札沼線(北海道札幌市~新十津川町。2003年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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北海道医療大学駅~新十津川駅の非電化区間は、2020年に廃止されました。    
 
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新十津川駅にて。

 

今回は、札幌から石狩川の右岸を函館本線とほぼ並行しながら北上し、滝川に近い新十津川駅へ至る路線で、
全区間に学園都市線の愛称が付けられている札沼線(さっしょうせん)を紹介します。

 

尚、札幌近郊区間の利用者数の伸びが著しく、
(札幌~)桑園~北海道医療大学の間は2012年に電化されました。

 

また、いつもながら、訪問が2003年と昔で、写真も少ないですが、ご了承願います。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名 区間  営業キロ  備考 
JR北海道:札沼 線 桑園~新十津川  76.5km  (※1)複線区間あり。(※2)電化区間あり。  
(※1)八軒~あいの里教育大は複線区間。  
(※2)桑園~北海道医療大学(28.9km)は交流20,000V(50Hz)電化。  

 

踏破達成時・撮影時  2003年4月
撮影時  2003年4月ほか

 

 

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札幌駅にて。車両は非電化時代の主力車両であるキハ141系です。

 

札幌から桑園までは函館本線との3線区間で、札沼線の列車は一番北側の単線を走ります。


 

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桑園駅にて(画質悪し)。函館本線との分岐駅で、札幌競馬場への最寄り駅です。

 

桑園を発車後も高架線上を函館本線と並走し、しばらくすると右手に札幌競馬場を見ながら右へカーブして函館本線と分かれ、札幌市中央区から西区に入ります。
その後は市街地を北上し、八軒からは複線区間になります。右へカーブして琴似川を渡ると北区に入り、引き続き高架線上を走って新川、札樽自動車道をオーバークロスして地下鉄南北線の麻生駅に近い新琴似に着きます。


 

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八軒~新川にて。手稲山などを望みながら市街地を複線高架で走ります。

 

新琴似を発車後も市街地を高架線で走りますが、右へカーブしながら地平に下ります。創成川を渡ると太平、今度は左へカーブすると百合が原、さらに住宅地を北上し篠路に着きます。
篠路を発車すると右へカーブし、伏籠川を渡り終えると東へ針路を変えて拓北、引き続き住宅地を東へ進み、北海道教育大などに近いあいの里教育大に着きます。複線区間は当駅までです。
あいの里教育大を発車すると、左は住宅地、右は北海道らしい広大な平原といった風景の中を進み、かつては釜谷臼という駅名だった、あいの里公園を過ぎると築堤を上がり石狩川を渡ります。この札沼線の石狩川橋梁はJR北海道最長です。石狩川を渡ると札幌市から当別町に変わり、築堤を下りて広大な農村地帯の中を走ります。そして石狩太美を過ぎてしばらくすると市街地が見えてきて、石狩当別に到着します。


 

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石狩当別駅にて。ホーム2面3線の橋上駅で、札幌方面からの約半数の列車が当駅にて折り返します。
写真の車両は50系客車を改造したキハ141系気動車で、電化開業後は一部が室蘭本線に転用されて室蘭~苫小牧で活躍しています。

 

石狩当別を発車後は農村地帯に戻り、当別川を渡って左手から山並みが近づくと北海道医療大学に着きます。当駅止めの列車と以遠へ直通する列車のホームが縦列の状態で並んでいます。なお、2012年には当駅まで電化されました(新十津川方面は非電化のまま)。


 

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北海道医療大学駅にて。写真は行き止まり式の2番線ホームです。

 

北海道医療大学を発車すると、左側の山並みの麓を国道275号線と並走しながら農村地帯を石狩金沢、本中小屋と北上し、中小屋を過ぎると針路を東に変えて月形町に入り月ヶ岡、国道と少し離れて知来乙、やがて住宅地に入ると石狩月形に到着します。
石狩月形を発車後はすぐに農村部に戻り、月形刑務所を見ながら丘陵地帯を走り豊ヶ岡、その後平地に戻り国道275号と再び並走するようになると札比内、平地と丘陵の境目を走り、今度は浦臼町に入ると晩生内(おそきない)、その後は左側の丘陵が遠ざかり札的(さってき)と進み、やがて住宅地に入って浦臼に到着します。


 

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石狩月形~豊ヶ岡にて。西側の山並みを見ながら石狩平野の西端を走ります。

 

浦臼を発車すると再び農村地帯を進みます。鶴沼公園を見ながら走り鶴沼、そして於札内を過ぎると新十津川町に入り田園地帯の中を南下徳富、下徳富と進みます。
下徳富を発車後も田園地帯を北上し、2006年に廃駅となった旧・中徳富を過ぎます。


 

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旧・中徳富駅にて。当時、「ナカトップトウコウ」という私の好きな競走馬がいたのでつい撮影しました。
当時はまさか廃止になるとは思いもしませんでしたが…。

 

旧・中徳富を過ぎるとやがて市街地に入り、終着駅の新十津川に到着します。


 

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新十津川駅は単式ホーム1面1線の簡素な構造で、ホームに面して駅舎があります。
当駅まで乗り入れてくる列車は1日3往復のみと非常に少ないです。

 

かつては留萌本線の石狩沼田駅まで線路が延びていましたが、1972(昭和47)年に廃止されました。
現在は車止めの先に建物があり、現役当時の面影は薄いです…。


 

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新十津川駅の駅舎です。小さいです。
石狩川を挟んで約3kmの所に函館本線、根室本線の滝川駅があります。
徒歩で1時間かかりますが、駅の近くには新十津川役場前バス停があり、路線バスでも約15分で滝川駅近くのバスターミナルまで行けます。

  

  
乗り鉄の注意点  

札沼線では快速列車の運転はなく、すべて各駅に停車する普通列車で、また全ての列車が桑園駅から札幌駅まで乗り入れます。

 

列車の本数は札幌・桑園から遠ざかるにつれて減少していきます。
桑園~あいの里公園の間は概ね毎時3本(朝は増発、昼間帯の一部や夜間は毎時2本)、
あいの里公園~石狩当別は毎時1~2本、石狩当別~浦臼で7往復(3時間以上間隔が開く場合有。また、石狩当別~北海道医療大学は学校の授業がある時間帯を中心は毎時1~2本運転されます。更に石狩月形まで下り1本あり)。
末端部の浦臼~新十津川は朝・昼・夕に各1往復あるだけで非常に本数が少ないです。
全区間を乗り鉄する際には必ず時刻表で確認を。また、新十津川~滝川を移動する際も地図やバス時刻表の確認を。

 

札幌~石狩当別の所要時間は40分台、札幌~新十津川ですと約2時間半かかります。

  

  
のりかえ  

乗換駅 乗換路線
(札幌駅)  JR北海道:函館本線(旭川方面)、(千歳線列車)
(札幌駅)  札幌市営地下鉄(さっぽろ駅):南北線東豊線 
桑園駅  JR北海道:函館本線(小樽方面) 
新琴似駅  札幌市営地下鉄:南北線(麻生駅まで徒歩10分)
新十津川駅  JR北海道:(函館本線根室本線)【滝川駅】(徒歩1時間または路線バス利用で約15分)
(参考:Wikipedia)