![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/b5/70/j/o0550041214425188151.jpg?caw=800)
今回から4回に分けて、北海道の重要幹線である室蘭本線編をUPしていきます。
第1回目は、長万部から内浦湾沿いを通り、東室蘭へ至る【海線】の非電化区間を紹介します。
第1回目は、長万部から内浦湾沿いを通り、東室蘭へ至る【海線】の非電化区間を紹介します。
尚、大半の写真は東室蘭から長万部へ向かう上り列車から撮影しています。ご了承下さい。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/3a/3f/p/o0640048014425188163.png?caw=800)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
JR北海道:室蘭本線 | 長万部~岩見沢(211.0km) | 東室蘭~室蘭の支線(7.0km)を含む |
今回紹介の区間
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
室蘭本線 | 長万部~東室蘭 | 77.2km | 単線・複線混在(※1)。非電化 |
踏破達成時 | 2003年5月 |
撮影時 | 2003年、2011年、2012年 |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/0d/3b/j/o0550041214425188174.jpg?caw=800)
室蘭本線を通る特急列車は函館本線の函館方面と直通運転しています。
実態はローカル線である函館本線の倶知安や小樽へ向かう通称【山線】区間より、
室蘭本線(【海線】)の方が北海道における重要幹線になっています。
長万部を発車するとすぐに函館本線が左(山側)へと分かれ、こちらは複線で直進して長万部川などを渡り、内浦湾(噴火湾)沿いを国道37号線と並走しながら農地の中をほぼ一直線に走ります。やがて海沿いを並走していた国道37号線が山側へと回り、静狩を過ぎると断崖が内浦湾にまでせり出した山岳区間へと入ります。上下別線でトンネルが連続し(上り線の方が海沿いを走る為に明かり区間が多いです)、長万部町から豊浦町へと変わると小幌に着きます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/27/9a/j/o0550041214425188191.jpg?caw=800)
秘境駅として有名で、トンネルの合間にポツンと短いホームがあります。
小幌を発車後は礼文華山トンネルを抜け、礼文華川に沿って山あいの田園風景を進むと礼文、その後は内浦湾沿いへと戻り、大岸に着きます。大岸を発車後は再び現れた断崖区間をトンネルでクリアし、やがて断崖区間が終わり貫気別川を渡ると市街地へと入り、豊浦に到着します。豊浦を発車後は三たび急峻な地形の区間へと入り、複数のトンネルを通るうちに洞爺湖町へと変わり、やがて平地へと出て市街地を通ると洞爺に到着します。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/41/ed/j/o0550041214425188209.jpg?caw=800)
車窓から旧線跡を見る事が可能です。トンネルの跡が少しだけ見えます。
洞爺からは単線になります。しばらくは住宅地を走り、やがて丘陵地帯へ入ると北入江信号場を通過します。その後は伊達市へと入り、引き続き丘陵地帯を走り有珠着。有珠からは複線に戻り、しばらく丘陵を走った後に平地の田園地帯へと出て長和着。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/04/28/j/o0550041214425188222.jpg?caw=800)
その後は田園風景から市街地へと入り、かつては倶知安から延びていた胆振線の廃線跡が合流すると伊達紋別に到着します。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/c6/1e/j/o0550041214425188241.jpg?caw=800)
北舟岡を過ぎると農村地帯へと変わり、やがて海から少し離れて走ると稀府(まれっぷ)に着きます。稀府からは複線に戻り、再び内浦湾沿いへ出ると黄金着。その後は室蘭市へと変わり、内陸の山間部へと入りますが、新設改良が行われた区間の元室蘭トンネルを抜けると崎守着。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/e9/83/j/o0550041214425188259.jpg?caw=800)
この付近の海沿いには貨物駅である陣屋町駅があります(陣屋町駅への貨物輸送は2008年廃止)。
崎守発車後は長短のトンネルを3つ抜けると車窓右手に製油所の工場風景が現れ、貨物駅である陣屋町駅から来た側線(旧線を転用)と合流します。その後も車窓右手に製油所や室蘭駅方面へ向かう白鳥大橋を望みながら海沿いの山間部を走ります。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/60/eb/j/o0550041214425188268.jpg?caw=800)
本輪西を過ぎると右側にはセメント工場や製鉄所を、左側には住宅地や山並みなどを見ながら進み、やがて市街地へと入り左へカーブし、室蘭からの支線や新日鉄室蘭製鐵所からの専用線跡と合流すると広い構内を有する東室蘭に到着します。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/93/b9/j/o0550041214425188286.jpg?caw=800)
島式ホーム2面4線の構造で、留置線が多数あります。
(つづく)
今回の区間では特急『スーパー北斗』『北斗』をはじめ、寝台特急の『北斗星』『カシオペア』『トワイライトエクスプレス』や夜行急行『はまなす』が走っています。一部の『スーパー北斗』と『トワイライトエクスプレス』は長万部を通過するので注意が必要です。
『スーパー北斗』と『北斗』は合わせて1~2時間に1本の割合で運転されています。
『スーパー北斗』と『北斗』は合わせて1~2時間に1本の割合で運転されています。
一方の普通列車は長万部~東室蘭を通して運転する列車が多いですが、一部は豊浦・洞爺・伊達紋別~東室蘭の区間運転です。朝夕こそ多少増発されますが、本数は少なく、豊浦~東室蘭でおよそ2時間毎、長万部~豊浦ではデータイムは4時間以上間隔が開くことがあるので要注意です。また、秘境駅である小幌を通過する普通列車も存在するのでご訪問の際は事前に確認を。
普通列車の車両はキハ40形とキハ150形が使用されています。いずれもボックスシートを備えています。
長万部~東室蘭の所要時間は、特急で50分前後、普通列車では概ね1時間半~2時間弱です。
乗換駅 | 乗換路線 |
長万部駅 | JR北海道:函館本線v(函館方面、【山線】小樽方面) |
洞爺駅 | 有珠山ロープウェイ (山麓駅までバスを乗り継いで最速約1時間) |
東室蘭駅 | JR北海道:室蘭本線 (【海線】苫小牧方面、【支線】室蘭方面) |
(参考:Wikipedia)