和歌山線(奈良県王寺町~和歌山県和歌山市。2013年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
五条駅にて。105系電車です。

  

今回は、王寺駅で関西本線【大和路線】から分岐して奈良県西部を南下し、五条を過ぎると和歌山県の「紀の川」沿いを西へ進んで和歌山へ至るローカル線で、1944年に阪和線が国有化されるまでは和歌山県へ至る唯一の国有路線だった路線、
和歌山線を紹介します。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:和歌山線  王寺~和歌山  87.5km   全線単線・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時・撮影時   2000年4月  
撮影時   2013年3月ほか  

  

  

イメージ 3
起点の王寺駅にて。単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線の計3面5線の構造です。
昼間帯に運転される和歌山線の列車(王寺~高田)はすべて大和路線に乗り入れて、快速運転をしてJR難波駅まで直通します。
JR難波~高田(一部は五条まで運転)の列車は主に写真の221系が使用されています。

  
  

イメージ 4
(王寺~畠田にて)

  

王寺を発車すると右へカーブして関西本線【大和路線】と分かれ、畠田、奈良県・王寺町から香芝市へと変わり志都美と、田園の混在した住宅地を南下します。

  

志都美を発車後は市街地へと入り、香芝に着きます。
香芝を発車後は近鉄大阪線をオーバーパスして住宅地を南東へ進み、JR五位堂を過ぎると大和高田市へと変わり田園地帯を進んだ後に市街地へと入り高田に到着します。

  
  

イメージ 5
高田駅にて。データイムは当駅でJR難波~高田の列車(221系)と桜井線経由で奈良~和歌山を結ぶ普通列車(105系)が接続していて、和歌山線を通して乗る場合は乗換となります。また、王寺~高田は毎時2本でしたが、高田~粉河は毎時1本に減少します。

  

高田を発車すると右へカーブして桜井線と分かれ、大和高田市街を南へ走ります。近鉄南大阪線をアンダーパスしてしばらくすると田園も見られるようになり大和新庄に着きます。

  
  

イメージ 6

大和新庄を発車後も都市郊外の風景越しに葛城山を右手に見ながら南下し、市街地へ入ると御所に到着します。

  

御所を発車すると左へカーブして東へ向きを変え、田園地帯を走るようになると玉手に着きます。その後は右側から山が迫り、右へカーブすると掖上に着きます。掖上を発車後は山あいの田園風景の中を南南西へと走り、やがて近鉄吉野線が寄り添うと吉野口に到着します。

  
  

イメージ 7
吉野口駅にて。山間部にあります。近鉄吉野線と乗換可能です。

  

吉野口を発車すると近鉄吉野線と分かれ、山深い場所を走ります。やがて五條市へと変わると山地を抜け出し、左へカーブして田園地帯を下ると北宇智に着きます。

  
  

イメージ 8
北宇智駅にて。かつてはスイッチバック駅で、今も痕跡が残っています。

  

北宇智を発車後は山あいの田園風景の中を走り、やがて右へカーブして西へ向きを変えると市街地へと入り、五条に到着します。

  

五条を発車すると市街地の中を走り、未成線の五新線跡用地が左へ分かれて暫く走ると大和二見に着きます。

  
  

イメージ 9
その後はローカル風景になり、吉野川(紀の川の奈良県内での通称)に沿って走ると奈良県から和歌山県橋本市へと変わり隅田(すだ)に着きます。

  

隅田を発車後は田園の混在した住宅地を西へ走り、下兵庫を過ぎてしばらく進むと南海高野線をオーバーパスして市街地へと入り、南海高野線が寄り添って橋本に到着します。

  
  

イメージ 10
橋本駅では南海高野線と乗換可能です。

  

橋本を発車すると南海高野線が右へ分かれ、住宅地を西へ走ると紀伊山田に着きます。その後は右手に和泉山脈、左手に高野山などがそびえる紀伊山地を見ながら田園地帯を走り、市街地へ入ると高野口に着きます。
高野口を発車後はローカル風景に戻ります。紀の川(紀ノ川)が形成した河岸段丘の地形を走り、かつらぎ町へ変わると中飯降(なかいぶり)に着きます。その後は市街地へと入り、妙寺に到着します。

  

妙寺を発車すると住宅地と田園・果樹園などが混在した長閑な風景の中を大谷、笠田(かせだ)、紀の川沿いを走り西笠田と西へ進みます。

  
  

イメージ 11
西笠田駅付近にて。紀の川に接近して走ります。

  

西笠田を発車後は紀の川市へと変わり、名手を過ぎるとやがて車窓右手(北側)に市街地が見えてきて粉河(こかわ)に到着します。

  
  

イメージ 12
(紀伊長田~打田にて)粉河を発車すると車窓右手の和泉山脈は遠ざかり、農村風景の中を紀伊長田、打田、下井阪と引き続き紀の川の流れに沿って西へ進み、国道24号をアンダーパスすると岩出市へと変わります。そして左へカーブして住宅地へと入ると岩出に到着します。岩出市は和歌山市や大阪のベッドタウンとして2014年になっても人口が増加しています。

  
  

イメージ 13

岩出を発車してしばらくすると紀の川を渡り、船戸に着きます。

  

船戸を発車後は左手に山並みを見ながら農村風景の中を紀伊小倉、布施屋(ほしや)、千旦(せんだ)、田井ノ瀬と西へ進みます。

  
  

イメージ 14

千旦~田井ノ瀬にて。長閑な風景です。紀の川の堤防が見えます。

  

田井ノ瀬を発車後は国道24号、阪和自動車道と続けてアンダーパスして住宅地へと入り、車両基地の日根野電車区新在家派出を見ながら走ります。そして車両基地の側線が収束すると左へカーブしますが、開業当初の和歌山線はそのまま西へ直進して、阪和線との交差地点に設けられていた紀伊中ノ島駅を経て(阪和線の駅は現在も営業中)、紀勢本線と合流してと以前は和歌山駅と称されていた紀和駅へ至っていました。

  

その後、左カーブ途中で大門川を渡り終えると紀勢本線と合流して市街地へ入ります。次いで阪和線も合流すると終点の和歌山に到着します。

  
  

イメージ 15
和歌山駅にて。和歌山線の列車は東側の7番線ホームを使用しています。
向かい側の8番線は紀勢本線の和歌山~和歌山市を運転する列車が使用しています。
どちらも105系がメインで使用されています。

  

  
乗り鉄の注意点  

和歌山線では王寺方と和歌山方で快速が運転されていますが、王寺方は大和路線~高田(一部は五条)の運転で、和歌山線内は各駅に停車します。和歌山方の快速は粉河~和歌山が快速区間で、ラッシュ時に少数のみ運転されています。
前述の快速を除き全列車が普通列車で、データイムはJR難波~高田の快速が毎時2往復と、奈良から桜井線を経由して高田~和歌山を運転する系統が毎時1往復、そして粉河~和歌山の区間列車も毎時1往復です。朝夕は和歌山方での快速列車や王寺~和歌山を通し運転する列車、そして多数の区間運転列車が設定されています。

  

使用車両は103系(王寺~高田)、105系、117系、201系(王寺~高田)、221系(王寺~五条)です。105系の遭遇率が一番高いです。

  

王寺から主な駅への所要時間(昼間帯)は、高田16分、五条50分、橋本70分、粉河110分、和歌山2時間26分です。
王寺~和歌山を直通利用する場合は天王寺経由の方が速いです。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
王寺駅   JR西日本:関西本線【大和路線】。近畿日本鉄道:生駒線  
王寺駅   近畿日本鉄道:田原本線 (新王寺駅まで徒歩2分)  
高田駅   JR西日本:桜井線【万葉まほろば線】   
近畿日本鉄道:大阪線 (大和高田駅まで徒歩5分)  
御所駅   近畿日本鉄道:御所線 (近鉄御所駅まで徒歩7分)  
吉野口駅   近畿日本鉄道:吉野線  
五条駅   国鉄:五新線(未成線)未成線を走行していた専用道バス乗車記。  
橋本駅   南海電気鉄道:高野線 (難波方面極楽橋・高野山方面【こうや花鉄道】)  
和歌山駅    JR西日本:紀勢本線 (新宮方面【きのくに線】和歌山市方面)、阪和線  
和歌山駅   和歌山電鐵:貴志川線  
  
(参考:Wikipedia)