生駒駅にて。7020系電車です。
今回は、大阪府東大阪市の長田駅から東へ進み、生駒山を越えて生駒駅へ。さらに北東へ進み、関西文化学術研究都市の南部に位置する奈良県奈良市の学研奈良登美ヶ丘駅へ至る路線で、大阪市営地下鉄中央線と相互直通運転をするために近鉄唯一となる第三軌条電化方式を採用している路線、
近鉄けいはんな線(愛称:ゆめはんな)を紹介します。
近鉄けいはんな線(愛称:ゆめはんな)を紹介します。
尚、長田~生駒は近鉄奈良線のバイパス路線として1986年に『東大阪線』の路線名称で開業しました。その後、2006年に生駒~学研奈良登美ヶ丘が延伸された際に東大阪線区間は『けいはんな線』に改称されました。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
近畿日本鉄道:けいはんな線 | 長田~学研奈良登美ヶ丘 | 18.8km | 全線複線・直流750V電化(※1) |
(※)軌間1,435mm。
(※)生駒~学研奈良登美ヶ丘は近鉄が第二種鉄道事業者、奈良生駒高速鉄道が第三種鉄道事業者。
(※)長田駅~新石切駅の生駒方にある鉄軌分界点(5.1km)は軌道区間。
(※)長田駅~新石切駅の生駒方にある鉄軌分界点(5.1km)は軌道区間。
踏破達成時・撮影時 | 2006年8月 |
撮影時 | 2009年12月ほか |
起点の長田駅は大阪市交通局の管理駅で、見た目は地下鉄駅そのものです。
長田を発車すると地下区間で近畿自動車道・阪神高速道路の東大阪JCTを潜り、その後は半地下(掘割)区間となって市街地を東西に通る阪神高速13号東大阪線の下を東へ進むと東大阪市役所最寄駅の荒本に着きます。荒本を発車後は地上へ出て左へカーブしながら高架区間になりますが、地上へ出ても阪神高速の下を走ります。そして右へカーブすると吉田に着きます。
吉田駅付近にて。市街地を走行します。
吉田を発車後は阪神高速の水走出入口の付近で阪神高速が両側へ分かれ、正面に生駒山を見ながら走ります。
そして阪神高速が第二阪奈道路へと変わり、今度は第二阪奈道路が「けいはんな線」の下部を走るようになると引き続き生駒山を望みながら新石切に到着します。
新石切を発車すると鉄軌分界点を越えて軌道線から鉄道線へと変わり、生駒トンネルへと入ります。トンネルに入ると住宅地の地下を走り、左へカーブしながら地上を走る近鉄奈良線(額田~石切)と交差して生駒線の森林の地下を走るようになります。その後は右へカーブして新生駒トンネルを潜っている奈良線と再び交差すると、奈良線の開業時~新生駒トンネル開通まで奈良線電車が走っていた旧トンネル区間へと入りまず。そして大阪府東大阪市から奈良県生駒市へ変わり、しばらく進むとトンネルを出て市街地へと入り、生駒に到着します。
生駒駅にて。奈良線・生駒線・生駒ケーブルとの乗換駅です。大阪市中心部へは奈良線の方が利用客が多いです。
生駒を発車すると奈良線と並走しながら起伏のある住宅地を東へ走り、奈良線の東生駒駅を右手に見ながら左へカーブします(けいはんな線には駅が設置されていません)。
その後は山岳トンネルへと入り、奈良市へと変わります。ゴルフ場などの地下を通過すると生駒市へ戻り、右へカーブしながら住宅地の西側を走ると白庭台に着きます。
白庭台を発車後は地上へ出て、ローカル風景の広がる富雄川を高架橋で渡ります。
富雄川を渡り終えた後はすぐに学研北生駒に着きます。
学研北生駒を発車後はトンネルで新興住宅地の地下を東へ走り、トンネルを出ると右手に留置線を見ながら山間部を走ります(登美ヶ丘信号場)。
そして谷へ出て右側にイオンモール奈良登美ヶ丘が見えてくると終点の学研奈良登美ヶ丘に到着します。
学研奈良登美ヶ丘駅は島式ホーム1面2線の高架駅ですが、ホームの有効長は6両分で、ホームに停車中の車両を撮影するのは難しいです。
また、駅は路線の延伸に対応した構造になっています。
また、駅は路線の延伸に対応した構造になっています。
奈良市と生駒市にまたがる丘陵地を開発して学研奈良登美ヶ丘駅が設置されました。
駅周辺の丘陵地には新興住宅地が広がっています。
駅周辺の丘陵地には新興住宅地が広がっています。
けいはんな線では全列車が普通列車で、また全ての列車が長田方で大阪市営地下鉄中央線と直通運転しています。
データイムはコスモスクエア~学研奈良登美ヶ丘の系統とコスモスクエア~生駒の系統が各毎時4本、計8本の運転ですが、生駒~学研奈良登美ヶ丘の間は毎時4本になります。
また、ラッシュ時は相当本数が増発され、朝には森ノ宮発生駒行or学研奈良登美ヶ丘行の列車も一部設定されています。そして深夜には学研奈良登美ヶ丘発生駒行の区間列車も運転されています。
また、ラッシュ時は相当本数が増発され、朝には森ノ宮発生駒行or学研奈良登美ヶ丘行の列車も一部設定されています。そして深夜には学研奈良登美ヶ丘発生駒行の区間列車も運転されています。
使用車両は全て6連で、自社の7000系、7020系はもとより、大阪市交通局の20系と24系も乗り入れてきます。
長田からの所要時間は、生駒まで12分、学研奈良登美ヶ丘まで23分です。イメージよりは速いと思います。
最後に、けいはんな線は大阪市内~生駒で奈良線のバイパス的役割を担っていますが、長田を境に大阪市内側では地下鉄運賃との合算になり、また近鉄けいはんな線にも加算運賃が設定されているため、割高感が感じられることと思います。尚、『スルッとKANSAI 3Dayチケット』では加算運賃に関係なくフリーパスになるので、他線区と一緒にチケットで乗りつぶす方がお得かもしれません。
(参考:Wikipedia)