宝山寺駅にて。写真の車両はコ3型の3号車「すずらん」です。
今回は、奈良県生駒市の西側、大阪府との府県境にそびえる生駒山上へ向かう近鉄のケーブルカー(鋼索)路線であり、
宝山寺への参詣路線として長年わたり活躍している路線であり、また生駒山上遊園地へのアクセス路線としても機能している
近鉄生駒ケーブル宝山寺線【正式名称:近畿日本鉄道:生駒鋼索線(宝山寺線)】のうち、
普段は動かない宝山寺2号線について紹介いたします。
宝山寺への参詣路線として長年わたり活躍している路線であり、また生駒山上遊園地へのアクセス路線としても機能している
近鉄生駒ケーブル宝山寺線【正式名称:近畿日本鉄道:生駒鋼索線(宝山寺線)】のうち、
普段は動かない宝山寺2号線について紹介いたします。
(Yahoo!地図を使用。2号線は1号線に完全並行しています。)
区間 | 全長 | 高低差 | 方式 |
鳥居前~宝山寺 | 0.9km | 146m | ケーブルカー(126人乗り車両×2) |
踏破・撮影時 | 2013年11月 |
山麓駅に相当する鳥居前駅は生駒駅から西へ徒歩3~5分の場所にあります。
改札口は広く、1号線のコ11型を模したパネルで記念撮影できるようになっています。
ホームは頭端式3面2線の構造で、左側の線路が宝山寺1号線、北側の線路が宝山寺2号線です。
宝山寺2号線は1号線の点検日や初詣の時期にしか稼働しませんが、普段は1号線のみが稼働しています。
また、当駅は勾配が緩く、ケーブルカーの駅としては珍しく階段ではなくスロープ状となっています。
改札口は広く、1号線のコ11型を模したパネルで記念撮影できるようになっています。
ホームは頭端式3面2線の構造で、左側の線路が宝山寺1号線、北側の線路が宝山寺2号線です。
宝山寺2号線は1号線の点検日や初詣の時期にしか稼働しませんが、普段は1号線のみが稼働しています。
また、当駅は勾配が緩く、ケーブルカーの駅としては珍しく階段ではなくスロープ状となっています。
鳥居駅前駅にて宝山寺方を望む。
左側の1号線はほぼ一直線で宝山寺へ向かいますが、右側の2号線はカーブして1号線に寄り添います。
左側の1号線はほぼ一直線で宝山寺へ向かいますが、右側の2号線はカーブして1号線に寄り添います。
(山麓方を撮影)鳥居前駅を発車しました。右側には宝山寺1号線が並行しています。
周辺は住宅地になっています。山の中を走るイメージが強いケーブルカーですが、宝山寺線は終始住宅地を通ります。
周辺は住宅地になっています。山の中を走るイメージが強いケーブルカーですが、宝山寺線は終始住宅地を通ります。
(山麓方を撮影)鳥居前駅を発車すると宝山寺1号線と並走しながら宝山寺駅へ向けて生駒山の斜面を登っていきます。
写真には踏切が写っていますが、宝山寺線には踏切が3か所あります。
中間地点にある踏切以外は溝を多く設置しなければならないことから、脱輪防止の為に(?)自動車は通行禁止になっています。
写真には踏切が写っていますが、宝山寺線には踏切が3か所あります。
中間地点にある踏切以外は溝を多く設置しなければならないことから、脱輪防止の為に(?)自動車は通行禁止になっています。
『複々線』とも表現される中間地点にて宝山寺駅から下ってきた車両と離合します。
赤色の車両はコ3型3号車「すずらん(元・ゆめいこま3)」で、青色の車両は4号車「白樺(元・ゆめいこま4)」です。
一般的にケーブルカーの中間地点はY字ポイントで二股に分かれるのですが、ここは一線スルー方式みたいな構造です。
この地点にも踏切がありますが、ここでは溝を多く設置する必要がないため自動車の通行が可能です(大型車は不可)。
赤色の車両はコ3型3号車「すずらん(元・ゆめいこま3)」で、青色の車両は4号車「白樺(元・ゆめいこま4)」です。
一般的にケーブルカーの中間地点はY字ポイントで二股に分かれるのですが、ここは一線スルー方式みたいな構造です。
この地点にも踏切がありますが、ここでは溝を多く設置する必要がないため自動車の通行が可能です(大型車は不可)。
鳥居前駅を発車して約5分、間もなく終点の宝山寺駅に到着します。
鳥居前駅と同じく、左側(南側)には宝山寺1号線のホームがあり、頭端式ホーム3面2線となっています。
鳥居前駅と同じく、左側(南側)には宝山寺1号線のホームがあり、頭端式ホーム3面2線となっています。
宝山寺駅に着きました。こちらはホームが階段状になっています。
写真の車両はコ3型の4号車「白樺」です。
写真の車両はコ3型の4号車「白樺」です。
宝山寺駅ホームより鳥居前駅方を望む。
146m登ってきましたが、ここまで住宅地が広がっていて、宝山寺線は観光客のみならず通勤・通学客の利用も多いです。
146m登ってきましたが、ここまで住宅地が広がっていて、宝山寺線は観光客のみならず通勤・通学客の利用も多いです。
宝山寺駅では生駒山上へ登る山上線と改札内で乗り換え可能です。
また、鳥居前~山上線各駅の乗車券をお持ちの場合は途中下車が可能で、宝山寺への参詣ができます。
宝山寺へは参道を通り10分少々です。
また、鳥居前~山上線各駅の乗車券をお持ちの場合は途中下車が可能で、宝山寺への参詣ができます。
宝山寺へは参道を通り10分少々です。
営業期間 | (※1)基本的に1号線の点検日に当たる木曜日と初詣時など繁忙期のみ運転。 |
営業時間 | 6:15~23:40。日常的な利用があるため営業時間は鉄道線と大差ないです。 |
運転間隔 | 20分間隔。6~8時台は15分間隔、深夜は25~30分間隔。 |
所要時間 | 片道5分。 |
運賃 | (※2)大人片道290円、小人片道150円(往復割引なし)。 |
(※2)宝山寺線の鳥居前~山上線各駅の片道運賃は大人360円、小人180円。宝山寺駅にて途中下車可能。
(※)近鉄各線との通し乗車券の発売は行われていません。
宝山寺2号線は基本的に普段は稼働しない路線です。
運転日は上記の通り1号線の保守点検日に当たる毎週木曜日と、初詣時などの繁忙期のみ臨時運転されるに過ぎません。
初詣時は1号線も稼働していますが、木曜日は2号線が動いていても1号線が止まっているので、1号線・2号線とも乗りつぶしたい場合は2度訪問する必要があります。どうしても1号線と2号線を同時に乗りたい場合は、混雑していますが1月1日の訪問がベストです。2日、3日は初詣客が減少するので2号線が動くかどうか分かりません…。
尚、木曜日でも2号線が稼働しない場合があるので注意が必要です。
運転日は上記の通り1号線の保守点検日に当たる毎週木曜日と、初詣時などの繁忙期のみ臨時運転されるに過ぎません。
初詣時は1号線も稼働していますが、木曜日は2号線が動いていても1号線が止まっているので、1号線・2号線とも乗りつぶしたい場合は2度訪問する必要があります。どうしても1号線と2号線を同時に乗りたい場合は、混雑していますが1月1日の訪問がベストです。2日、3日は初詣客が減少するので2号線が動くかどうか分かりません…。
尚、木曜日でも2号線が稼働しない場合があるので注意が必要です。
1号線との共通事項として、生駒ケーブルでは『スルッとKANSAI』『PiTaPa』は利用できません。
尚、『スルッとKANSAI』の2Day、3Dayチケットは提示することにより利用可能です。
尚、『スルッとKANSAI』の2Day、3Dayチケットは提示することにより利用可能です。
また、GWを除く毎週木曜日や12月~3月上旬は生駒山上遊園地が休園していますが(7月中旬~8月下旬は無休)、生駒ケーブルは営業しています。
遊園地へご訪問なさる際は遊園地の営業日であるかどうか確かめてからお出かけ下さい。
遊園地へご訪問なさる際は遊園地の営業日であるかどうか確かめてからお出かけ下さい。
乗換駅 | 乗換路線 |
鳥居前駅 | 近畿日本鉄道(生駒駅まで徒歩5分):奈良線、けいはんな線、生駒線 |
鳥居前駅 | 近畿日本鉄道:(※1)生駒鋼索線【宝山寺1号線(並行路線)】 |
宝山寺駅 | 近畿日本鉄道:生駒鋼索線【山上線】、(※1)生駒鋼索線【宝山寺1号線(並行路線)】 |
(参考:近鉄のHP、Wikipedia)