近鉄生駒線(奈良県生駒市～王寺町。2009年訪問)

王寺駅にて。1021系電車です。

今回は、奈良県北西部にある生駒山地の東側を南北に走り、生駒と王寺を結ぶ

近鉄生駒線を紹介します。

尚、生駒線の起点駅は生駒ではなく王寺ですが、今回は生駒～王寺の順で紹介致します。ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
近畿日本鉄道：生駒線	生駒～王寺	12.4km	(※1)単線・複線混在。直流1,500V電化

(※1)生駒～南生駒(3.5km)及び萩の台～東山(0.9km)は複線区間。   

(※)軌間1,435mm。   

踏破達成時・撮影時	2000年8月
撮影時	2009年8月

生駒駅にて。生駒線の列車は南側の５番線、６番線を使用しています。
５番線は奈良線と繋がっていますが、回送列車のみが走行します。

生駒を発車すると右へカーブして、奈良線・けいはんな線と分かれます。その後は住宅地を進み、右へカーブしながら国道168号と竜田川を渡り、菜畑に着きます。

菜畑を発車後は右手に生駒山を見ながら田園も残る住宅地を南下します。

一分を過ぎると第二阪奈有料道路をアンダーパスして右へ左へ緩やかなカーブを描きながら住宅地を走り、南生駒に到着します。生駒から続いてきた複線区間はここで一旦終わります。

南生駒を発車すると竜田川に沿って走り、左手には丘陵地が迫ってきます。

やがて竜田川と離れると左手に新興住宅地が現れ、萩の台に着きます。

萩の台からは再び複線になります。しばらくは住宅地を見ながら走りますが、やがて掘割区間になると東山に着きます。複線区間はここで終了し、以後は王寺まで単線が続きます。

東山を発車後すぐに奈良県生駒市から平群町へと変わり、トンネルを２本抜けてから竜田川の渓谷を見ながら走りますが、この谷には室生派金勝寺をはじめ古くからの民家が建ち並んでいます。竜田川を２度渡ると谷が広がり、元山上口(もとさんじょうぐち)に着きます。

元山上口を発車後は生駒山地と矢田丘陵に挟まれた盆地に広がる田園風景を見ながら南へ走り、やがて住宅地へ入ると平群(へぐり)に到着します。

平群を発車すると田園地帯へと戻り、右へカーブして竜田川を渡ります。その後は左へカーブして住宅地に入ると竜田川駅に到着します。駅の西側には比較的新しい住宅地が広がっています。
竜田川駅を発車後しばらくすると丘陵地帯を走りますが、三郷町へと変わるとすぐに新興住宅地の風景に変化します。そして右へカーブしながら住宅地を走ると勢野北口に着きます。

勢野北口を発車後は王寺の街並みや新興住宅地を遠望しながら農村部を南西へ走ります。

やがて左へカーブしながら住宅地へ入ると信貴山下に到着します。かつては当駅から信貴山へ向けて近鉄の東信貴鋼索線(東信貴ケーブルカー)の路線が延びていました。

⇒近鉄東信貴鋼索線の廃線跡探訪記事はこちら。

信貴山下を発車するとさらに左へカーブして大和川を渡ると、王寺町に変わります。

そして市街地へと入り、右から関西本線【大和路線】が寄り添うと終点の王寺に到着します。

王寺駅は頭端式ホーム１面２線の構造で、歴史的経緯の異なる田原本線とは繋がっていません(新王寺駅は王寺駅の東側にあり、徒歩２～３分)。
また、改札の手前(改札外)にはＪＲ王寺駅の改札があります。

乗り鉄の注意点  

生駒線では普通列車のみの運転で、朝ラッシュ時に生駒～東山の列車が数往復設定されている以外はすべて生駒～王寺の全線通し運転です。
終日にわたり概ね毎時４本の運転で、平日朝ラッシュ時は前述の区間運転列車の分増発されます。

使用車両は1021系・1031系の４両編成です。

生駒～王寺の所要時間は25分です。

のりかえ   

乗換駅	乗換路線
生駒駅	近畿日本鉄道：奈良線、けいはんな線
生駒駅	近畿日本鉄道：生駒鋼索線【宝山寺1号線】【宝山寺2号線】     (鳥居前駅まで徒歩3分)
王寺駅	近畿日本鉄道：田原本線 (新王寺駅まで徒歩3分)
王寺駅	ＪＲ西日本：関西本線【大和路線】、和歌山線

  

(参考：Wikipedia)