第285回 1年ぶりに四国へ。屋島ケーブルを乗りつぶし。 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2004年9月4日、この日は『青春18きっぷ』の残り1回分を使用して1年ぶりに四国へ。
今回は香川県にあるケーブルカーの路線を乗りつぶしに行きました。
今回の日程 2004年9月4日(土) 【前半】

東加古川842(山陽本線・711K)846加古川848(3203M新快速)858姫路901(1311M)919相生931(山陽新幹線・こだま639号)949岡山1004(宇野→本四備讃→予讃線・3139M快速マリンライナー19号)1058高松(レンタサイクル)屋島登山口1155(屋島ケーブル)1200屋島山上1215(屋島ケーブル)1220屋島登山口(レンタサイクル)琴電屋島駅

【後半へ続く】
今回の乗り鉄の1週間前、電気屋で新たに予備用のコンパクトデジカメ(400万画素)を購入しました。これまでは予備用に俗に言うフィルム式の「使い捨てカメラ」を使いデジカメと併用していましたが、撮影写真が増えるにつれて現像代が負担になってきたので、思い切って予備用もデジカメにして、以後は現像を廃止して全ての撮影データをPCに保存する方式に改めました(これ以前よりデジカメで撮影した写真についてはPCに保存していました)。今回は新しいコンデジのデビュー日だったのですが…。

起床は7時頃で、2004年になってからの乗り鉄では遅い起床時刻でした。朝食後、8時25分頃に自宅を出発。この日は夜に加古川サティで買い物に行く予定だったので東加古川駅からスタートしました。まだ橋上駅舎になっていない駅の有人改札で『青春18きっぷ』のスタンプが押され、1番線ホームへ向かいました。そしてすぐに姫路行きの711K普通(京都~明石間快速)が入線してきました。221系のトップナンバー編成の6連でした。しかし、221系もデビューしてもう15年経ったのか…と感傷にふける間もなく次の加古川で下車し、後続の姫路行き新快速(223系12連)に乗り換えました。高架駅となってから下りの緩急接続は同一ホームで可能となり便利になりました。

新快速を終点の姫路で下車した後は、姫路始発の岡山行き1311Mに乗り継ぎましたが、既に115系4連の車内は乗客で一杯で、さながら通勤電車の様相でした。多分、『18きっぷ』使用の乗客が多いのでしょう…。私も『18きっぷ』を使っているので文句は言えませんが…。私は何とかドア脇のポジションを確保し、苦痛を味わいながら山陽本線を西へ進みました。そして、途中の相生で下車して、ようやく苦痛から解放されました…。1311Mは満員のまま岡山を目指して発車して行きました。

相生駅からは、山陽新幹線で1駅だけワープして岡山駅へ先回りしました。乗車したのは新大阪発岡山行きの『こだま639号』で、山陽新幹線の『こだま』は6連が多い中、珍しく300系の16両編成でした。恐らく300系の送り込み運用なのでしょうが、なぜか16連は嬉しかったです。私は7号車の禁煙自由席に座りましたが、さすがに16連なので、いずれの車両もガラガラでした。1区間だけ(といっても70km近くですが…)快適なひとときを過ごし、終点の岡山で下車して在来線へと戻りました。当然ですが、満員の1311Mよりは30分以上先着しました。

そして岡山駅からは瀬戸大橋線の快速『マリンライナー』に乗車して高松を目指します。今回が前年秋に車両が213系から5000系と223系に更新されて以来初の乗車となりました。私は最後方5号車、223系5000番台に乗りました。外観こそJR神戸線を走る223系1000・2000番台と少し違いますが、車内は何ら変わりないので新鮮な感じはしませんでした。車内は混雑していましたが、私は何とか窓側席を確保できました。
列車は定刻に発車し、宇野線区間では相変わらずのノロノロ運転でしたが、茶屋町を過ぎて本四備讃線区間へ入ると高速走行モードへ切り替わりました。そして児島を過ぎると何度見ても美しい景色を眺めながら瀬戸大橋を渡り、この年初となる四国への上陸を果たすと、最後は予讃線を走って岡山から54分で、現在は『さぬき高松うどん駅』の副駅名がある、終点の高松駅に到着しました。高松駅では『マリンライナー』の223系と5000系を撮影しました。



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高松駅にて撮影。223系5000番台です。

高松駅にて下車後は、事前に調べておいた、駅前地下の駐輪場にあるレンタサイクル貸出所へ。100円と割安な料金でママチャリタイプの自転車を借りました。今回はレンタサイクルを使って屋島と八栗にある2つのケーブルカーを乗りに行くことにしました。

地上へ出るとすぐに高松駅を出発し、ことでんの高松築港駅に少しだけ寄ってから海岸沿いのフェリー乗り場がある通りを道なりに進み、やがて瀬戸大橋通りに出て左折し、正面に屋島を見ながら海岸沿いを東へ進みました。途中、5日前に襲来した台風16号の影響による高潮の爪痕が至る所に見られ、心が痛みました…。そして屋島地区へ入ると瀬戸大橋通りは終点となり、以後は狭い路地を通り抜けて、高松駅から40分ほどで屋島ケーブルの屋島登山口駅に到着しました。9月といえどまだまだ暑かったので汗だくになりました…。



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屋島登山口駅にて撮影。古めかしい駅舎です。

窓口で往復きっぷを購入し、しばらく待ってから改札が開始となり、ケーブルカーに乗りました。車両は年代ものの『義経号』で、私は一番山頂側の席に座りました。乗客は私の他にもう一人だけで、観光地で四国88箇所の屋島寺もあり、かつ週末なのにこの状況では将来厳しいな…と思いました。当時の私は知る由もなかったのですが、この1ヶ月後の10月12日に運営会社の屋島登山鉄道が事実上倒産し、その2日後を以って休止、翌2005年に廃止となりました。



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屋島登山口駅にて撮影。『義経号』ですが、塗装が剥がれ落ちていたり、痛々しい姿でした。

ケーブルカーが発車すると、当然ながら山の斜面を登って行きました。途中ではもう一両の『辨慶号』とすれ違い、トンネルも通りながら5分の乗車で山頂部にある屋島山上駅に到着しました。下車後、屋島寺へ行こうと思いましたが、駅から少し遠いので今回は断念し、折り返しの便に乗って下山しました。駅前には何もない印象でした。



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屋島登山上駅にて撮影。駅舎は立派でしたが…。

下りの便は山麓側の席に座り前面展望しましたが、こちらも乗客は3人と少なかったです。



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下り車窓です。中間地点にて『辨慶号』と行き違いました。

そして屋島登山口駅に到着後はすぐに駅を後にしましたが、訪問時の印象としては、屋島ケーブルがすぐに廃止されるような雰囲気ではなかったです。

次は八栗ケーブルに乗るために移動を再開しましたが、正面に琴電志度線の琴電屋島駅が見えたので、寄り道しました。そして今回デビューとなる予備のデジカメで駅舎を撮影しました。そして1枚撮影した後にもう少し引いて撮影しようと後ろへ下がる際、手を滑らせて、何と1枚しか撮影していないデジカメを落としてしまいました…orz 「しまった」と思い、電源を入れ直し撮影して液晶画面で確認すると影響がないように見えたので、「大丈夫やったか…」と安心しました。ところが、後日談ですが、3年も後になって写真の左側がぼやけていることに、PCに保存していた写真を見て気付きました…。「もしや」と思い、さかのぼって写真データを見てみると、落とした直後に撮影した写真も左側がぼやけていました…orz 3年も気付かずに使っていたとは……悔しいです!



イメージ 6

琴電屋島駅にて。新しいコンデジで撮影したのですが、この直後に…orz

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
屋島登山鉄道:屋島ケーブル屋島登山口~屋島山上0.8km2004年10月休止、2005年廃止
(参考:Wikipedia)