室蘭本線(その4・苫小牧~岩見沢) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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沼ノ端駅にて撮影。キハ40形気動車です。

 

今回は室蘭本線編の最終回、大半が非電化で、かつては石炭を輸送する貨物列車で賑わっていたものの、現在はローカル輸送が主になっている区間、
苫小牧~岩見沢を紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名 区間・営業キロ  備考
JR北海道:室蘭本線  長万部~岩見沢(211.0km)  東室蘭~室蘭の支線(7.0km)を含む

 

今回紹介の区間

路線名 区間 営業キロ  備考
室蘭本線 苫小牧~岩見沢  75.8km  (※1)単線・複線混在。(※2)電化・非電化混在。 
(※1)苫小牧~三川(43.6km)、由仁~栗山(5.1km)は複線区間。 
(※2)苫小牧~沼ノ端(8.8km)は交流20,000V(50Hz)電化区間。 

 

踏破達成時  2003年4月
撮影時  2011年、2012年

  

  

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苫小牧駅は島式ホーム2面4線を有し、すべての旅客列車が停車します。
千歳線経由の電車で運転される普通列車も当駅まで乗り入れてきます。

 

苫小牧を発車するとしばらくの間は住宅地を走りますが、途中で日高本線の旧線跡を転用した道路が右へ分かれます。


 

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その後は貨物駅を見ながら右側は倉庫、左側は住宅が並ぶ中走り、やがて日高本線が分岐して右側車窓も住宅地に変わると沼ノ端に到着します。


 

沼ノ端を発車すると千歳線の上り線が右へと分かれ、日高自動車道をアンダーパスすると原野(?)の中を走ります。しばらく走ると千歳線の下り線が左へ分かれ、その後に右側を離れて走っていた千歳線の上り線をアンダーパスします。その後は牧場も見られる農村部を走り、苫小牧市から安平町へと入ると乳牛生産で有名な遠浅に着きます。

 

遠浅を発車後は畑や田園、牧場を見ながら北東へ進み、旧・早来町の中心地で安平町役場最寄り駅の早来を過ぎると左へカーブして北へとルートを変えます。


 

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早来駅にて。この付近には牛や馬の牧場が多数存在しています。

 

その後は安平川に沿って丘陵地帯を走り、駅前にのみ住宅地が広がる安平を過ぎてしばらく走ると左側から接近してきた石勝線をアンダーパスして、その石勝線が室蘭本線の右側(東側)をしばし並走して市街地へと入り、旧・追分町の中心地追分に到着します。


 

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追分駅にて。石勝線との乗換駅で、一部の普通列車は両線を跨って運転されています。
単式ホーム1面1線と、切り欠き式ホーム1線を含む島式ホーム1面3線、さらに側線を有する大規模な駅です。
かつては石炭輸送の貨物列車が多数運転されていましたが、今はひっそりとしています。

 

追分を発車してしばらく並走すると石勝線が右へと分かれ、道東自動車道をアンダーパスすると千歳市へと入り、丘陵の農村風景の中を走ります。そして平地へ出ると由仁町へと入り、三川に着きます。三川からは単線になり、雄大な景色の広がる田畑の中を走ります。古山を過ぎると左側に比較的標高の低い山並みが現れ、そして市街地が現れると由仁に到着します。由仁からは複線に戻ります。
由仁を発車すると栗山町に変わり、夕張川を渡ります。


 

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その後は田園風景の中を走りますが、やがて右側に市街地が見えてくると栗山に到着します。
栗山からは再び単線になります。また、かつては夕張鉄道線との接続駅でした。

 

栗山を発車するとすぐに山間部へと入り、夕張川に沿って新栗山トンネルへ入ると、トンネル内で岩見沢市へと変わります。トンネルを出ると丘陵地を走り、栗丘に着きます。


 

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栗山~栗丘にて。雪等で見づらいですが、国道をオーバーパスしているのが旧下り線の廃線跡です。
かつての栗山~栗沢は複線でしたが、1990年に下り線の栗山トンネルが崩壊し、以後は上り線を単線化しました。

 

栗丘を発車後は車窓右手には丘陵地が、左手には広大な田園風景を望めます。住宅地にある栗沢を過ぎると車窓右側にも広大な田園地帯が展開し、かつては万字線が分岐していた志文に着きます。志文を発車してすぐ、道央自動車道をアンダーパスする地点から左へカーブし、かつては貨物線として使用されていた線路を旅客線へ転用した区間を走ります。それ以前は、そのまま直進して住宅地を走り、岩見沢駅の近くで函館本線と合流していました。


 

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その後は右へカーブして函館本線と合流し、岩見沢操車場や岩見沢第二機関区の広大な跡地を右手に望みながら走ると市街地へと入り、左側に岩見沢運転所の留置線を見つつ終点の岩見沢に到着します。


 

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岩見沢駅にて。室蘭本線の列車は駅舎寄りの1番線と、中間にある3番線を使用します。
函館本線の普通列車もデータイムを中心に当駅を始終着としている列車が多いです。


 

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岩見沢駅の先代駅舎は2000年に火災で焼失しましたが、2007年に新しい駅舎本体のみが完成して暫定開業した後、2009年に有明交流プラザ、有明連絡歩道が完成し、複合駅舎として全面開業しました。
そして、当駅舎は2009年のグッドデザイン賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

  

  
乗り鉄の注意点  

今回の区間では、苫小牧~沼ノ端のみ千歳線直通の特急・普通列車が走っていますが、これらについては千歳線の項にて説明することにします。

 

当該区間の室蘭本線列車は普通列車のみで、運転区間は苫小牧~岩見沢が主ですが、1往復は苫小牧の西側、糸井まで乗り入れ、下り1本は追分から石勝線へ乗り入れ夕張まで直通します。また、苫小牧~追分の区間列車が1往復(下りは休日運休)運転されています。

 

列車の本数は少なく、概ね2~3時間に1本の割合です。乗りつぶし難易度は割と高いでしょう。

 

車両は、キハ40形の独壇場です(キハ143形は千歳線直通列車のみで使用)。

 

苫小牧からの所要時間は、追分まで40分弱、岩見沢まで1時間半前後です。

  

  

のりかえ  

乗換駅  乗換路線
苫小牧駅  JR北海道:室蘭本線【海線】(室蘭・長万部方面)、(千歳線<特急列車> )、日高本線  
沼ノ端駅  JR北海道:千歳線<普通列車>  
追分駅  JR北海道:石勝線  
岩見沢駅  JR北海道:函館本線  
(参考:Wikipedia)