では長万部方面や室蘭支線の室蘭へ足を延ばす列車が一部あります。朝夕こそ多少増発されますが、本数はさほど多くなく、東室蘭~糸井では2時間以上間隔が開くことがあるので要注意です。

 

普通列車の車両は、711系電車と気動車が併用されていましたが、札沼線の電化に伴い711系が運用を外れ、現在はキハ40形とキハ150形をはじめ、電化前の札沼線で使用されていて、50系51形客車から改造のキハ143形気動車も使用されています。

 

東室蘭~苫小牧の所要時間は、特急で概ね30分~40分、普通列車では概ね1時間強です。

  

  
のりかえ  

乗換駅  乗換路線  
東室蘭駅  JR北海道:室蘭本線 (【海線】長万部方面【支線】室蘭方面)  
登別駅  登別温泉ロープウェイ (観光リフトも有。登別温泉駅までバスと徒歩で約20分)  
苫小牧駅  JR北海道:室蘭本線 (岩見沢方面)、(千歳線列車<札幌方面> )、日高本線  
(参考:Wikipedia)