根室本線(その1・滝川~新得) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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富良野駅にて。キハ150形気動車です。

  

今回から3回に分けて、JR、ひいては日本の鉄道の最東端を通る根室本線をUPしていきます。

  

今回は1回目、石勝線の開業でローカル線になって久しい滝川~新得を簡単に紹介します。
毎度の事ですみませんが、写真が少ないです…。ご了承下さい。
 
尚、2021年9月現在、東鹿越駅~上落合信号場間は2016年の台風災害により不通が続いています。   
このままでは廃止される可能性が高いです。  

  
  

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名  区間・営業キロ  備考
根室本線  滝川~根室(443.8km)  
 

今回紹介の区間

路線名   区間   営業キロ   備考 
根室本線   滝川~新得   136.3km   全線単線。非電化 
 
踏破達成時  2005年5月
撮影時  2003年~2005年

 

 

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起点の滝川駅にて。
この駅から札沼線の新十津川駅へは徒歩1時間または路線バス(約15分)で行けます。


 

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滝川駅は単式1面・島式2面の計3面5線です。
根室本線の列車は主に駅舎に面した単式ホームの1番線に発着します。

 

2番線と3番線はホームを持たない中線で、函館本線の列車は4~7番線に発着します。
また、根室本線の一部の列車も4番線に発着します。

 

滝川を発車してしばらくすると右へカーブして函館本線と分かれます。市街地を抜けて道央自動車道をくぐると東滝川で、その後空知川を渡り山が近づいてきます。


 

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赤平駅付近にて(根室方)。


 

市街地が現れると赤平で、その後は空知川の谷間を進みます。


 

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茂尻~平岸にて。

 

茂尻、平岸と停車し、左手にまとまった住宅街が見えてくると芦別に到着します。赤平市や芦別市は、かつては炭鉱の町として繁栄していましたが、閉山後の現在では急速な人口減の問題を抱えています。


 

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芦別駅にて。

 

芦別を発車し、次の上芦別までは比較的民家が多いですが、その後はローカル風景の中を走ります。野花南を過ぎて山深くなってくると、長い滝里トンネル(5,595m)と、連続して島ノ下トンネル(約2,800m)の長大トンネル区間に入ります。これは滝里ダム建設に伴う路線切り替えによるものです。また、旧線の滝里駅は廃止され、現在はダム湖の底に沈んでいます。
トンネルを抜けると島ノ下で、この先は次第に周囲が開けてきて富良野盆地を走ります。空知川を渡り市街地に入ると右へカーブします。そして富良野線と合流すると富良野に到着します。


 

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富良野駅にて。
富良野駅は島式ホーム2面4線を持つ駅で、富良野線と接続しています。
また、貨物駅も併設されていて、主に農産物を取り扱っています。


 

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富良野駅は富良野市の中心に位置します。
ラベンダー畑は駅北方の富良野線沿線に点在します。

 

富良野を発車してしばらくすると国道38号線と並行して富良野盆地の農村風景の中を南下します。


 

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布部駅付近にて。

 

布部を過ぎると空知川を渡り、山部の先で富良野盆地と別れ空知川の谷間を走ります。下金山、金山と進み針路を東へ変えた後、右手に一瞬、金山ダムが見えます。その後トンネルを1つ抜けるとダム湖であるかなやま湖を渡り、以後東鹿越の先までかなやま湖の南側を走ります。かなやま湖と別れ、町並みが見えてくると幾寅に着きます。


 

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落合駅にて。

 

幾寅から先はさらに山深くなり、落合を過ぎると直進してトンネルに入りますが、1966年までは落合駅を発車すると左へカーブして狩勝峠経由の路線で運転されていました。旧線は急勾配のルートでしたが、狩勝峠を十勝側へ抜けると十勝平野の雄大な風景が眺められ、日本三大車窓のひとつに数えられていました。
現在線は短いトンネルを数本抜けた後、新狩勝トンネルに入ります。トンネルに入ってすぐの上落合信号場で右からの石勝線と合流し、全長5,790mのトンネルを抜けると、いよいよ十勝の地へ突入します。


 

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その後、右へ左へカーブしながら徐々に下って行きます。


 

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西新得信号場にて。

 

途中、3つの信号場を経由して、坂を下りきり十勝平野に入ると、左手からの旧線の廃線跡と合流し新得
に到着します。


 

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新得駅は端式・島式ホームが各1面の計2面3線の構造です。
大半の列車が帯広方面へ直通運転します。


 

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新得駅舎は洋館風の造りです。駅舎内には立食いそばの店舗もあります。

 

(その2へ続く)

  

  
乗り鉄の注意点  

根室本線の滝川~新得では特急列車の運転はなく、全て普通列車ですが、そのうち3往復は快速列車です。
滝川~富良野間は比較的本数が多いほうですが、それでも1日10往復と少なく、下りの午前と上りの午後は3~4時間運転間隔が開くことがあります。また、滝川~芦別には1往復のみ区間列車が運転されています。

 

一方、富良野~新得間は1日7往復とさらに少なく、上り下りともに午後に5時間ほど間隔が開く時間帯があるので注意が必要です。その5時間の間には、富良野~落合の区間列車が1往復運転されていますが、落合が新得の1駅手前だからといって落合から歩いて新得まで行こうとは考えないで下さい!1日かかると思います。まぁ、狩勝峠経由の旧線跡を探索するのであれば話は別ですが…。

 

また、2往復運転されている快速列車『狩勝』は、1往復は滝川~新得~帯広方面の運転ですが、もう1往復は富良野線経由で旭川~帯広の運転なので、注意が必要です。一応、富良野線経由の『狩勝』にリレーする形で滝川~富良野間の快速列車が1往復されているので利便性は確保されています。

 

最後に、滝川~富良野間の所要時間は1時間少々、富良野~新得では1時間30分前後です。快速列車ですと若干短くなります。

  

  
のりかえ 

乗換駅 乗換路線
滝川駅 JR北海道:函館本線  
滝川駅 JR北海道:札沼線(2020年廃止)【新十津川駅跡】(徒歩1時間または路線バス利用で約15分)
富良野駅 JR北海道:富良野線富良野ロープウェー (山麓駅までタクシーで約10分)
新得駅 JR北海道:根室本線(帯広・釧路方面)石勝線  
(参考:Wikipedia)